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太陽系の王様 THE KING OF SOLAR SYSTEM  作者: Novel Factory♪
第六章『木の掟』
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第六章『木の掟』・第一話『仮初めの繁栄・常春の世界』Part1





 麒麟は最初に覚醒した時点で既に銀翼である。


 しかし、銀翼のSランクより事実上魔力が上ならば“白翼の時”が存在する。


 翼の色は魔力だけで決まる訳ではない。


 故に、白翼でも魔力は天麒麟並である者は有り得ない訳ではない。


 ただし。


 それでも可能性やその他いろいろの総合的な潜在能力において劣るところがあるのもまた、事実である――――。







「何かいろいろあったけど、無事木星国に到着だな」

 一行は火星国の上空にある結界の歪みを抜け、一気に木星国中央まで飛んできた。

 木星国は木が激しく生い茂っている為、彼らが飛んでいる姿を目にした者はいないようだった。

《そういえば木星国には守護神がいるのよね?》

「ステアお姉様ね!とっても優しい人よ。大丈夫、旅にはあっさり参加してくれる筈だから」

 どうやらサラは非常にステアを慕っているようで、目を輝かせている。

 サラに抱っこされたままの綾乃は軽く伸びをした。

《それ聞いて肩の荷が下りた・・・・・っていうか、お兄ちゃん!!もう木星国に着いたんだし、私の身体返して!!》

 隣に舞い降り、リフィアをそっと降ろした湊生を綾乃は物凄い形相で睨みつける。

 慣れとは恐ろしいもので、若干怯えた様子のレウィンとは裏腹に湊生は動じない。

 寧ろ、結構飄々としている。

「あ、そのことなんだけど、もう少し借りてていいか?」

 まさかの切り返しに、綾乃は調子抜けしてしまった。

《どうして?何するつもりなの?》

「テイムには言ったんだけどな、魔法の特訓しようと思って」

 口元に拳を当て、暫く悩んだ末。

《うん・・・・・わかった。この魚にも慣れたし。いいよ》

「よっしゃ」

 ガッツポーズをして、湊生はサラから綾乃を取って、やけにハイテンションで歩き出す。

《お、お兄ちゃん!?どこへ?》

「ステアとか言う木星国守護神のトコだ。こっちにもタイムリミットがあるんだから、早く行かないと」

《あ、そっか》

 そうして木星城に押し掛けて言った訳だが・・・・・兵士によって門前払いを食らったのだった・・・・・・・。





「くそ、腹立つアイツ!!俺は太陽大命神サマだぞ!?単なる一国のトップじゃない、この裏世界のトップだぞ!?それなのに何なんだ、あの態度!!俺が正式に継承したら即、首切ってやる」

 完全に切れている湊生は愚痴を吐き散らす。

 因みに、城で綾乃とサラとリフィアとは別れた。

 三人娘はそこから城下町でショッピングを楽しむらしい。

 男性陣は特にしたいことも無く、最初に降り立った場所に戻ってきていた。

 湊生は木に登って一番太い枝に寝転がって、レウィンはその木に凭れ掛かるようにして立ち、テイムは根っこを枕にして昼寝しようとしていた。

「まあまあ、落ち着いて下さいよ、湊生さん」

「落ち着いてなんかいられっかよー!!あー腹が立つ!!魔法の練習でストレス発散だー!!付き合えテイム!!」

 木から飛び降りてテイムの手を掴み、無理矢理立ち上がらせようとしたが・・・・・重くて不可能だった。

「えー俺怠い」

「だーまーれー!つべこべ言わずに付き合う!!」




「でしたら、わたくしがお相手致しましょうか?」




 そう言って現れたのは、灰色の髪を三つ編みして頭の上に纏めている十七・八歳の少女。

 服装は村娘みたいな感じのものだが、その風格は隠せていない。

 刺繍の入った緑のワンピースに腰から下の白いエプロン。

 所謂、エプロンドレスというヤツだ。

 男性陣三人の中で唯一人、テイムだけが指を指して口をパクパクさせ、小さく”あ・・・ああ・・・・あ”と声を漏らしている。

 次いで呟いた言葉に、レウィンと湊生は驚愕した。

「ステア・・・・・・」




 




この章の後半?くらいに大量に画廊でイラストを発表します!

他にも、本編とは少し違うアナザー”太陽系の王様”、超短編漫画を載せるつもりです。


そちらもヨロシクお願いします♪

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