9.私と黒歴史
日付的には本日2回目の更新です。
深夜テンション。(複数の意味で)
ビールを飲んだら苦かった。そ、そんなことがあっていいのか。
前世では普通に美味しく飲んでたし、それなりにお酒にも強かった。
でも、俺の今のピチピチ美少女ボディにビールはまだ早かったらしい。
小さい頃親に舐めさせてもらったビールとかすごい苦かったよね。
コーヒーも苦かったんだから想定して然るべきだった。ちくしょう俺の晩酌。
焼き鳥缶は普通に美味しかった。
こっちが本来の食べ方だからな。昼間パンに挟んだのが異端だからな。
焼き鳥の味があまりにお酒を誘う。グッっと一口。にっっが。
くそぅ…せっかくのお酒…意地でも一缶は飲んでやる。
「うげ~~…」
◇△◇
3本目のビールを開ける。あれ?4本目だっけ?
そうだ!開けた本数を数えればいいじゃん!私天才!
空き缶は……見当たらない。どこ行ったんだろ。まあいっか。
焼き鳥無くなっちゃった。もう温めなくていっか。
冷たいからかさっきよりちょっとしょっぱい。
はーお酒が進む。
桃缶っておつまみにどうなのかな。ふと思った。
「あれ~?」
アイテムボックスに桃缶がない。
そうか桃缶は余ってないよね。いいや出しちゃえ。
「へへ~ぽしゃけとおつまみ追加~~♪」
ついでにビールと焼き鳥缶も出てきたけど気にしない。どーせ飲むし食べる。
ついでに新しいの開放されたっぽいけど放置でいいや。
桃缶を開けて直接フォークを差し込んで食べる。
うん甘い。ただこれはそこまでビールには合わんね。
でも残さず食べてやった。私は偉いので。どや。
△
暑い。焚き火が熱い。
薪足すのめんどくさいからってまとめて適当に入れすぎたかも。大変良く燃えてる。
でもその分冷たいビールが美味しい。
汗で服が張り付いて鬱陶しい。
そういえば今日は昨日と違って朝パジャマから着替えてから一回も着替えてない。
しゃーない。おもむろに立ち上がって叫ぶ。
「ドレスア~~~ップ!!!」
魔法少女に変身。
ふふん。勝手になるんじゃなくて自分からやると気分がいい。
さっきちょっと思ったのだ。私結局異世界で魔法っぽい魔法使ってないなって。
来てこっち全然普通の魔法は使える気がしないけど、この格好なら魔法を使えるんじゃないかなって思ったワケ。
なんとなく魔法の力を感じる気がする。多分。
ハートの魔法のステッキ持ってるんだし、出来なきゃ詐欺ですわよ詐欺。
定番といえばファイヤーボールだけど…森の中で使うのはちょっとなぁ。
魔法のステッキをプラプラ持て余しながら考える。う~ん…
「ライト!」
ステッキを振り上げながらふわっと力を込めつつ叫んでみた。
何もない空間からふわりと生まれた光球。
「おぉ~…」
ちゃんと出た。すげ~。
ふふ、ちゃんと明るい。私魔法の天才かもしれん。
ライトって言ったら光属性とかかな~。
ピュアとキュアも使えるしな~私聖女様かもしんないな~♪
あとはなんかあるかなぁ…
う~ん…あれ、高圧の水でなんか切るやつ。定番。
ウォータースライダー?ウォーターカッター?アクアジェット?まあなんでもいいや。
なんとなく想像しながら木を狙ってえい。
ステッキを振ったらシュパッとなんか飛んでった。
木に当たって…切断されて滑って落ちた。
ずどーん。わはは。すごいすごーい。きれいに倒れた。
だいぶ魔法っぽい。これ私がやったのか。私は水魔法も使えるらしい。これぞチートだね。
あっでも水で切るのは前世もあったしなぁ?まあいっか。発達した科学はどうたら。
はぁ、魔法も使えて満足。おトイレ行って寝よ。
お酒と魔法の力で暗闇もへっちゃらなのだ!わはは。
◇△◇
異世界3日目の朝。
うーん心地のよ…良くない!頭痛い!
うぅ…気持ち悪い。二日酔い…?私そんな飲んだっけ…?
というかなんで私はテントの床でコスプレして寝てるんだ。何?操られた?
うん?私?俺の一人称俺じゃなかったっけ?ぱっと思い出そうとしても自信がない。
なんかアイデンティティクライシスな音がする。俺はオレ。オレは俺。うん。大丈夫大丈夫。
気にしない方針。世の中気にしなければ大概なんとかなる。
二日酔いにもピュアは効くらしい。良かった。
ドレスアップもかけて外に出る。
空き缶と空き缶と空き缶が散らばる地獄。
また俺何かやっちゃいました?えっ何これ。
拠点構えてる広場の反対側で木が一本倒れてるんだけど。雷?突風?何事。
昨日何したっけ…?ビール1本頑張って飲みきった辺りから記憶がない。
とりあえず片付けよう。アイテムボックスに全部ぶち込んでいく。
どんだけ飲んだんだこれ。ビールの空き缶が5本。あの苦いのそんなに飲んだの。
桃缶まである。どうやら追加で出したらしい。てことは何か不可思議生き物じゃなくてやっぱり俺がやったのか。
もしかしてこの体、めちゃくちゃ酒癖悪いんじゃないか。
前世でお酒飲んで記憶飛ばしたことなんてなかったんだけどなあ。
酔っ払ってあんな苦かったビール飲みまくってコスプレしてたの…?
なんかとんでもない黒歴史を作った気がするんだけど。
今後お酒は控えることにしよう。うん。フリじゃないよ。
倒れてる木の確認。
うわなにこれ切り口スパッと切れてるんだけど。
直径30センチくらいある木がスパッと。怖い。何これ魔法?
誰だよ俺の庭で魔法なんか使ったの。俺しかいないか、わはは。
えっ。
俺魔法使ったの。どうやって。
も、もしかして魔法少女か?朝その格好だったしな。思い当たるものがそれくらいしかない。
コスプレすると魔法が使えるようになるんか?
…どうやら俺に魔法の才能はないようです。無いったらない。
使う機会は今後訪れません。恥ずかしい格好してまで魔法を使う欲は無い。
切っちゃったらしき木はいずれ薪にしよう。無為な殺生はしない。
ただしのこぎりを出せるようになってからね。デカすぎて運べねえ。
◇
記憶を失ってる間に開放されたのか、それとも女神様のご褒美なのか、いくつか作れるものが増えてた。
そういえば今日は女神様からのお手紙なかったな。
昨晩の痴態を見られていたであろうことは気にしない。
開放されていたのは折りたたみの机と椅子と調味料セット。あと謎のステッキ。
机と椅子が普通に開放された奴で、調味料セットとステッキが多分女神様のご褒美だろう。
ステッキ。これ魔法少女の時に気がつくと手に持ってる奴だな。
も、もしかしてこのステッキを使えば魔法使えたりするんじゃ…
ハートのステッキくらいなら許容出来なくもないぞ。
生成してみて色々試したけど、残念ながらただの飾りらしい。
ちくしょう。生後3日の乙女心を弄びやがって。無駄に恥ずかしい思いをしたじゃないか。どこがご褒美だ。生成の候補に出てくるし、いちいち思い返せってか。
今度エクスカリバーと同じように土掘るのに使ってやるからな。覚えとけよ。
あ、調味料セットには本当に感謝します。ありがとうございます。
さらっと出てきたけどだいぶチートな奴だ。
チートなし転生モノなら再現するのに100話くらいかけるね。しかも調味料一種類あたり。
これは多分、前世で用意したはいいものの結局ご飯がコンビニ飯とカップ麺になったから持っていかなかった小分けにした調味料たち。
多分気を使って女神様が先回りで出してくれたんだろう。
塩コショウにサラダ油、ソース、マヨネーズに醤油などエトセトラエトセトラ。
家にあった調味料を片っ端から全部100均の入れ物に突っ込んでった結果生まれたものだけど、冷静に考えてこんなに要らなかっただろ。
代わりに今とても助かる。マジ助かる。レパートリーの広がりがやばい。
机と椅子はシンプルに求めていた。
座るのにコットをわざわざ出すのもめんどくさかったし、ようやくバーナー地べた置き生活から逃れられる。
ただ、キャンプ生活だとは言ってるけどアイテムボックスがあるんだから、多少持ち運びが不便でも大丈夫なんだぞ。
なんだって折りたたみのすごい小さいやつなんだ。今の体は小さいから椅子はちょうどいいくらいだけど。
机は4つ並べてしまおう。ちょっとガタガタで使いづらい。
◇
朝ごはんの前に今日の日替わり缶詰セットの内容を確認。とりあえず1セット生成。
缶のオレンジジュースとサバ缶、そしておでん缶。
昨日のアレが反映されたのかたまたまなのか、2日連続お酒ではなかった。
サバ缶は水煮。後で醤油かけて食べよう。
オレンジジュースを飲みながら朝ごはんの準備。
せっかくいろいろ調味料が出たので、簡単に焼きおにぎりを作ろうと思う。
ホットサンドメーカーに軽く油を塗って、醤油を垂らしたシャケおにぎりを挟んで焼く。
完成。とっても簡単。
崩れちゃったからおにぎれてない。紙皿に乗せて割り箸で食べる。
元はただのコンビニおにぎりだけど、温めて醤油かけるだけでうまい。
ちょっと焦げたところがおいしい。最高。




