006 異世界 巫女エルフ
教会見ようと思ったんだけどこれって神社だよな?
鳥居あるし まあお寺にも鳥居ある場合もあるのだがこの感じは神社だわ
エルフは日本っぽい文化持ってるのかな? それとも召喚者が原因でこうなってるのかね?
女神様の用事が終わたらまずはエルフの国に行ってみよう 謎が解けるかも
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はて 神社なのに何故か仏像があるぞ?この残念な感じ日本人召喚者の仕業だろ
んん?ご神木がモミの木?飾りまでしてあるし・・・クリスマスかな?
神道と仏教、キリスト教が混じってるわ 更には仏像に混じってガン〇ムの像まであった
流石いろいろな宗教の行事を楽しむ国民性だわ やることが違う
うんエルフの国に行くまでもなかったな
・・・いや行く必要あるな このごちゃ混ぜにした犯人探しに行かないと
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「ここが私たち国で言うところの教会だよ~この建物は召喚された勇者が建てたって話だね
神様は八百万の精霊様を祭ってるんだって~精霊は見たことないけど
エルフ達には身近な存在なんだってさ」
「神道と微妙に混じってやがるな 精霊ってやっぱり居るんだ?」
『居ますよ?今あなたはスイッチ切った状態なので見えてませんが 見ようと思えば見れますね
試してみてはどうですか?』
「試すってどうやれば・・・って見えたよ 意識するだけでいいのか」
「え?何が?精霊見えたの?」
「うん 精霊っていうか・・・光の玉があちこちに浮いているんだよね」
「私には見えないや まあ元々魔法の素質ないから仕方ないんだけど」
「見た感じサーシャにも魔法の素質あるんだけどね?やり方知らないだけなんじゃないかな」
精霊か~ごーぷろで映らないかな?映れば面白いんだけど 試しに魔力込めて撮影してみよう
結果は後程で
「っという訳で宗教がごちゃ混ぜになってます この残念な感じにした召喚者は恐らく日本人
必ず探し出してこのチャンネルで晒し・・・紹介してあげます!」
さて混ざってるとはいえ神社なのだから護符やお守りでも見てみるか
剣と魔法の世界だし効力あるかもだし
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「ユウちゃん?なんで泣いてるの?」
エルフの巫女さん・・・ヤバい直視出来ない!なんて尊いんだ・・・
なんというパラダイス・・・!ここだけは勇者の功績を認めよう!!
気が付いたら手を合わせ神に感謝を述べていた
『どういたしまして?そんなにエルフの外観が良ければ変えられますよ?変化の魔法で』
!! 俺が偶像に!?いやいやこの身体は女神様そのもの・・・これ以上ない偶像なのだ!
俺ごときが手を出していい領域ではない!だが!だがしかし!!+エルフミミの付属価値が加われば・・・
神をも超える存在に! いや?変化の魔法ってことはネコミミも可?
悩む!これは難しい問題だ!今すぐ答えが出るものではない 時間は有るんだ・・・ゆっくり考えよう
「ちょっとユウちゃん!大丈夫?」
「今 私は神様の試練を受けていた所です・・・とてもとても難易度の高い試練を
そして燃え尽きました・・・真っ白にね」
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護符とお守りは高いけど魔力が込められていて効き目があるそうな品物だったので
安全祈願のお守りを購入しておいた
エルフ巫女様は結局直視出来なかったので後で動画見なおそう画面越しなら見れるはずだ
俺はこの時思いっきり舞い上がっていたので宮司さんに召喚勇者の名前聞くのを
すっかり忘れていたのだった
「やばい 厄除け団子美味しい」
「ここの団子美味しいんだよね~ 何百本でも食べられるよ~」
「はあ あんたの胃袋はどうなってるのかね?さっきもステーキ定食ガッツリ食べたくせに」
「食べないと強くなれないよ? ユウちゃんも沢山食べなさい」
「私は強いので一本で十分です 残りはサーシャが食べて下さいな」
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神社を出て参道を歩いて回る
なんか昭和の日本と異世界が混じってるねえ そういえばこの世界って中世レベルじゃなかったっけ?
どう見ても中世じゃないんだけど?
『おかしいわね?参考にした国間違えたかしら?』
食事処も和風って感じだねえラーメン屋まであるよしかもカタカナでラーメンの暖簾だ
この世界でもかん水があるのかね ここで食事だと外国いって
わざわざ日本食食べるような感じになっちゃうな
「私ラーメン好きなんだよね~特にオークコツスープのラーメン」
「!? それは是非食べてみたいな!」
決めた このリム町に暫く滞在しよう 最近魔法撃ったりだけの動画じゃ足りないと思ってたし
チャンネル名がユウの異世界旅行なのに観光場所上げてなかったしな
ついでにギルドで依頼受けてランク上げしてもいいし
早速宿を取ろうと思ったのだがサーシャが部屋を提供してくれるとのことだったので
甘えようと思う だた俺が異世界移動出来ることは秘密にしないとなあ
ばらして巻き込んでもいいんだけどね その辺はおいおい考えよう
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東側だけで結構時間過ぎてしまったので今日は家に戻ることに
明日は西側行こうと思ったんだけどサーシャが薬草採取行くとのことだったので
一緒に行く約束しておいた 採取の期限はないんだけど一度受けてしまっているので
完遂しないとならないんだってさ 山賊に捕まって失敗してるし早めに終わらせたいようだ
『私としては早く行って欲しいんだけど~』
「余裕で間に合うから大丈夫ですよ それにランク上げておけば移動先でも役立ちそうだし
そういえば常に女神様に見られてるような気がするんだけど・・見てます?」
『見てるっていうか体験してる感じよ どうやら私の魂の一部が貴方の魂と融合してるから
貴方の体験がそのまま私の中に入ってくるのよ 考えてることもね』
「うわこわ」
『本来なら私の方が優位になるはずなんだけど そうなってないのは不思議よね
あと私の魂が入ってるお陰で仕草とか言葉使い 魔力の使い方とかが自然に出来るのよ』
「なるほど 不思議には思ってたんですよね言葉に出すと普通に一人称が私になってたし
扱ったことさえない魔力をすんなり使えたりしてたから」
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このリムの町に滞在して3週間が経った その間サーシャと一緒に薬草採取に出かけたり
近くに現れたゴブリンの殲滅に行ったり日本に戻っては編集してようつべにUPしたりと
やることは多かったが充実した日々だった
そうそう西と南の観光も忘れていない 西ではギリシャ様式な建物が多くドワーフは合法ロリだった
そして獣人も多く住んでおり性癖がハマる人達にとってはこの町はパラダイスである
そしてついったーで要望が多かった冒険者風な防具セットも注文 オーダーメイドである
俺が売ったワイバーンの翼皮とファンタジーご用達の金属ミスリルを使った
軽くて丈夫、対魔法防御も高い鎧だ
デザインは姫騎士を参考資料にしてドワーフの職人に依頼してあるので良いものが出来そう
ただデザインが細かいので制作にはもう少し時間がかかるのだが
あと武器を買いました!ここには普通に刀があったんで太刀を一振り
あとは姫騎士装備用にレイピアを一本 どちらも扱えないんだけど やっぱり刀は欲しいよね
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「ファイヤーボール! やった!ユウ先生出来たよ!」
「まだ!早くその火の玉を的に当てなさい!そこまでやって出来たって言うの!」
その依頼の間にはサーシャに魔法を教えていた 一から素人に魔法教える動画を撮りたかったからだ
サーシャは自分では才能無いとか言ってたけどやり方が間違っていただけでコツを掴んだら
あっという間に覚えていった
まだようつべには上げていないが 上げたら反響あるかな?楽しみだ
「今日はお祝いに私の国の食べ物買ってきてあげる とっても東側の食事処とそっくりだと思うけど
その間反復練習しておいてね」
「はーい 楽しみだな~! あと私もユウちゃんの国に行ってみたいな」
「まあ いろいろ問題あるから難しいけど考えておくね」
隠しておくのが面倒だったから転移魔法でここと私の国と行き来してることだけは伝えてある
さてお祝いと言ったらケーキだよね 先ずはホールのケーキ買って 夕飯はどうするかな~
寿司は生魚苦手だと困るし・・・いや複数買っていけばいいんだ
食べなくてもストレージに入れておけば
問題ないし そうしよう!
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今日は久々にこちらの世界を歩いている そうだったな~免許取得しないとなあ
緊急事態以外は車使えないので今日は電車で町に出る
女の子の姿で町に出るのは初めてだ いつもの風景も新鮮に見える
ねえねえあの子やばくない?
凄くカワイイ!
銀髪ヤバイ超似合ってる
お持ち帰りしたい・・・
てぇてぇな・・・
あそこまで可愛いと逆に声かけ辛いな
銀髪巨乳とな!?
周りの人々が口々に言っているのが聞こえる 無駄に耳がいいから全部聞こえるんだよなあ
カワイイとか言われると何故か嬉しくなるから良いんだけど!
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ケーキは注文した 寿司すき焼き牛丼ウナギなどなど買い漁ってストレージに放り込んだ
あとは・・・サーシャの下着を買ってあげよう・・サイズは計測済みである
自分のサイズ測ってくれた店員さんの気持ちが少しわかった気がした
ふうちょっと人込みに酔ったかな? ちょっと公園で休憩しよう
ドン!!
痛ったあああああああいいい!!
何が起きたの? 急に吹き飛ばされたんだけど!
どうやらトラックに跳ね飛ばされたようだ もう俺異世界に行ってるから轢く必要ないよ!
服やぶれちゃったじゃない!もう! あれ?もう一人倒れてる?あ・・やばいあの出血はヤバイ!
女子高生が頭と腕から大量に出血してる!
俺なら魔法で治せるけど この野次馬の中で魔法使ったら・・・
む!この野次馬共 この事態でスマホ出して録画してるだと!?ふざけるな!
魔法でこいつらのスマホのデータ破壊して女子高生を助けよう
助ける力あるのに見殺しは後味悪すぎるわ!
「野次馬共どけ!スマホで撮影なんて人として最低だろ!待ってて今治してあげる」
ここは普通に回復の魔法でいいだろう いつぞやの復元はもう使わん!
魔力を込めて魔法を放つとまるで逆再生してるかのように腕がくっついた
腕は良し頭部も良し・・あとは肋骨が折れてるなこれも治して・・・
若い女性だし傷が残ったら可哀そうだ 傷も消しておこう
しかし流れた血は元には戻してはいないのでスプラッター状態だけど一命は取り留めたと思う
ふう 脈あり呼吸あり意識無し 回復体位取らせてっと おっとスカートがめくれてる
残念そうな顔した奴ら・・・こいつらの記憶も消してやろうか?
俺は・・何を見ているんだ?
腕がくっついた?
傷が・・・消えた?
まさか魔法?
こんな時になんでスマホ動かないんだよおお
まだ撮影しようとしてる奴らいるのか 今スマホ出してるやつもついでにデータ破壊してやれ
おっと一人は通報しようとしてるだけか 彼は無罪だ
ってもう警察が来た!?早くね? 早く逃げないと!
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ハァハァ・・・ここまで来ればいいだろう
目撃者は多いけど 映像データは残ってないはずだ
映像さえなければ俺とは結び付かないだろう
ケーキ受け取ったら早くリムの町に戻るか
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「ここで一体なにが起こったのだね?」
「私たちにも何が何だか・・・事故があったのは確かです被災者は二人、一人は近所の高校に通う女性
もう一人は不明ですが若い女性です トラックのドラレコで確認済です
事故原因は運転手の居眠りで自動車運転処罰法違反容疑で現行犯逮捕しております
そして公園の防犯カメラで確認するに女子高生は腕が千切れかけており頭部からも出血が見れ
ほぼ即死状態と思われるのですが・・・もう一人の被災者が近付いたあと光を放ちその後女子高生は
回復した・・・と思われます」
「なにを言っているのか解ってるのかね?」
「事実を言っているだけで理解はしてません 目撃者からの証言では銀髪の少女が魔法を放ち
少女を回復したとの報告が沢山上がっています あと目撃者ほとんどのスマホが壊れてるそうです」
「さて・・・どう処理すべきか 所で女子高生の容態はどうなのかね」
「救急搬送された病院で入院中です 貧血の症状が見られるものの怪我はないそうです」
「・・・確かに映像では腕が千切れかけてるな それなのに怪我がないだと?」
「傷跡も無いそうです」
「私では判断に困るな 上に上げるとするか」