前置き
とりあえず前置きです。
ある程度書き溜めてから投下します。
魔力あるいはマナ。それは、ある時より常に自分たちの傍らにあった掛け替えのないエネルギー。
それは火を熾す事も水を生み出す事も、オールラウンダーな物質だ。
また、魔力は人の体内、自然のあちこちに無数に存在していて、無尽蔵といっていいほど採集できた。その事は、無限に湧き出す石油と意味は同義だった。
その頃には、世界各地で伝承されてきた、あるいは見確認生物として目撃されてきた謎の生物は、体内に大量の魔力を宿す特異種だという事で説明ができ、彼らはその外見から亜人、あるいは魔獣というようにカテゴライズされた。
亜人と分類されていた吸血種や人狼種などが我々人類と共存し、魔獣が自然界の食物連鎖のピラミッドに入るようになってから早数世紀。それらが異常である、異端であるという常識はもはや過去の遺物となっている。
そういった、常識を根底から覆されるようになってから、人は千年以上も前の古代人のように護身の為に剣を手にし弓を引き、魔法という魔力を扱った学問も積極的に学ぶようになっていった。
それから、弾丸の生産コストや効率の悪さといったものがクリアされた、魔力を弾として射出する魔導銃というものが開発されたのは、暫く後になってからのことである。
これから綴られる物語は、前述の事が一般的な常識となっている世界の、ある国、ある街、ある学校での出来事である。