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23.女神様とキャンプ体験

皆様いつもご評価ありがとうございます。

会話って難しい…な作者です。つまり次回から一人に戻ります。

「……えーと、キャンプ体験とは言いますが、具体的には何をするつもりですか?」

「うーむ。あんまり長時間こっちに居るのも世界に良くないからのう。焚き火をやってみて、夕飯を食べたら帰るのじゃ!」


焚き火は毎日やってるからいいとして、自分の分も夕飯を寄越せとのたまう創造神。

とはいえ、ご飯も女神様から貰ったのスキルで出してるから、実は奢ってもらってるのは俺なのかもしれない。


とりあえず普段焚き火をしているかまどに案内。

俺もほぼ初心者でアドバイスらしいことも言えないので、薪を出して適当に積んでもらう。

やっぱり効率的な積み方とかあるんだろうか?わからん。


着火剤を箱ごと渡すと、女神様は恐る恐る着火。

マッチタイプだから手こずるかと思いきや、意外や意外、一発で火がついた。


しばらく手に持ってほ〜なんて声を上げながら眺めたのち、熱くなったのか薪の山に放り投げてた。


今まで適当でも焚き火の着火に失敗したことは無いから、多分大丈夫だとは思う。

異世界ウッドは着火しやすいっぽいので。

もし燃え尽きちゃったらもう一回擦って貰おう。


しゃがみこんで薪に火が燃え移るのを見つめている女神様の背中に声をかける。


「今のところ夕飯の献立は考えてなかったですけど、何か食べたいものとかあります?」

「うむ。食べたことないから、妾はカップ麺を食べてみたいのじゃ」


振り返ることもせずにカップ麺を要求してくる女神様。

おおう。俺の今日のお昼はカップ麺だったというのに、カップ麺をご所望ですか。


そうか、女神様は今日一日は見てなかったんだもんな、俺がお昼にカップ麺を食べたことも知らないのか。

わざわざ女神様と別のモノを食べるっていうのも味気ないし、一緒にカップ麺食べよう。


アイテムボックスからお湯を取り出そうとしていると、女神様がお湯を沸かすのもやってみたいと言ってきた。

断る理由もないのでバーナーやらクッカーやら水やらを渡す。


着火の時も思ったけど、女神様は思ったより器用だったようだ。

テキパキとバーナーを組み立て、湯沸かしの準備が完了。あとは待つだけ。


「お主なにか失礼なことを考えんかったか?」

「いっ、いえ。なんでもありませんよ〜……そ、そんなことより、少しだけですけど薪割りもやってみませんか?」

「おお、やってみるのじゃ!」


急に振り返って指摘してくるもんだから少し心臓が跳ねた。

不敬思考を誤魔化すためにも薪割りに誘導。


お湯が沸くまでの少しの間だし、そもそも丸太作り中とかに出た端材くらいしか割れるサイズの薪がない。


用意すると女神様は楽しそうにスコンスコン割ってた。

目をキラキラさせながら斧を振り下ろす見た目美幼女。バイオレンス。

割った薪はそのままガッツリ燃え始めた焚き火に追加。


斧の使用回数が俺の数倍に達したあたりでお湯が沸いたので女神様を呼ぶ。

随分時間かかったな。これ水入れ過ぎじゃない?


二人でカップ麺にお湯を注ぐ。

あ、女神様箸使えます?あ、使える。じゃあこれをどうぞどうぞ。


「これは3分待つのじゃよな」

「そうですね。ただ、ここには時間を測る道具がないのでフィーリングで……ってなんですかそれ」

「なんじゃお主、時計も知らんのか?」


女神様がどこからともなく取り出したのは紛うことなき時計。

本体は青い半透明のプラっぽい素材でしかもデジタル表示。


思わず頭を抱えてしまった。

くそう、無垢な質問をしてきやがって。

3分が分かるのに時計を知らない訳が無いだろうに。


唐突に頭を抱えた俺を気にする様子もなく、「さんぷんっ♪さんぷんっ♪」とご機嫌な女神様。

時計事件から1分ほど待機したころに、どうやらお湯を入れてから3分経ったらしい。


「カップ麺、完!成!なのじゃ!」


女神様はやたらテンション爆上げで、わざわざ立ち上がると腕を振り上げ虚空に向かってポーズを取った。

とっとと食べないと伸びますぜ。


女神様はいそいそと椅子に座って食べ始めた。

それに続いて俺も食べ始める。


しばし無言の食事。女神様が満足そうなのでいいか。



いつもの通りスープは飲みきれないなあとお腹をさする。

どうやら女神様は既にスープまで完食したらしい。

俺でも無理なのに、あの小さい体のどこにそんな入ったんだ。


しばらくは椅子の向きを変えて焚き火を眺めていた女神様だが、少しすると立ち上がって伸びをした後、こっちを振り返ってこう言った。


「よし、満足なのじゃ。そろそろ時間も怪しいし、妾はそろそろ帰るのじゃ!」

「はぁ」

「なんじゃ気の抜けた返事をして、この可愛い妾が帰ってしまうというのに」


気の抜けた返事以外の何をしろというのか。引き止めて欲しいのだろうか。

ずっとこっちに居ると都合悪いみたいなこと言ってなかったか。


「いえ、満足出来たなら何よりです」

「うむ、あっちの世界では中々こういうことは出来んからのう、非日常!なのじゃ。しばらくしたらまた来るかもしれんから、その時は頼むのぅ~」


来たときと同じ光に包まれる女神様。また来る予定なのか。

女神様の姿が若干透けて来たところで、最後に一言衝撃発言をしていった。


「そうじゃ、そろそろお主もこの世界に馴染んだ頃じゃろうから、日付が変わる頃にはスキルが強くなると思うのじゃ~~……」


そう言いながら消えていく女神様。

何だ、スキルが強くなるって。


◇◇◇


ふう。

女神様が帰って急に静かになった森。

いや~久々の会話だった。コミュ障にはキツイぜ。


というか女神様が明るいというか声がデカいだけな気がする。

なんだったんだあのハイテンション。


とりあえずスキルについては明日の朝確認しよう。

世界に馴染むってなんだろう。俺いままで世界で浮いてたのかな。


とりあえず女神様の分の椅子と机の上をお片付け。

あ、時計忘れていってる。

神様が目上だと思うと敬語が抜けないコミュ障主人公。

なお主人公は女神様が心を読めることを忘れている。


女神様は気を使って心を読まないようにしている模様。


備考:神様の「しばらくしたら」は人間のスパンとかけ離れている。

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