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私は、私を痴漢した男性と付き合うことにした!

作者: 七瀬





”私は、私を痴漢した男性と付き合うことにした!”




・・・私は普通の女性ではない!

私に痴漢をした男性ひとと今付き合っているからだ。

彼は今でも、”満員電車に乗り、同じ女性ひとに痴漢していると

私に打ち明けてくれたわ。”

私は彼に、“警察に捕まらないように痴漢してね” とニコッと

笑って彼にそう言った。

彼も私の言葉にホッとしたのか? 私のお尻を撫でまわしてきた。

彼は、”痴漢をするという病気なのだ!”

手が勝手に女の子のお尻や胸を触りまくるクセ。

もうこの病気は治らないんだと私は思う!



『・・・朝早いのね? また満員電車に乗るの?』

『まあね!』

『”今、お気に入りの女の子がいるんだね。”』

『そうだね、居るよ、そんな事でいちいちヤキモチ妬かないよねぇ~』

『別に妬かないけど、まだAM4時半よ。』

『”俺のお気に入りの女の子が乗る電車が5時18分だから、早めに

駅に着いておきたいだけだよ。』

『凄く早いのねぇ~』

『まだ学生にも見えるけど? 実際はどうかな、卒業したばかりにも

見えるけど。』

『でもその女の子、若いんだね!』

『若いよ、肌もピチピチだし!』

『いい加減、痴漢するのやめたら?』

『”俺に指図するな!”』

『・・・ご、ごめんなさい。』

『ごめん! 大きな声をだして、でも俺の痴漢の事で口を挟んで

ほしくないんだ! 俺の好きなようにさせてくれ!』

『・・・ううん、』

『ありがとう、じゃあ行ってくるね!』

『いってらっしゃい。』






・・・彼はまたこの日も、”満員電車で自分のお気に入りの女の子に

痴漢をするらしい。”

そういう事に、”快楽を感じる男性は彼だけじゃない!”

彼は痴漢以外は、”ごくごく普通の年相応の男性だと私は思う。”

話す内容も、仕事の事や趣味の車の話、今行きたい温泉宿の話とか、

なんにもおかしなトコロがないのだ!



でも? ”恋愛に対してだけ、どこか他の同年代の男性とは違うらしい。”

普通に恋愛が出来ない!

若い女の子の後ろをつけて、満員電車に一緒に乗りその女の子の真後ろに

体が触れるぐらいの近い場所を彼は確保する。

そして、女の子の体を撫でまわすのだ!

触ってないトコロがないほど、あちこちと彼の手が女の子の体に、、、。

”勿論! これは犯罪だし、捕まえるべきだと私も思うのだけど、、、?”

彼は私の愛する彼氏だ!

だから、彼を警察が捕まえないでほしいと本気で私は思ってしまう。







 *





・・・ただこの日は、何時もの痴漢をする日ではなかったらしい。




【ピーポーン】


『はーい!』

『”警察です!”』

『えぇ!?』

『”ココは、一ノ瀬晶さんが住んでいるお家ですか?”』

『・・・あぁ、はい、』

『”一ノ瀬さんは今日の昼に、痴漢で捕まりました。”』

『・・・そ、そうなんですか、』

『一ノ瀬さんが痴漢をしている事をアナタは知ってたんですか?』

『・・・い、いえ、』

『我々は、一ノ瀬さんがある女性に痴漢をしている事を知っていて、

ずっと監視していたんです。そして今日捕まえました。』

『・・・・・・』

『”痴漢は犯罪ですよ。アナタも彼とはもう別れた方がいいんじゃないですか?”』

『それを決めるのは私です!』

『・・・そ、そうですね、スミマセン。一応! 報告はしました、では!』

『あ、ありがとうございます、』





当たり前だが、”彼は痴漢で今日、捕まった。”

いつかそんな日が来るのではないのかと私も彼も思っていたが、、、。

今日がその日になるとは思っていなかった。

”彼にずっと痴漢をされていた女の子が警察に被害を訴えていたらしい。”

痴漢は現行犯でないと捕まえられないらしいから、また彼から痴漢をされて

そこを警察に見られ、その場で捕まったのだろう。



まあ最後は、”彼のお気に入りの女の子に痴漢したのだから彼も本望だと思う!”

でも? 私も痴漢をするような彼とこのまま付き合っていいモノなのだろうか?

だが彼が罪を償い、また私の元に戻って来るのを今は私は待ちたいと思う。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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