私、我が弟のツンデレ具合にも困ったものだ
私の名は北川冬子。北川家長女にして、三年首席である。
他の血縁関係で独り言の多い弟がいるが今回、その話は置いてもらおう。
さて、少しばかり話は変わるが今、私は何をしているかというと。
ギラギラと照る太陽の下で死にかけていた。
「……あぁ…ぁ」
私の意識はゆっくり溶ける氷のように熱したグラウンドの地面の上で遠退いた。
「……」
目が覚めた。薬品の臭いがする。体がだるいので目を閉じる。
寝返りを1回、2回とうつ。枕の形が悪い。
「…とりあえずテーピング、テーピングっと」
何処かで聞いたことのある声がカーテンの外から聞こえた。
これは…確か、我が弟の友人の…。誰だったかな?まぁいいか。
再度、寝返りをうったところで此処が何処なのかを思考始める。
この何とも言えぬ薬品臭はつまりそうゆう類いのものを多用する場、且つ、私が倒れた場所と我が弟の友人がいるところからしておそらく校内。
なら考えられるのは、ただ一つ。
そう、みんな大好き保健室である。
結論付いたところで私はもうひと眠りすることにした。
次の行事のために日差しに慣れようと試みた結果、結局保健室にリターンというわけだ。
うーむ本番どうしようか。日傘でも持ってこようか。
寝返りをゴロゴロと繰り返すも、どうも心地よい態勢にならない。というか枕が固い。
これ以上は無駄な労力と判断し、自分の家のベットで寝ることにした。
目を開けて、ゆっくり体を起こし、真っ白いカーテンを開いた。
「あ」
カーテンの先には弟友人Aが足首にテーピングを巻いていた。名前は確か、か、か、か…
「そう、かささぎ」
「神崎です」
ふむ。弟の話では確か天然ボケだった気がするがツッコミも出来るのか。
「え~と、北川の姉ちゃんですか?」
「いかにもそうだが、何故わかった?」
「だってさっき北が…いや、何でもないです」
「?何か隠しているな、少年」
「べ、別にか、隠してなんかないっすよ?」
下手な誤魔化しかたである。
「ほ~う。では少年がここまで私を運んできたわけだな」
「いや、運んできたのは北川で、あ」
まさかこうも簡単にボロを出すとは思わなかった。
然し、やれやれ。我が弟のツンデレ度も困ったものだ。
「…神崎少年。我が弟はラーメンと焼きそば、どっちが好きだと思う?」
「え?え~と、ラーメンですかね」
「なるほど、感謝するよ」
私は学校を出た後、気分的にラーメンを食べたくなったので、2つほど買って帰った。
別に、気分的にである。




