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ヤンデレ幽霊は成仏できない!?  作者: 枯山水産
三章 友の悩みと盗撮犯
22/65

俺、友人からやけに重たい頼み事をされる

「ささきぃぃぃ!」

豪快に教室のドアを開き、俺は主犯の名を叫ぶ。

「ん?僕に何か用?」

「お前じゃないほうの佐々木だ」

「光ちゃんなら…あ!今来たよ」

「ささきぃぃぃ!」

本日二度目の怒号である。

「…何?朝っぱらから」

「『何?』はこっちのセリフだ。後輩に俺のデマ情報を流した理由を端的に述べよ!」

「面白そうだから」

こ、このやろう。

一時の笑いのために俺の後輩からの威厳を無茶苦茶にしやがって…。

「それにデマを流した覚えはないわ。私はちょっと腐った子にこの画像を見せながら説明しただけよ」

画像?…って

「お、お前…それは…!」

佐々木の持っている少し旧式のスマートフォンにはある画像が写し出されていた。

修学旅行初日の食堂で起きた、『神崎×北川事件(命名:佐々木 光)』の最後のワンシーンの画像だ。

「…そういえばあの時、北川先輩になにもしていませんでしたね…。今からでも八つ裂きにしましょうか」

「佐々木、いや佐々木さん。むしろ、佐々木様。今すぐにその画像を消去してくださいませんか?してください」

「大丈夫。大丈夫。コピーして他の子にはやってないからb肖像権の侵害になるし」

「もう俺の権利は侵害されてる!」

ぎゃーぎゃーと口論を続けていると、後方のドアから神崎が入ってきた。

「…おはようさん」

心無しかとても疲れているように見える。


「…うーん。私は比較的に秘密を守れそうな子に教えたのだけど、誰に聞いたのかしら」

「えーと」

…そういえばあの子に名前聞くの忘れたな。

「ショートヘヤの茶髪で…なんか純粋そうな子だ」

「…やっぱり熊谷さんね」

佐々木は右手で顎をつき、俺に聞こえるかわからないぐらいの声で。

「…早いわね」

そう呟き、再度俺の方を見て。

「ねぇ、北川君。一つ頼み事を聞いてくれないかしら」


今日6月1日。空模様は梅雨のためか、曇りだった。

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