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005 異世界 リムの町

リムの町 ラウス神聖帝国の都市の一つ

隣接する2つの国家の国境付近にあり3つの首都を結ぶ中間拠点

国境を越えるためには必ず通過する町であり 宿場町として栄えてきた





今日の目的は冒険者ギルドに登録しワイバーンの売却

その後リムの町の散策の風景を撮影することだ

各首都間の中心にあり商人や護衛の冒険者が常に行き来する為

荒くれ者も多く 夜の酒場は争いが絶えないそうで昨夜は飯抜きになってしまった


「朝は大丈夫なの?」


「うん 大体の人は護衛の人だし朝早くに町を出ていくからこの時間は地元の冒険者しか居ないし

問題起こすような人達は・・・居ないはず?」


「ほんとに?お約束だと冒険者登録しに行った新人は必ず絡まれるんだけど」


「大丈夫だよ~ それに朝はここらだとギルドに併設された食堂しかやってないし 早くいこ~」


サーシャが俺の腕を抱えて連れていく もしかしてサーシャってそっちの人?

しかし二の腕は柔らかいのだがお山のボリュームは残念なのでちょっと物足りないが

生まれてこの方女の子に腕組まれたことなかった俺はちょっと舞い上がっていた


「やってきました冒険者ギルド! 思っていたよりも外観は綺麗ですね~

荒くれ者が居るイメージなのでもっと入り辛い建物かと思ったんですが期待裏切られました!

今日は今からギルドに併設された食堂で朝ご飯 そのあと冒険者登録しようと思います~

ではでは中にはいってみましょ~!」


「ユウちゃん何それ?それに今の言葉外国語?」


「これは記録出来る魔道具 言葉は気にしないでね」


「まあいいや 入ろ~」


メニューなんて期待してはいなかったが やっぱりだった

メニューは一種類 オークのステーキ定食のみだった

どうやらこちらの人々は基本朝と夜の2食で昼は食べないそうだ

そしてどちらもガッツリ食べて冒険に備えるのが常識だって

メニューは夜なら複数あるそうで いろいろ食べたいなら夜に期待するしかないようです


「そういうわけでそちらの世界に慣れてしまってる私には辛いんだけど

朝からガッツリオークのステーキ頂きます!」


「だからなんなのそれ?」


「気にしないで」


食レポしながらガツガツ食べるたべるタベル・・・

食べても食べても減った気がしないんだけど!?

味は結構美味しいんだけどあまりに多すぎる3人前はあるんじゃないか?

隣を見るとサーシャは既に完食してこちらを見ていた


「・・・食べる?」


「うん!ちょっと足りなかったから助かるよ~」


「その小柄の身体の何処に入るんだろうね・・・」



う~ん食べ過ぎた 暫く肉はいいや・・・

周りを見ると既に閑散としており 残ってる冒険者は柄の悪いやつらだけだった

嫌な目つきしてるなあ 視線も俺の胸にばかり向いてるし・・・女性になって分かったが

結構視線って分かるもんだね 気を付けよう

精神的にも身体も重たくなった身体を動かしてカウンターへ・・・


!?あれは!!ネコミミだああ!!ネコミミ付いてる!カワイイ触りたいぃぃぃ!!!



「ユウちゃん落ち着いた?」


「ごめんなさい 受付のお姉さまごめんなさい」


どうやら俺は暴走してたようで・・・気が付いたらサーシャに後ろから羽交い絞めされていた

だけどネコミミだよ?初めての第一獣人遭遇だよ?暴走しない方がおかしい


「ごほん では仕切り直してご用件は何でしょうか?」


「あっはい今日は冒険者の登録をしたくて来ました・・・ミミ触っていいですか?」


「まだ言いますか・・・ではこちらに記入お願いします」



「おいおい こんな変な格好した小娘が冒険者になろうだと? 

おまえみたいな小娘がいるから冒険者の質が落ちるんだよ さっさと帰りな!」


テンプレかな?


「サーシャ・・・こういう奴は居ないんじゃなかったの?」


「あれ~おかしいな」


「ちょっとガンツさん!またチョッカイ出さないで下さい!今度こそランク下げられますよ!」


「獣人は黙ってろ!俺はいかにも身分の証明の為って感じの奴が大っ嫌いなんだよ!

こういう奴らが質落としてるんだよ!」


「んん?ブーメランかな?そこのゴリラのほうが質落としてると思うんだけど・・・?」


ここはやっぱりお約束にはお約束で対応しないとね

なんせお約束だし大事なこと何で3回言いました! ここは一発で仕留め・・・ってあれ?

なんでゴリラ寝てるの?まだ俺手を出してないのに?


「あ ギルマスありがとうございます」


「おまえらギルド内で騒ぐんじゃねえ!ガンツと仲間4人訓練場まで来い!」


あああ~軽く仕留めて実力見せたかったのに・・・

余計なことしやがって 折角の絡まれイベントがぁ~



「はい これで登録は終わりです ランクはGからのスタートです 

最初は簡単な雑用か警備の仕事をオススメしますね 警備なら空いた時間で稽古付けてくれますし」


「え?薬草採取とかは?」


「採取の仕事は意外とランク高いんですよ 周り警戒しながら採取って案外難しいですからね

それに視界の悪い森の中とか踏み込む必要ありますし」


「そうなんですね・・・まあそこに薬草採取中に襲われた人いるからね~分かります

所でさっきの巨人はギルマスなんですか?強そうでしたね あとミミを触らせて」


「巨人ではなく鬼人ですよ Sランクで半引退状態ですけど恐ろしく強いですね

今頃彼らこっぴどく絞られてるんでは?」


「自業自得ですねえ そうそう冒険者になる前に倒した魔物があるんだけど買取りって出来ます?」


「ええ買取してますよ もう登録は終わってるので問題ありません・・・その魔物はどこに?」


「異空間に仕舞ってあります あとワイバーンなのでここで出すにはちょっと狭いかと」


「え?異空間?ワイバーン?あの空の悪魔倒したのです??」


「悪魔かどうか知りませんがワイバーンです ミミを触らせて」


「・・・裏の解体場まで移動お願いします」


無視された~ミミ触りたい!触らせろ~!

あ しっぽもあるんだ 獣人最高です



解体場って訓練場の隣なんだね さっきのゴリラが子ゴリラになってるわ

あんな威圧駄々洩れで説教されたらそうなるか


「ちょっといいですかギルマス 先ほど登録したばかりの新人のユウさんなんですが

ここに来る途中でワイバーン仕留めたっていうんですが・・・見に来ますか?」


「はあ?その小娘がか?何バカな事いってやがるんだ!」


「どうやらまだ懲りてないようだな? この後も覚悟しておけよ?

・・・ほう おまえさんなかなかやるようだな 知り合いの高位魔術師よりも濃密な魔力纏ってやがる

魔術師のユウ・・・か覚えておこう お前らも来い 獲物見ればこの娘の実力も解るだろう」



「魔法での損傷に墜落時の裂傷か ワイバーンってのは飛行中は魔力障壁貼ってるから

魔法が効きにくいんだが一撃で落としてるようだな お前さん見た目通りの年齢か?

宮廷魔術師の師団長クラスだぞ そんなこと出来るのは」


「獲物見ただけで分かるんですか? 流石ですね あと年齢は女性に聞くもんじゃないですよ?」



中身は40歳男・身体の年齢は0歳女性だし 言えないわ~信じて貰えないだろうし

結局ゴリラは静かになっちゃうし思った通りのイベントは起きなかったな~

だけどギルマスには力認めて貰えたようだし これはこれで王道か

まあいっか もしかしたら夜襲イベントあるかもだし期待しておこう

ワイバーンは白金貨50枚日本円で約500万で売れた

そうそうここの貨幣の価値は大体 

小銅貨=10円

銅貨=100円

小銀貨=1000円

銀貨=5000円

小金貨=10000円

金貨=50000円

白金貨=100000円

異世界での路銀も出来たことだし あとは楽しむだけだな!



「さて次はこの町の観光よ サーシャ案内しなさい!」


「急に態度デカくなったわねこの師団長様は この町は3つの国の首都を結ぶ町だから

東西南北で違った街並みが見られるわよ 東はエルフ領側だから緑豊かな街並み

西はドワーフ領側だから鉄の匂いがする街並み 北は貴族や領主軍が駐屯するから近寄り難い街並み

南はここギルドがある場所で神聖帝国の色が強い街並みかな?

だから見て回るなら北以外の3つね 北は下手にうろつくと衛兵に捕まるわよ」


「エルフ! ファンタジーと言えばエルフだよね!まずは東側いくよ!」


「はいはい 分かりました~案内しま~す」



あるえ? 思ったのと違うぞ?街並みが思いっきり和風なんだけど?

歩く人達はなんで町人?武士なの?刀指してるの?絵にはなるんだけど!

残念なファンタジー感が漂っているわ・・・

美男美女しか見当たらない所は流石なんだけど・・・もしかすると忍者もいるのかな?

忍ぶ方の忍者か忍ぶ気がない方のニンジャかは分からんが



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