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29.対岸とタケモドキ

ふ、不定期更新です……!

ぷはぁ~!

風呂上がりの牛乳はいいね!


……寒空の下、ガッツリ着込んでの風呂上がりじゃなければ。

くそう寒い。


一仕事やり終えた気分でいたけれど、現状の目標はすのこなのだ。

先は長い。


これもきっと将来のログハウス計画の第一歩。

頑張ろう。うん。


橋の確認はめんどくさ……いやいつやっても変わらんので後回し。

拠点に一旦帰って時計を見たらもうお昼だった。

お昼ごはんにしよう。


寒暖差のせいか寒さをやたら感じるので暖かいスープにしよう。

せっかくなのでいっぱい作ってストックしとく。


ふと食べたくなったのでスープにする。

自販機で売ってるようなのじゃなくて、濃縮されたものが缶に入ってるのを使った奴だ。


このスープ缶の存在を思い出して良かった。

ついでの牛乳で準備は万端。


コットを3つ出してそれぞれコーンスープ、クラムチャウダー、オニオンスープの缶の中身を空ける。

コーンスープとクラムチャウダーは牛乳、オニオンスープは水で倍に薄めて火にかける。


煮えた。

うん。おいしそう。ちょっと匂いが混ざって若干大変なことになっているのは気にしない。

今日のお昼ごはんはクラムチャウダーと食パンにしよう。


そういえばスープ用の紙皿だか紙コップだかみたいなのあったよな~と思いながらクリエイトにお願いしたら出てきてくれたので、それによそう。

残ったクラムチャウダーと他のスープはアイテムボックスに収納。


うむ、おいしい。



ご飯も食べたし、いい加減現実から目を背けずに橋の確認に行こう。


再び河原。

お風呂に入りながら見てはいたから流されてたりはしないのは確認済み。


近づいて見てみる。うん。ちゃんと橋……というか長い平均台。

片足で小突いて揺れを確認。まあ許容範囲内だろう。

見た感じも不安はない。


さて……渡るか……

若干の不安とともに足を乗せ、歩き始める。


……案外なんてなかったな。

場面転換すらしない程度に何もなく渡れてしまった。

バランスを崩すなんてこともなく無事対岸に到着。揺れも大きくなくて安心。


川が増水したら流されないかだけ心配だが、みっちり詰まった異世界ウッドだから大丈夫だと信じたい。



さて対岸の森。

拠点側と違って主に細長い木が点在している。


細長い木の太さは直径10〜15センチくらい。

近くで見ると思ったより細い。いや結構太いかも?あっちのクソ太い木との比較なせいでデフォルトがよくわからない。


細い代わりに高さは見上げるほど高い。

高い奴だとあっちの木の2倍くらいありそう。

20メートルくらいある感じ。


せっかく対岸と様相の違う森なのだからと、探索をしたい気持ちが無い訳では無い。

しかし!今の俺にはすのこ用の木材確保という尊い使命があるのだ、寄り道はしていられない。


なんてったってまた雨が降ったらヤバい。

起きて第一歩目がビチャっとした感触なのは中々来る物がある。

あれはもう経験したくない。


使命を胸に刻み直し、早速近くに生えてる木を切ってみることにする。


視界に映る範囲ならこの小さな手でも支えられそうな見た目だけど、高さが高さなのでここもマジックハンド収納法で行く。

細いから切断も簡単。


と思っていた時期が私にもありました。


あっちの太い木と違って切った瞬間倒れ始めるもんだから、ビビって危うく収納しそこねるところだった。

そうか、あっちの木は太さの分安定してたんだな。


切った木を早速横向きで取り出してみる。

取り出して地面に落ちたときの音がなんというか軽い。


切ったりしてみて調べたところ、どうやらこの木は中空らしい。

切断面を見たら小さめなドーナツみたいな切り口をしていた。


なんというかこれは……節のない竹だ。

竹よりも肉づきというか縁が太いけど、中は完全に空っぽ。


よく見たらてっぺんの方まで貫通している。

節もなく下から上まで貫通しているとは、これは何のための穴なんだろうか。


切り株を見たら根っこまで空洞が続いているようだった。

残念ながら異世界植物学には馴染みがないので、理由はさっぱりわからない。


こいつらのアイデンティティについてはまあいいや。

いい加減訳分かんなくなってきたので、こっちの細長い竹っぽい木をタケモドキと命名。

拠点側の木は……まあ木でいいか。


前世にも似たような名前の奴がいたりしそうだが、とりあえずこの世界でタケモドキはこいつら。

今俺が決めた。


そしてこのタケモドキ。

見た目はシラカバとかそんな感じのくせに、性質はかなり竹。


軽いし水は弾くし縦に割れやすい。

でもこれならかなりすのこ向きな素材だろう。

節もないから加工もしやすい。


加工はひとまず置いておくとして、今日はとりあえず伐採。

いっぱい集めちゃおう。


◇◇◇


夕暮れ。

大量の戦果と共に帰宅。


いやどう考えても集めすぎた。

切って収納するだけだから簡単で楽しくなってきて、つい興が乗って切って切って切りまくってしまった。

ゲームとかでもこういう素材集めみたいなことコツコツ延々とやるタイプだったからなぁ……


総量はアイテムボックスの中だからいまいちわからない。

でも、切った範囲だけで拠点と同じくらいの広場が出来た。って考えるとすごい量な気がする。

絶対こんないらない。ただでさえクソ長いのに。


ま、まあ多い分には大丈夫だろう。うん。

環境破壊には目を向けない。


せっかくなのでタケモドキを薪にしてみよう。

適当な一本を取り出して、エアカッターでてっぺんの加工には使えなさそうな部分を1メートルくらい切り出す。


適当に20センチくらい短く分けたら、縦に割る。

せっかくなので縦に割るのは斧を使ってみることにする。


基本的にはこっち側の木と同じ感じで、斧に軽く刺したら刺さったタケモドキごと薪割り台に打ち付ける。

いやこれ楽しい。

スパッと爽快、きれいに割れる。


これもタケモドキ収集と同じで際限なくやってしまいそう。

い、いや途中で切り上げる。そろそろ着火しないと。もう暗くなってきた。


いざタケモドキ薪を積んで火を点けようというタイミングで問題が発生。

火が点かない。


あ、あれ~?いままで着火に失敗したことなんてほぼないんだけどなぁ。

もう一回。

……やっぱり着火剤だけが燃え尽きてしまう。


とりあえず今までの木で焚き火を起こす。こっちは無事ついた。


轟々と燃える焚き火に試しにタケモドキを放り込んでみたけど、全っ然燃える気配がない。

なにこれ異質。火の中で形を保ち続ける木材。


方やめっちゃ燃える木、方や山火事とは無縁の木。

異世界の木怖い。

タケモドキ


実は地中でなんやかんやあった魔力を空に向けて放出するという大事な役目があるが、

本作中でその設定が活かされることはない。


数が少なくなったら一晩でニョキニョキ生えてくるので自然破壊しても安心。

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