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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

5分で読める淡い百合両片想い9〜エクレアの憂鬱編2〜

作者: 水色桜

「それと、さ。私ずっと言えてなかったことがあるんだけど。舞香のこと好きかもしんないんだよね。気持ち悪いとか思うかもだけど。」

私は半ば勢いでそう言った。入学式の時からずっと気になっていて、事あるごとに関わるようにしてきた。この前たまたま百合漫画の絵を描いてるところを見て、もしかしたら受け入れてもらえるかもしれないという希望を抱いたのだ。

「気持ち悪くはないよ。でももう少し待ってほしいかな....。」

そっかそうだよね。仮に女の子が好きだったとしても私のことを好きになってくれるかは分からないよね。舞香はその後も何事もなかったように絵を教えてくれた。こういう気遣い屋さんなところも好きなところだ。

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次の日私はお昼休みに体育館裏に呼ばれた。体育館は私が初めて舞香のことを知った場所だ。その時の雷に打たれたような衝撃を今も鮮明に覚えている。

「ああの...。来てくれてありがとう。それでね。この前の返事なんだけど...。陽香さんのこと...。」

その先の言葉を固唾を飲んで待つ。

「私も好きだと思う。」

それを聞いた瞬間、腰から崩れ落ちてしまいそうなほど嬉しさが溢れてきた。

「でもなんで。あたし頭良くないし。どこがいいと思ってくれたの?」

「可愛いと思うし...。いつも私のことを気にかけたりしてくれるからかな。意外と真面目だったりするところも...。」

言葉一つ一つがパステルに彩られているように感じる。気づいたら私は涙を流していた。


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