15.鳥と探索
本日更新二回目
キリが悪いので短めです
ふわぁ〜ぁ。おはようございます…
今日何日目だっけ…多分異世界5日目の朝。
俺も洞窟の壁を日にちごとに傷つけていって流れ着いて何日~ってやつしたほうがいいんかな。
一回忘れてすぐどうでもよくなりそう。
今朝はちょっと冷え込んだせいか、早めに目が覚めて寝覚めが悪い。どうやらパジャマ予報は当たったらしい。
眠いけど、二度寝したら撮れ高ゲージの機嫌が悪くなるので頑張って起きる。
このままご褒美無しだと、多分つらい冬を過ごすことになる。
外に出てみると、スウェーデントーチもとい丸太キャンプファイヤーはちゃんと鎮火してた。
結構燃え残ってはいる。
大きいのだと、ソフトボールくらいの残骸が4つ。
どうやら途中で丸太が切れ込みに沿って割れたらしい。
いい加減灰も凄いことになってきたから掃除しないと。朝ごはんの後のタスクに追加。
テントから出てきて椅子まではたどり着いたものの、無気力。低血圧。
とりあえず目覚ましのコーヒー用のお湯の用意だけする。昨日お湯ストック作れてれば楽だったのになあ。
お湯が沸くのを待ちながらボーッと森を眺める。
テントから川の方を見ると、傾斜があって開けてるから景色がいいのだ。
ふーっ……なんだかんだ拠点から落ち着いて景色を眺めるなんてしてなかった気がする。
コーヒーを淹れて一口。ゆったりとした時間。
キャンプって本来こういう時間を楽しむものじゃないのか。
少なくともドラゴンに頭上を通られるのはキャンプじゃないはず。
よく観察していなかったから気づかなかったけれど、どうやら川向こうとこちら側では木の種類が違うらしい。
こっちは太くて短めで枝だらけ。あっちは細くて長くてまっすぐ。
加工するならあっちのひょろ木の方が扱いやすそうだ。
そして、ひょろ木の森のさらに奥の方には別の紫色の森が広がってる。
ひょろ木よりも高いからここから見えるし、こっちの木よりも太い気がする。
ひえ~ごっつい。しかもトゲトゲしててなんか硬そう。あの木は切り倒せるかすら怪しいな。
そんなトゲトゲした森でも命は育まれるものらしい。
うまいことトゲトゲに乗って、てっぺんのあたりをつついている真っ赤な鳥がいる。
赤くてオレンジにグラデーションしてて派手派手だ。
流石異世界。
うん?
……え?鳥?今のところドラゴンしか動くいきものを見てないこの森で鳥?
「ひぅっ!」
真実に気づいてまた変な声が出た。
あれ多分不死鳥とかフェニックスとか言われる奴だろ!
こっちに来てからこんなんばっかだ。
というかあの鳥の縮尺おかしくない?
なんであんな距離で木をつつくのが俺に見えるの?
なんでトゲトゲの木と同じサイズなの?
鳥がデカすぎて違和感がすごい。
遠くからだから尊厳死は免れた。
こっちに飛んできてたりなんかしたらピュアのお世話になること必至だ。
そんなことを考えたせいか、鳥が唐突に羽ばたくと飛び立った。ヒッ。
幸いこっち側に飛んでくることはなく、奥の方に飛んでいってくれた。尊厳は守られた。
鳥が飛ぶ姿を見ていたら、鳥はひときわ大きなトゲトゲの影に消えていった。
び、びっくりしたぁ……
眠気なんて吹っ飛んでしまった。コーヒーも一口しか飲んでないのに冷めちゃった。
今日は探索に出ようと思ってたんだけど、あんなのが居るならやめておこうかな……ダメ?
◇
衝撃の事実の発覚はあったものの、朝早く起きちゃったからいつもなら起きたくらいの時間な気がする。
あの鳥実は毎朝居たりしたんだろうか。やだ怖い。
朝から無駄に気疲れしたからもう朝ごはん適当でもいいかって気持ちがある。
毎朝適当だろと言われたら頷くしかない。
何はともあれ日替わり缶詰セットを確認。朝ごはんに使えるものが出るかもしれない。
はい、今日のラインナップはこちら!コーラ!サイダー!コーヒー!
馬鹿か!思わず出てきた缶をブン投げそうになった。
危ない。炭酸の缶なんか投げたら二度と開けられなくなる。
あれか、昨日組み合わせに味をしめたねとか適当なこと言ったからか!
迫真の飲み物三連星。しかもコーヒーは砂糖ドバドバの奴だから全部甘い飲み物だ。
虫歯と肥満不可避。
適当な朝ごはん計画第一陣が頓挫してしまった。
まあいいや。お茶漬けにしよ。今回は梅おにぎりを分解。
醤油もあるし前より美味しいはず。
◇
朝ごはんを食べ終え、忘れないうちに灰を掃除した。
クッカーで灰を掬ってアイテムボックスに突っ込んで、クッカーにピュアをかけて終わり。ピッカピカなので問題なし。
いや、正直最初はこれ専用にしようと思ったんだけど、ピュアをかけて一回しまったらどれが灰掬い用のクッカーだかわかんなくなっちゃった。テヘ。
さて正直気が進まないものの、今日は探索をする。するったらする。
今日行かなかったら今後行かなくなる。
あの鳥を見なければ、今日は川の下流の方に行ってみる予定だった。
でも、鳥を見ちゃってちょ~~っと忌避感があるので、今日は川じゃなくテントの裏の森の方に進むことにする。
鳥を見たほうとは反対側。
び、びびってなんかねーし。安全マージンだし。
ドレスアップとピュアで身支度。
前の探索の時と同じく準備らしい準備もなく、お守り兼草払う用としてステッキを携えてテントの裏手から出発。
見た目は大変ファンシーだ。
道なき道を進んでいくと、早速何か食べれそうな木の実を発見。幸先がいい。




