涙
こんにちは(^o^)
今回は少し短めです。
それではお楽しみください☆
杏奈のすすり泣く声が聞こえた。
「ごめん…好きな人いないって言ったのに………諦めようと思ったんだ……でも無理だったみたい……今朝もずっと…泣き出しそうだった」
何も言い返せなかった。
「どうして別れたの?」なんて聞けるわけない…
「…大丈夫、そらは何も気にしなくていいんだよ……ごめん塾だから切るね…また明日」
私が戸惑っていると杏奈がそう言って電話を切った。
「杏奈……大丈夫かな…」
―――――ふと気がつくと寝てしまっていた。慌てて時計を見ると17時を過ぎている。急いで夕食を食べて外に出た。
歩くこと10分
安藤くんに教えてもらった広場に着き、私は家から持ってきた写真を眺めた。
「宙生……宙生と一緒に見たかったな、この景色………」
去年の合唱祭で撮った宙生との2ショットの写真。
私が伴奏者賞で宙生が指揮者賞を授賞した記念に撮った最後の2ショット写真…
笑顔で賞状を見せながら私の肩を抱く宙生。
「……やっぱり寂しいよ………」
涙をこらえることができず、私は暗くなるまでずっと泣いていた。
翌朝、鏡を見たが目は腫れていなかった。
一安心して学校へ向かう。
教室に入ると杏奈と安藤くんが話をしていた。
「お…おはよう」
昨日の杏奈と創くんのことを思い出して杏奈を直視できない。
でも杏奈も安藤くんも「おはよう」と笑顔で返してくれた。
しかし杏奈と安藤くんの様子がおかしい…
「どうしたの?2人とも…」
私が声をかけると杏奈が安藤くんと顔を見合わせて言った。
「そら…どうして昨日あの丘で泣いてたの?」
読んでいただきありがとうございます♪
最近書くスピードが遅くなってきました…。
しかしもうすぐ春休み!
春休みはたくさん投稿できるよう
頑張ります♪(´▽`)