193/361
‐‐1903年、次代への総括‐‐
プロアニア王国はカペル王国を併呑し、中世より盤石の体制を築いたカペル王国は事実上消滅した。戦争の結果はあらゆる善悪の概念を歪曲させ、勝者による支配が正当化されることであろう。
或いは、我々の世界も戦争の結果が善悪の概念を歪曲させたのかもしれない。私達が当たり前のように肯定する「自由」が、つい一世紀前までは存在しなかったように、私達が掲げる善悪もまた、王国の運命程に流動的なものなのかもしれない。
さて、戦争は終局へと向かっていくが、その一方で、結末を見据えた新たな戦いが、既に始まりの兆しを見せている。王国に巣食う病巣と大いなる野望の果てに、どのような倫理観が待ち受けるのであろうか。
彼らは後にその戦いを振り返り、何を思うのであろうか。
主な出来事
プロアニア、カペル王国首都ぺアリスを占領
プロアニア、液体燃料ミサイル『アグリガット・ミサイル』を開発
ムスコール大公国がエストーラとの不可侵協約を破棄して参戦(北連の大蹂躙)