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7.エクスカリバーとタープ

テントが出来てしまった。それはもうお手軽に。


入り口部分はポールを使って簡易な屋根みたいに出来るらしいけど、一旦おいておく。

タープ貼るなら要らないだろうし。


しかしもっと苦戦して1話分くらいかけるつもりだったのに。

これまだお昼前どころか朝だぞ。


こうもっとあるじゃん女の子になって身長が足りなくてとか。力がなくてどうとか。

確かに上の所のフックは大変だったけど、それ以外はすんなり終わってしまった。


ま、まあいいや。

中に入ってみる。高さは立つには低いくらい。

今の俺なら3人位寝れそうな広さ。

ちょっと暗いのも相まってなんという秘密基地感。

そうだ天井にランタン引っ掛けとこ。


しまっていたコットを出して寝てみる。テントの半分くらいはコットで埋まっちゃうな。

しっかり覆われているからか、ちゃんと安心感がある。

カマボコなんかの比ではない。これはちゃんと寝れる。


森のサワサワした音を聞きながらしばしリラックス。

今日はちょっと風が強い。でも心地の良い音。


そういえばテントづくりで得たものがおまけで一つある。

なんと便利なロープの結び方が説明書におまけとして載っていた。

これで俺もロープマスター。


◇◇◇


結局15分くらい寝ていた気がする。

予定らしい予定はジャム作るくらいなんだ。ゆっくり行こう。


いや違う。早急にやらなきゃいけないことを思いだした。

コットから起き上がって森の方に向かう。


そう。若干の尿意。

トイレ決めてなかった。

まあ森の中だしそこら適当にしてもいいかもしれないけど、気づかずに踏んだりしたら気分が悪い。


こういうのってファンタジーならスライム君がどうにかしてくれないかな。

俺はスライムはおろか人も入ってこれないらしい森の中なんだけど。


昨日の跡は見当たらない。多くは地面に到達してないしな…

周りが開けてるとなんとなく落ち着かないので、適当な茂みの影をトイレに決定。

あんまり近くて匂いとか来てもだからちょっと遠目な位置にした。

ここを便所地とする。待ってなんかすごい嫌な感じになった。今のナシ。


適度な長さと太さの枝を拾ってくる。

男子なら誰しも拾ったことのあるいい感じの枝。エクスカリバー。

エクスカリバーで地面をガシガシと削り、軽く掘っておく。

スコップ的なのが生成出来るようになったらもう少し本格的に掘ろう。

最後にわかりやすいようエクスカリバーを伝説の剣よろしく突き立て、トイレ完成。


これでひとまず尊厳が失われる可能性は減った。




すっきり。


TSモノ特有の奴とかないのだ。わかんなくて下全部脱いだからね。

ドヤ。周りに誰もいないから出来ること。


紙とかもないのでピュアをその場でかけちゃう。はい完璧。



さっきエクスカリバーを探している時、キノコを見かけた。

シイタケっぽい丸い奴。拠点に戻る前に確認してみたけど、普通の茶色いキノコだった。

ただ…なんというか凄い嫌な予感がした。食べたら終わる、そんな予感。

これが採取のスキルの効果で、多分このキノコは毒キノコなのだろう。

エクスカリバーから手が離せない勇者は居なくなるのだ。


果たしてこの森で毒を持つ必要はあるのだろうか?

俺の何かを守ってくれるスライムちゃんにすら会えていないというのに。


せっかくなので周りを軽く探してみたら濃いめの紺色のキノコを発見。

嫌な予感はしなかったけど良い予感もしなかったから、食べれるだけで美味しくないのかもね。

放置して戻る。しかし紺色って。


◇◇◇


キノコは見つけて思ったけど、そういや全然周りの森の確認とかしてなかったな。

今のところ何も問題がないのは多分女神様ありがとう案件だろう。感謝。


何しよっかな。早めにタープ張ろっかな。心なしか風上の空が暗い。

急に雨降られても困るし、張り終わった後にお昼ご飯にしたらいい感じだろう。


タープとポールを生成する。ホットサンドメーカーが開放された。おお、オシャレキャンプ御用達グッズ。食パンとセットでいい感じ。お昼に使おう。


ポールの組み立て。短い棒を繋げていく。

テントの時もこんなのやったけどこれちょっと楽しい。

こっちのポールは単品で生成出来るから無限に伸ばせる。

長さはわかんないけど…身長より低かったら過ごすのが大変そうだ。

調子乗って繋げすぎた。3m弱ぐらい。

こんなに高さ要らないわ。2本外しておく。


タープの袋を開ける。あれ?説明書無いの?

テントに有ったからてっきりタープにもあると思ったんだけど…まあ大丈夫だろ!

ロープとポールで引っ張るだけだ。行ける行ける。


タープを広げてみる。六角形。

…六角形!?


えっ四角だと思ってた。アテが外れた。

前世の適当さが響いている。あっちはまだスマホが使えたからなあ。


とりあえず木にロープを結ぶ。ロープマスターにかかればこんなものは簡単。


…結局苦戦して30分くらいかかった。輪っかを作ってから木の周りに通せばよかったんだ。

んで…こっからどうしよう。とりあえずタープと木を結んでおくか。


タープの角を順番に1~6番として、1と2は木に結んだ。

ふむ。ポールってどこに立てるのが正解だ?4と5?そうすると雨全部テントに向かって流れていかない?

そういうもんなのだろうか。ちょっと前世の動画で見たタープのことを思い出してみる。


う~ん…なんというかこう…ひらひらして、紐は伸びてて…三角で…

三角?想像してたのは木じゃなくて普通に地面に固定してある奴だから、ポール部分以外はタープが下に向かっているはず。


つまり真ん中というか、3と6がポールなのでは?俺天才。

雨が半分はテントに向かって流れそうだけど、多分きっとそういうもんなのだ。Maybe。


3と6にポールの端っこを挿して立ち上げてみよう。立ち上げて…?えっ?どうするんだこれ。

それなりに離れた位置にある布が絡まってる身長より高い棒を2本同時に立ち上げる…?そんなことが出来るのか?出来たとしてどうやってペグ打ちに行くんだ。

あっそうだ先に4,5番にロープ通しておこう。それは間違ってないはず。


これシンプルに不可能じゃない?何?ソロキャンパー雨で死すべし?

俺念動力のスキルは貰ってないんだけど。それともソロキャンパーはサイコキネシスがデフォルトなの?必須条件なの?

前世の適当さがどうとか以前の問題で、そもそも俺がソロキャンパーになれていなかった可能性が出てきた。


でも今俺に雨をしのぎながら焚き火をする手段はこれしかないんだ。頑張れ俺。


◇◇◇


頑張りました。

これカマボコの時もやった気がする。


先に4,5番のロープをいい感じの位置に固定してからポールを立てれば、タープで引っ張られてポールが立ちっぱなしになってくれた。

こうなってくれればもう一本も簡単に立つ。


なんとなくそれっぽい形。さっき想像したのと近い。

ただあまりに貧弱な感じ。軽く風が吹くだけで揺れてるんだけどこれ大丈夫ですか。


ダメそうだったので固定を増やした。

ポールを留めてる部分からもロープを伸ばしてペグ打ち。


これでもポールがグラグラしてたので、ポールのところから二本ずつ伸ばして二股で安定するようにした。


ペグを生成してたら紙コップと紙皿が開放された。お皿なかったから地味にありがたい。

よし。結局結構な時間をかけてタープが完成。雨の半分はテントに負担してもらおう。


はぁ、お腹空いた。

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