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3.拠点と焚き火

サブサイちょっと変えました

コーヒーともう一つのクッカーを生成して、食後のコーヒーまで飲んだ。


なんて優雅なんだ。牛乳さえあれば完璧だったな。

うん。コーヒーの似合う素敵なオトナはこの体にはまだ早いらしい。苦い。

今度からはもっと薄めにしよう。


使ったクッカーにピュアの魔法をかけてみる。よくわからん。

お湯沸かしたのとコーヒー飲んだだけだからな。元々ほぼ汚れてない。底にほんのちょっと残ったコーヒーは消えてた。


ガス缶とバーナーにも一応ピュアをかけてからアイテムボックスに全部しまう。大変便利だ。ゴミはゴミ区画へ。


ピュアをかけてて思った。そういえば俺食べる前に手洗ったっけ。石とか触った後だぞ。

…おにぎりじゃないのでセーフ!うん!

自分にもピュアをかける。特に気持ちいいとかは無いらしい。細くてかわいいピカピカおててが帰ってきた。

キレイになるのが目に見えてわかるほど汚れた手で飯食ったのか?俺。


◇◇◇


拠点いじりの続きをしようと思ったけど、結局ネックになるのはテントが無いことだった。


クリエイトで生成しまくって熟練度的なものが上がれば、新しく生成出来る物が増えるはず。その中でも早いうちに生成出来そうな感覚がテントにも寝袋にもある。

この体の魔力の器とかやらは大きいっぽいので、その溢れる魔力量を使って無駄に大量に何か生成していけばとっととテントが作れる。

容量無限のアイテムボックスがあるんだから処理にも困らない。


ただなぁ…なんか違うんだよなあ。


せっかく転生させてもらって、キャンプしてねって言われたのに生き急ぐのも違う気がする。

ほのぼのしたゲームで所持金倍増バグをする気分になるというか……過程を楽しもうぜ過程を。


うん。目的のない生成は出来るだけしないようにしよう。

テントが無ければ死ぬって訳でもないんだ。

幸いここは暖かい気候のようだし、夜冷えてもブルーシートで壁を作ってブルーシートに包まれば寝れるだろう。ブルーシート様々である。


それに、換気だって強い風が吹き込んで来たら部屋の中大変なことになるんだ。スキルを一気に使って、換魔力の世界規模でそれが起きたらどうなるかわからん。


気長にゆったり行くことに決めた。


◇◇◇


テント無しとは言ったものの、流石に雨の防げる拠点は欲しい。異世界気候で不意に雨が降ったらつらい。

逆にもしかして雨が降らないファンタジー森だったり…はしないな。川流れてるし。


ということでブルーシートでテントもどきを作る。

拠点の両脇にある木をロープで繋いで、そこにブルーシートを引っ掛ければそれなりな感じになるだろう。


ロープを生成。通販サイトには一応キャンプ用って書いてあったオレンジ色のロープ。10m入り。

木と木の間は7mくらいなので、ギリギリ1本じゃ足りなさそう。とりあえずもう2つくらい生成しておく。


目線くらいの高さで木にロープを結んでみる。

え?結んで…?これどうやって結んだらいいんだ?

どうすんのこれ。もうここで躓いてるのに反対側までたわまずに張るなんて俺に出来るの?早くも挫けそうなんだけど。


めっちゃ頑張った。

木を囲うようにしてロープで輪っかを作って、木に沿って別のロープで縛ればそれっぽい感じになった。

反対側もやって、その2つの輪っかを更に別の輪っかで引っ張りながらまとめて完成。

長さが足りなかったので真ん中の輪っかはロープをニコイチした。

絶対もっといいやり方あるって。こんな変なのじゃないって。


それに作業しながら気づいたけど、刃物がないのでロープを切れない。

めっちゃロープがぶら~んってしてる。ぶら~ん。あまりに不格好。


ま、まあ目的は果たされたのでセーフ。

んで、新しく生成したブルーシートのハドメにロープを通して吊るす。これを2枚。

ブルーシートもぶら~んとしたら、地面に敷いてあるシートに合わせるように三角な感じに引っ張って地面側のハドメにペグを打つ。

反対側にも引っ張って、またペグを打つ。これでいい感じに囲えた。

よし、プライベート空間の完成。


あれ?プライベートが確保されたのはいいけど、てっぺんは開いてるから屋根にならなくない?


改良。

上にもう一枚ブルーシートをかぶせて、壁のブルーシートを留めてるペグとハトメをロープで結んだ。

とりあえず完成。ちょっとブカブカしてるけど軽い雨なら防げるだろう。


最終的にできたのは青色の角張ったカマボコみたいなの。

横が完全に空いててそこから出入りをする予定。

大変不格好だけど、雨が防げる拠点が出来た。

アイテムボックスにしまっていたコットを入れて座ってみる。


ここが俺の城。楽しい。


◇◇◇


カマボコ作りに精を出していたら日が暮れてきていた。どんだけかかったんだ。

異世界初めての夜を迎えるに当たって、実用と趣味を兼ねてやらないといけないことがある。


焚き火だ。


こんな人の居ない森の中、真っ暗で一人は流石にちょっと病みそうだ。午前中ほぼ呆けてただけだし、夜すぐ寝れるほど疲れてもない。ちなみに明かりはせ

バーナーの火だと明るくないし、何よりキャンプと言ったら焚き火だろう。

幸い着火剤は生成出来るし、バーナーで火をつけてもいい。


ちなみにランタンの類が生成候補にないのは、壊れたんじゃなくて前世の俺がそもそも持って行ってなかったからだ。一体夜はどうするつもりだったんだ。


ということで薪集め。

手で持てるサイズでかつ、腕でパキパキ折れそうなのを拾っていく。

ナイフも斧もないので、デカいの太いのは使えない。

ちょっと離れてもマッピングのスキルで戻れなくなることはない。


いいものを見つけた。松ぼっくり。

どう考えても松ぼっくりはハート型でピンク色をしていないが、独特なあの分かれた感じなので松ぼっくりだ。そういうことにする。


前世の松ぼっくりは焚きつけに使える。そういうの動画でよく見た。

着火剤があるから要らないかもしれないが、まあ気分だ。

そもそもこのピンク松ぼっくりに松脂的な良く燃える成分が含まれてるのかわかんないけど。


松ぼっくりがあるなら松の葉モドキもある。これは普通の色。逆になんでだ。

これも乾いてそうなのをいくらか持って帰っておく。


何度か森に入って小枝郡が一山って感じに集まったので、薪集めは終わりにした。


そろそろ完全に日が沈みそう。

ただでさえやたら赤かった太陽が夕暮れで真っ赤っ赤になっててきれい。異世界情緒あふれる景色。

スマホがないのが悔やまれるな。写真撮りたい。今ならきっと自撮りも出来る。


◇◇◇


テント(?)の正面の少し離れたところを焚き火の場所に決めた。

地面に生えてる草を足でゲシゲシして土を出す。

もし燃え移って山火事にでもなったら大変だ。


シートを敷くときに拾って集めておいた石を半円状に積んだ。

もの足りなかったのでちょっと周りから集めに行った。

後、座るあたりにブルーシートを敷いた。


枝をいくらか置いた上に、松の葉と松ぼっくりを3個載せて準備完了。

この順番合ってたっけ?。


そうこうしているうちに暗くなってきたので、早速火を点けてみよう。

着火剤を生成。マッチと着火剤がくっついてて、擦ると火が点く便利な奴だ。


袋が開かねえ。なんで開けてからパッキングしなかったんだ前世の俺。

やばい本格的に暗くなってきた。やばいやばい。

よし開いた。1本割って取り出す。

箱の擦る方どっちだこれ。暗い。こっち?多分こっちだよな。


焦ってたせいか点けるのに3回かかった。マッチの火ぐらいつけたことあるはずなのに。

おおついた。火だ。文明の明かりだ……あっつう!


思わず手に持って見つめてたもんだからやけどしかけた。

慌てて松ぼっくりの横に投げ入れる。


着火剤の方に燃え移って…あ、松ぼっくりにも火ついた。燃えろよ燃えろよ。

てか松ぼっくりの火力がすごい。放射熱が熱いくらいだ。


ぼーっと見守っているうちに松の葉と小枝達にも着火。パチパチ言ってる。

松ぼっくりちゃんは燃え尽きてしまったらしく、さっきほど燃え上がってはない。

積み上げる順番が不安だったけど、とりあえず安定した感じだから大丈夫だろう。


あぁ、火を見ていると落ち着く……


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