傷つけてくれ
僕を傷つけてくれ
もっと傷つけてくれ
僕は言葉で復讐してやる
傷つけられた人なんかじゃない
傲慢な僕自身にだ
だから
僕を傷つけてくれ
もっと
僕の心を傷つけてくれ
切っ先の尖ったもので
切り裂かれた心の裂け目から
言葉が淀みなく漏れ出てくれる
尽きることのない言葉で
僕は革命の詩を謳う
傷口の手当てなんかいらない
やさしさの絆創膏も
滴る血が瘡蓋になる前に
止め処なく流れでる言葉で
僕は傷だらけの詩人になる
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読んでくださりありがとうございました。