表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/32

13.丸太とステッキ

八つ裂き空輪もといエアカッターが使えるようになったせいで、つい昨日開放された斧があんまり意味をなさなくなったことに気づいた。オーノー!

…天丼は3回までセーフだって聞いたよ。


ま、まあ魔法を見慣れてるであろう女神様的には魔法より斧で切ってる方が見栄えがするだろ。

小さい薪割ったりするのには斧使っていこう。うん。


魔法のテストも兼ねて、一昨日俺が切り倒しちゃったであろう木を丸太に変換していくことにする。

薪は昨日割りまくったのも含めて余ってるんだけどね。アイテムボックスもあるしいいでしょ。

何か丸太としての活用法があるかもしれないし。


さてどうしたもんか。なにせデカい。

木のサイズは直径30センチくらいで12メートルくらい。太さの割に短い気がする。異世界ウッドだからだろうか。


最初は…枝取ってった方が良さそう。背が低い分なのか枝がいっぱいだ。

枝取り除いていくのってなんていうんだっけ?枝打ち?枝払い?


こういうチマチマした作業こそ斧使ったほうが早そうな気がするものの、今日のところは魔法のテストだ。斧ちゃんには留守番してもらおう。


手元にエアカッターを出す。

他の竜巻やら風やらは結構自由な位置に出せるのに、イメージが八つ裂き○輪に寄ったせいで手元以外に動かせなくなっちゃった。

試しに手を振り下ろしたら飛んでって木の枝を一本切断して消えた。うわこわ。


右手で木を撫でるようにしてエアカッターで枝を切る。

切った枝は切ったそばからアイテムボックスに入れ…たかった。

アイテムボックスを開くのには右手でズボッとしないといけないので開けない。


め、めんどくせえ…しょうがないので落としといて後で全部拾う。

俺の利き手は右手なんだ。左手で切っていったら丸太がボロボロになること必至。


結構枝が取れた。

これだけで数日分の薪になるような気がするが、気にせず丸太を作っていくことにする。

のこぎりと違ってガッツリ地面についてても問題ないので、そのまま切断。

エアカッターは手から離れないかわりにサイズは大きく出来たので、周りを半周させる感じでサラッと切れた。

ただしサイズを大きくすると顔に近づいてちょっと怖い。


直径30センチで長さ50センチくらいの丸太が出来た。

公園にある椅子というか杭みたいなサイズ感。てかデカくて重くて持ち上がらないからアイテムボックスに入れられないわこれ。

俺が今切った断面がちょっとデコボコしてるものの、初めてでこれならきっと上出来。

魔法で木を切ることに熟達した人がいるのかは知らんが。


というか逆に最初にこの木を切り倒した時の断面は何なんだ。

ちょっと斜めとはいえ、機械で切ったみたいに綺麗に切れてる。

これ俺がやったんでしょ?魔法少女怖い。


結局頑張って丸太を立ち上げてから、縦に半分に切ってアイテムボックスに投入。

半分でもめちゃくちゃ重い。ずっとやってたら腰を壊しそう。


◇◇◇


木全体の3分の1くらいをやったところで、お腹も減ったのでお昼休憩。


朝遅めでいっぱい食べたからお昼遅めにしようとか思ってたんだけど、いつもより早いくらいな気がする。


魔法を使うとお腹の減りが早くなるとかあるんだろうか?

デメリットが地味すぎる。ダイエットには困らなそうだ。


あ、そういえば。時間はクソデカ山の方に日が沈むから、それからなんとなくで逆算してるよ。


さて、お昼ごはん何にしよう。

んー牛丼缶はおゆはんの予定だからなあ。

ファン○を開けつつ思案。

ツナは朝も食べたけど、まだ食べたい気分。

朝はパンだったから…ご飯?おにぎりと混ぜて焼いたら美味しいかな。

よし。それでいこう。

ツナ缶があるとメニューの一人暮らし男飯感が加速する。良くない。


取り出したるはツナ缶2つとシャケと梅干しのおにぎり、あと調味料セットからマヨネーズ。

ツナ缶の油をクッカーに注いで行き渡らせて加熱したら、全部ぶっこんで炒め合わせて完成。


圧倒的適当調理。男飯なんてそんなもんだ。

焼いてあるだけで要はツナマヨおにぎりだしな。ハズレなし。梅干しが適度に味変してておいしい。


◇◇◇


午後も引き続き丸太の解体作業をやろうとして、ふと思いだして魔法のステッキを取り出してみる。

今ならこいつの真価を発揮できるんじゃないか?

ステッキを持ちながら適当に風魔法を使う。

もともと何も考えないで使うと手からそよ風からドライヤーくらいの風が吹いてたわけなんだけど…


ステッキの先から強風が吹き出してきた。

おお。木の枝を杖よろしく振り回してもこうはならないから、魔法的ななんやかんやが働いてるのは間違いない。


ステッキさん。飾りだなんだとこき下ろしてごめんなさい。女神様、ありがとうございました。

後で未だに道しるべになってるステッキ回収しないと。


風の強さは……風の強さってどう表現すればいいんだろう。

台風の時の風よりちょっと強いくらい?顔に向けたら髪の毛がすごいことになった。


エアカッターも出してみる。なんというかスルッとイメージが形作られる感じがする。

多分イメージの補助的なこともしてくれてるんだろう。結構ガッツリとチートステッキだった。引き続きごめんなさいだ。


エアカッターはちゃんとステッキの先から出た。脱八つ裂き○輪。

イメージ補助のおかげか、大きさも速度も思いのまま。こりゃ便利。

これを使ったなら切り倒した時の断面も納得。


ただ、竜巻を出してみたところで異変が発生。

大きさとか形とかも色々いじれるものの、竜巻がステッキの先から離れない。

それは…攻撃魔法的にいかがなものなんでしょうか?

いや、攻撃に使う機会なんてないんだから、むしろ女神様がつけてくれた安全装置かもしれない。

俺の人生に魔法で攻撃しないといけない事態なんてこない。うん。来ないでくれ。


このステッキ、イメージの補助はしてくれるものの無いイメージは膨らませられないらしい。

何が言いたいかっていうと、出来ることは増えなかったってことだ。うわぁん!


◇◇◇


魔法のステッキを使っての丸太の分解。

手でエアカッターを出していた時と違って、ステッキを使うとサイズを大きくした時にちゃんと中心点がズレてくれる。

今まではどれだけ大きくしても手を中心に大きくなってたから、どうしてもあんまり大きくできなかったし、結局手を近づけないと切れなかった。


おかげでただ突っ立ってステッキを振り下ろすだけでほら!丸太がスッパリ!こちらお値段プライスレスとなっております。


ステッキを真っ直ぐに構えて振り下ろしてスパスパと切っていく。ボテッと落ちて気分がいい。

ただ、八つ裂き光○は脱したものの、結局絵面が怪しい。

ぱっと見では終末世界で丸ノコ振り回してる蛮族だし、持ち手はピンクでハートのステッキだ。

そしてそれを持つ美少女こと俺。謎絵面すぎる。


てっぺんの方の細いところは適当にバラして薪にすることにして解体完了。

やりたいことがあるので丸太状になってるのをいくらか残した。


魔法のおかげでめっちゃスムーズに終わった。

途中で風でどうにか丸太持ち上がんないかなって試して、小さい竜巻で持ち上げる補助ができる事に気づいて腰も傷めずに済んだ。

丸太も分割せず丸太のままアイテムボックスにしまえたしね。


まだ日が暮れそうもないので、やりたいことその1に着手することに。

やってみたかったのは木材というか、整形された形の木の作成。

別に何に使うわけでもないけど、魔法での木工技術を高めて今後色々作ってみたい。

目指せ森の中のおしゃれなログハウス。


丸太を取り出して、小さめのエアカッターで丁寧に削っていく。



日が暮れるくらいまでのそれなりの時間と丸太3つ分の薪を生成して、完成したのはこちら。


テッテレー、ま~な~い~た~。


うん。木材っていうにはちょっと薄い。これじゃ床には使えない。

逆によくこんなに薄くできたなって我ながら思う。

これはこのままピュアをかけて普通にまな板として使うことにする。


大雑把に切断するのはともかく、細かく真っ直ぐ切断するのはなかなか大変だった。

集中して切ろうとすると、イメージする脳のリソースが減るのかエアカッターがブレるんだよね。

イメージに慣れてくれば多分簡単に切れるようになると思うので、こればっかりは積み重ね。


ログハウスへの道のりは遠そうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

拙作を気に入ってくださった方は
いいね・ブクマ・☆5評価など
お願いします

あなたの評価で
救われる作者がいます!

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ