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8.ご飯とジャム

結局タープを立てていたらお昼にはちょっと遅いくらいの時間になってしまった。

ただまあこれで屋根の下でご飯が食べられる。


タープって燃えないよな?俺燃えないって書いてある奴買ったよな?

元々駄目でも多分女神様パゥワでなんとかなってるだろう。うん。信じてるぞ。


お昼ごはん。

食パンが開放されてから考えてて、ホットサンドメーカーが開放されて完全体になってしまったアイデアがある。


焼き鳥缶の中身をパンに挟んで食べたらうまいんじゃないか?

もしかして定番だったりするんだろうか。いや俺は知らなかったから天才のひらめきってことにする。

最初はシャケおにぎりの中身を移植してやろうかとか、いっそそのままおにぎりを乗せてやろうかとか思っていたけれど、今の俺には焼き鳥が居た。

夕飯も焼き鳥かもしれないけど気にしない。


諸々を出す。

いい加減この地面にバーナー置くのやめたい。

テーブル出ないかなぁ。


一応ピュアをかけてからホットサンドメーカーに食パンをセット。

その上に焼き鳥缶を開ける。贅沢に2個いっちゃう。

上にもう一枚食パンを乗せて、ギュッと圧縮。


バーナーに火を付けてホットサンドメーカーを乗せる。

強火にしすぎてもダメそうなので中火くらい。

これどんくらい焼けばいいんだろう。まあいいかフィーリングで。


重くてバランスが悪いので手に持って待機。

しばらくしたらパンの焼けるいい匂いがしてきたのでひっくり返す。


多分焼けた気がするので完成。紙皿に移す。

ホットサンドメーカー本体に女神様マークが見当たらなかったけど、焼いたパンに焦がしで女神様マーク付いてる。かわいい。


自分にキュアかけて…いただきま~す。


うん、言うほどでもなかった。

いや、悪くはないよ。悪くはないんだけど…微妙。


おつまみ的な焼き鳥なので味が濃いんだけど、そこまでパンに合う感じじゃなくしょっぱい。

タレ焼きとか照焼きなら美味しく食べれたのかなぁ。これ塩なんだよね。

食べれんことはないので食べ進む。食パン2枚分なので普通に多かった。


うっゲフ…食べ過ぎた。

時間が止まるアイテムボックスがあるんだから、残して後で食べればいいのに何故か全部頑張って食べてしまう。


お昼寝をしてもよろしいでしょうか。いい?いいよね?

俺は今理由をつけてテントを使いたい気分なのだ。


◇◇◇


そもそもお昼が遅かったのはあるけど、起きたら夕方になる前くらいの時間。2時間くらい寝てただろうか。

いまは4時前くらい?時計も欲しい。


いい加減桃ジャム作ろう。30分で出来るようなものでもないだろ。


長丁場に備えて椅子代わりコットを持ってきて座る。

コットもう一個組み立ててテーブル代わりにならんかな。

ちょっと曲面だしまっすぐ立たないかな。


せっかくだし2つ同時にクッカーで煮詰めたいからもう一個バーナーとガス出しちゃう。

缶詰めセット6個も出しちゃう。これはどうやったってビールと焼き鳥が余る。


うーん贅沢。

途中でプラスプーンとプラフォークが開放された。これは贅沢の賜。

プラスプーンも出しとく。箸で混ぜなくて良くなったので、微妙なありがたさがある。


桃缶をクッカーにドボドボ注ぐ。

3缶丸々は…ちょっと怪しい。3缶目は桃本体だけ入れてシロップは取っとく。

もう一個のクッカーにもおんなじ感じに入れて火にかける。


水分がそれなりに飛ぶまでは強火でも大丈夫だろ。

桃の果肉を軽く潰しながら、焦げ付かないように混ぜながら待つ。


なんとものどかだ。


◇◇◇


こ、腰が…微妙な体勢が腰に負担を……

立ち上がって伸びをする。あー体が軋む音がする。


もう夕暮れだというのにジャムの進捗はまだ半分くらいな感じ。

だいぶ水っぽい。やっぱりフライパンとか口の広いものでやるべきなんだろうか。


前世でジャムなんて作ったことないから、そもそもこのまま水分を飛ばしてジャムになるのかすらわからない。

ジャムって果物と砂糖を混ぜて煮込むだけじゃないんか…?

砂糖はシロップ入ってるから大丈夫だと思うんだけど。


一応周囲に甘い匂いをばら撒いてはいる。

大丈夫だよな、変なモンスターとか呼び寄せたりしないよな。



だんだん暗くなってきたけど、俺にはこいつがあるから大丈夫だもんね。

テッテレー!LEDランタン~!

未来道具って訳ではない。ただのLEDランタン。

さらっと開放されたから忘れてた。テントの中に吊るしてたのに。


テントから持ってきてスイッチオン。これで俺にも文明の光が……

あれ?文明?文明滅んだ?

カチカチカチカチ…スイッチ入れた瞬間だけは心なしか光ってるような気がする。


不良品…?それとも壊れた…?出して吊るしてただけでそんなこと…

こねくり回してたら天面にある特徴的な四角い板に気づいた。


ソーラーだこれ。

乾電池も付けれる両用タイプっぽいけど電池ボックスは空。

電池なんてもんはもちろんない。


嘘だろもう真っ赤な太陽さんは沈んじゃったんだけど。

こんなことなら昼間出して充電しておけばよかった。

とりあえずその辺に置いてギリギリまで充電してもらおう。


しゃーない。

うん。早めに気づいてよかったと考えよう。


このままだと昨日と同じドタバタになる。それは避けたい。

幸い日は沈んだけどまだ明るいし、なんとかなる。


コットをテントに運び込んで寝る準備だけしとく。

遮光性が強いのかテントの中はもうほぼ真っ暗。

寝袋と枕を出して準備完了。


トイレに先に行ってしまってもいいか…

でもまだ夜ご飯もとい晩酌をしてないんだよな。

もう場所決めたから慌てることもないし、ランタンもトイレに行く一瞬くらい光ってくれないかな…


そんなことを考えていたら香ばしい匂い。うん?香ばしい匂い?


やっべジャムのこと忘れてた焦げる焦げる!

良い子のみんなは火の元から離れないようにしようね。


多分ちょっと焦げた。

クッカーの底にさっきまでなかった引っかかりがある。

多少焦げても食べれるだろ。大丈夫大丈夫。


夜ご飯と焚き火の準備をする。


というか準備しながらジャム混ぜるなんて器用なマネ俺には出来ない!

ジャムは延期!アイテムボックスに入れておく。

予想より時間が掛かりそうだから、空いた時間にゆっくりやってこう。

昼寝してなきゃ出来たのでは?考えない。


燃やす薪は昨日のがそれなりに残っているから大丈夫。

適当に薪を積んで…結構着火剤が優秀な感じだったので今日は松の葉と松ぼっくり無しでいいかな。

暗くなる前にもう火をつけちゃおう。


よし薪に燃え移った。これで大丈夫だろう。


夜ご飯はジャム混ぜながら焼き鳥とビールに決めてた。

出した缶が全部同時に余らなければマイルール的にはセーフだから、別にもういつビールを飲んだっていいんだけど、せっかくなのでご褒美貰った今日飲みたい。


焼き鳥缶どうやって温めよう。直接炙るのは良くないっていうよなあ。

一応湯煎にしておくか。うーんクッカーの口径がギリギリ。

焼き鳥缶を2個投入。ビールは焼き鳥が温まるまでお預けだ。



よしもうそろそろいいだろう。どうにか箸とフォークで取り出した。

熱くて持てねえ。紙皿に乗せて石の上に置く。

うまいこと箸でこう…開いた!


晩酌。アイテムボックスからビールを取り出す。まだ冷えてるね。

自分にピュアをかける。準備万端。

よしじゃあ…


「カンパ~イ!」


誰もいない森の中に俺の声が響く。

一口ゴクリ。


「苦い!!!」


俺は味覚が変わっていたことを完全に失念していた。

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