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008 異世界 獣人のミミ

リムの町に滞在して約一ヶ月が経った

正直この町にあと数ヶ月滞在する気でいたのだが



「分かりましたから夜な夜な枕元に立つの止めてください」


『あなたがこの町に居つく気でいたから催促してただけです~』


「だからって夜中中耳元で囁かないで下さい・・・眠れんです」


『夜更かしは美容に悪いわ ちゃんと寝なさい』


「だったら尚更止めてください」



女神様の圧力に負けて旅を再開することにした

終わったら戻ってくればいいだけだし



「え~~~!!師匠この町出ていくの!?」


「私にはやることがあってね そろそろ出発しようかと思っただけよ」


「私まだファイヤーボールしか使えないのに!」


「それも撃ち出すまで5分かかる使い物にならないレベルだけどね」


「それ言わない! まだ初めて一ヶ月も経ってないんだから」


「うん 十分優秀な部類だと思うよ? 毎日基礎練習欠かさないようにね?」


「私まだまだユウちゃんから魔法習いたいよ~ そうだ!私も付いていく!

弟子なんだから同行しても良いよね!?」


「サーシャ あなたリムの町の専属冒険者でしょ?そんな理由で町離れること

出来ないんじゃない?」


「むぅ~~ そうだ護衛依頼! 師匠の旅の護衛依頼で行けばいい!」


「私は護衛依頼なんて出さないわよ それに護衛なんていらないし」


「そんなこと言わずに~ ってそういえば師匠もこの町で冒険者になったんだよね?

なら師匠もこの町離れられないんじゃない?」


「私は最初から町の専属の冒険者にはならなかったわよ 目的あったし」


「え?登録したとこで専属になるんじゃないの?」



どうやらサーシャは登録時に碌に話も聞かず専属冒険者になったようだ

受付嬢もサーシャの知り合いだったらしいので出ていくとは思って居なかったんだろう

直ぐに専属から外れることなんて出来ないだろうし 諦めて貰うしかないかな?

それに一人じゃないと気軽に日本に戻れないしね

まあ 秘密晴らして巻き込んでしまってもいいんだけど



「準備もあるから2.3日後ってとこね出発は

とりあえず今からギルドに行ってこの町離れることを伝えてくるね」


「私も行く~」



まだ納得してない顔のサーシャと共にギルドへ 

入ると一直線に獣人のお姉さまの元へ行く俺 ミミ触りたい


「っという訳で数日後にこの町離れることになりました ミミ触らせて」


「あなたのような実力者には居て貰いたかったのですが 仕方ないですね あとダメです」


「なんだ嬢ちゃん町出るのか残念だな」


「ギルマスおはよう 私にも用事があるんでね終わらせて来ないと依頼者がうるさいのよ」


「ほう依頼者ねえ それはイーリス神・・・かな?」


「・・・イーリス神?」


「ん?違うのか?おまえさんの魔力・・・神殿の女神像から感じる魔力そのものだから使徒だと

思っていたのだが」


『私はそちらではイーリスの女神と呼ばれていますね』



そういえば今まで女神様の名前聞いてなかったね なんとな~く聞いちゃまずい気がしてたから

ずっと聞けず仕舞いだったんだよね


『私に名前はありませんからね そちらではイーリスと呼ばれてるだけです

あと場所の移動を 周りに結界を張って声を遮断しましたがあなたが私の使徒という噂が

広まると行動しにくくなります』



「ギルマス・・・ここでは返答出来ないので出来れば別の部屋でお願いしたいのですが」


「結界といいその反応で丸わかりなのだが・・・いいだろう 移動しようか」



俺とギルマス 受付嬢にサーシャが応接室に移動する

異世界から来たってこと以外は教えておこうかな?

このギルマスを誤魔化すのは難しいだろうし

それに世界が滅ぶと知ったら協力して貰えるかも


「っという訳で私の目的は地脈の管理者である龍の解放と勇者召喚装置の破壊です ミミ触らせて?」


「ええええええぇぇぇ!!??ユウちゃん 女神様の使徒だったの!?」



そうなんですよサーシャ

実際は大した存在ではないんだけどね 中身だけ



「なるほどな・・・あれを放置すると世界が滅ぶのか」


「地脈を無理やり関止めて勇者召喚に使ってますからね 人の身体で言えば血を関止めて外部に出し

召喚に使っている そして使った血は元には戻らない そんなこと繰り返せば人は死にますよね?

この世界も同じです 失った地脈のエネルギーは戻らない・・・ 地脈を止めることをしなければ

まだ良かったのです 滅びには向かいますがそれでも緩やかだったので だが十数年前地脈の管理者が

人々によって封印された それによって滅びの時は一気に加速しました もうあの召喚装置を使わせては

駄目なのです ミミ触らせて?」


「・・・・」


「まさかあのドラゴンがそんな重要な存在だったとは・・・あと俺の耳なら触っていいぞ」


「ギルマスのミミなんて触りたくないですよ・・・ちょっと角は触ってみたいですが

っていうか触らせて下さい 龍の呪いが感じ取れますので 私に協力してくれればその呪い

解除しますよ?その呪いのせいで本来の力が出せないんでしょ?」


「・・・この呪い解除出来るならお願いしたい しかし俺は知らなかったとはいえ

世界の滅びに手を貸した一人だ・・・助けて貰えるのか?」


「過去のことをとやかく言っても仕方ありません 真実を知ったあとどう行動するかです

過去を悔やむなら私に協力してください」



これでギルマスの協力を得ることが出来たな!先ずは呪いの解除からするか

呪いの根源が角から感じ取れるので角をさわ・・・って う~ん高くて届かない

座った状態でこれとは・・・頭を下げて貰ってようやく触ることが出来た


「う~ん立派だ!太くて固い! なのに波打っている」


「おい そのセリフやめろ」


「おやギルマス日本語が解るので?」


「俺の国の母国語だ 意味は解るから止めてくれ」


「日本人召喚勇者の国? いや違うなこれは別の・・・」


「いいから早くやってくれ 本来角は伴侶以外には触らせないものなんだからな」



鬼人にとっては俺が失った息子触らせるようなものなのか?

それは恥ずかしい さっさと終わらせてしまおう

聖女様のアニメ参考して・・・キラキラエフェクト出してギルマスの中の黒い沼のような

ものを浄化した



「ほんとにランク上げるだけでいいのか?」


「ええ他の町でも自由に行動出来るランクがいいから」


「ならBランクだな 町の検問スルー出来るし自由に動いていても不自然ではないからな

アミあとでユウ様のランクをBに変えて置いてくれ」


「分かりました」


「様は付けなくていいですよ 隠密に行きたいので」



受付嬢の名前アミさんって言うんだ そういえばギルマスの名前も聞いてないな



「アミさんお願いします あとミミ触らせて?」


「はあ そんなに触りたいですか?」


「はい!すんごく触りたいです!!」


「使徒様のお願いですし・・・少しだけですよ」



遂に来たああああああ!!!

言い続けてみるもんだ!

この手触り!このふわふわとした感触が気持ちいい

子猫を触っているような・・・永遠に触っていられる これは良いものだ

このミミを守りたい これは国宝級だ保護する必要がある!


『ちょっとユウさん?あなたが変な事考えたからこの娘に加護が掛かったわよ』


「そろそろうちの職員にセクハラは止めてもらえんかね?」


「はっ意識が飛び掛かってた! アミさん有難うございました

お礼に女神の加護を付けておきました ささやかなお礼ですが受け取って下さい」



アミさん膝から崩れ落ちた・・・ちょっと反省触り過ぎた

表情もなんか・・・ギルマスの角と同じで触らせちゃダメなとこだった?

あと少しで大人の世界に入ってしまう所だったようだ



「はぁはぁ・・加護・・ですか?」


「女神の加護ですね 主に美容と健康ですあと身に危険が及んだ時にも加護が発動しますので」


「おいおい・・そんな簡単に加護を付けていいものなのか?」


「まあ実際はミミ触っていたらいつの間にか加護が付いていた・・・

なのでそのままにしておければと」


「適当だなおい それで加護付与かよ」


「女神様の加護貰えたと思えば・・・安いものなんですね」



ほんとごめんなさいアミさん

そしてサーシャちゃんその不機嫌そうな顔やめて貰っていいですか?



突然ですが私 2月に入院手術することになりまして・・・


万が一ですが 更新されなくなったら そういうことですので宜しくです(/ω\)

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