表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/33

001 現代 おっさん少女誕生

俺 鈴木雄大 40歳は社畜だった

毎日毎日早朝から深夜まで働き当然土曜も仕事だ

そんな毎日を20年続けたある日俺は身体と心を壊し退社した

彼女いない歴=年齢 タバコも酒もやらない 趣味はない

そのため貯金だけはあったので閑静な住宅街に家を買いゆっくり

静養していたのだが・・・


「ここはどこだ?」


周りは霧に囲まれたような感じで真っ白は世界に俺はぽつんと立っていた

いや?立ってるのか?なんかふわふわ浮いているような・・・


「これは夢だな」


夢と分かれば問題ない このままふわふわと漂っていよう 気持ちが良いし


ゆりかごに揺られるようにリラックスしていると遠くから光が近づいて来て

そのまま俺を飲み込んだ


「ぎゃああ!!目がああああああ!!!!」


突然の光に目をやられてかわいい声で悲鳴を上げた

んん?今声を出したのは俺だと思ったのだが 何故かかわいい女の子の声が聞こえたような


「あーあーあー」


気のせいではなかった 俺の声が女の子のような声になってる

視力はまだ戻っていないので視認は出来ないが 胸に柔らかな二つの山の存在を確認した

うん 柔らかい 何故俺の胸にお山が?

そうだったこれは夢だった ならこの山の感触を楽しむとしよう


『誰だ~!私の身体盗ったやつは~!!』


「え?え??頭の中に声が響く?」


『お前か~!返せ~!すぐに出ていけ~!』


「なに?なに?出てけって何? どうなってるの?」


『私の身体から出ていけって言ってるの!』


「出ていけって言われても・・・」


『強制的にでも出てってもらうからね!ってあれ?もう定着しちゃってる?』


「あの~さっきから状況が良く分からないのですが 説明して貰えないでしょうか?」


俺はどうやら下界に降りる為に創った女神の身体の中に入っているようだ

女神が身体を創り神力を注ぎこみ定着させ いざ魂の一部を埋め込もうとした時に俺が割り込んで来たらしい

そして瞬時にして俺の魂は女神の創りし身体に定着 今に至る・・・と

っていうか何故俺は魂の状態?死んだの? う~んワカラナイ・・・


『も~!これじゃあアレスに行けないじゃない! こうなったらあんたに行ってもらうからね!』


「あの~一体何処に行けと?」


『私の管理する世界、アレスに決まってるじゃない ってあれ?君私のとこの魂じゃないわね 一体どこの・・・

ああお姉さまの管理する世界から流れてきたんだ ってことはやっぱり勇者召喚を行ったってことか

そして開いた穴から流れてきた魂が私の創った身体に入ったってことね やっぱりあの国は潰すしかないか』


おいおいいいい~なんか怖いこと言ってるよ国潰すとか・・・まさか俺にやらせる訳じゃないよな?

何とかして逃げれないかな? 神力注ぎ込んだって言ってたからこの身体スペック高いだろうし

とりあえず家に帰りたい まだ買ってリフォームしたばっかりなんだよ?







・・・あれ?ここは俺の家だな どうやら質の悪い夢だった・・・・と思いたい

ベットから飛び起きた俺にまず目に入ったのは上から見下ろす二つの山と隣で冷たくなってる元俺であった


「ふう朝のコーヒーは旨いな」


人間驚き過ぎると逆に冷静になるよね 先ずは全裸だったのでとりあえず服を着た まあダボダボのパーカー1枚だけど

そして元俺の死亡を確認した 鈴木雄大 享年40歳

俺の身体どうしようかと悩んでいたのだが 流石女神が創りし身体 ストレージが使えたので

今元俺の身体はストレージの中にある 『寂れたおっさんの死体(鈴木雄大 40歳)』

寂れた言うな!余計なお世話だ!


さてこれからどうするか・・・お金はまだまだあるから引き籠ることは出来る

近所付き合いもないので 元俺が姿見せなくても問題ないはずだ

そして今の俺は雄大の娘だと言っておけば問題はなさそう よし解決だ!


『解決する訳ないじゃない! あんたいきなり転移で逃げるんじゃないの!探すの苦労したじゃない!』


おおうやっぱり逃げ切れなかったか そんな気はしてたんだよね


「国潰すとか物騒なこと呟いていたからつい・・・あと転移は使おうと思って使ったわけじゃなく逃げようと思ったら

ここに帰ってきてた感じです」


『思っただけで神力使えるなんて・・・よっぽど魂の相性が良かったってことね 仕方ないその身体はあんたにあげる

そのかわり私からのお願い聞いて頂戴 私の管理する世界に行って勇者召喚した場所の確認に行って欲しいの

大丈夫 近くに行くだけでいいから あとは私が処理するから』


「行くだけでいいのなら・・・行きます あとお願いがあるんですが こちらでの暮らしの為にこの身体の戸籍が

欲しいのですがなんとかなりませんか?」


『そこはお姉さまの管理する世界だから確約出来ないけど お願いはしてみるわ じゃあ早速私の世界に来て頂戴』







・・・家の中にいたはずだったんだけどな 今俺は外にいる小高い丘の上だ そして辺り一面真っ白な雪

で 俺の姿といえば下着無しパーカー1枚着ただけの格好 寒いわ!

あの女神 凄くせっかちだな準備位させてくれって思う ってな訳でもう一度家に転移


「ふう寒かった 先ずは服を何とかしよう それから水と食事だなその後武器になるようなもの買って・・・」


『こら~~!!戻るんじゃない!』


「何がこら~!じゃ! ほぼ全裸でいきなり雪国に送るんじゃねええ!!」


『服ならストレージの中に服は入ってるから着なさい!』


「服用意しているなら先に言ってくれ 全裸スタートは流石に厳しいからな で食料は?」


『現地調達』


「まあいい よく考えたら帰ってくればいいんだし 所でさっき送られた場所周りに何もなかったけどどういう事?」


只単に狙いが付かないらしい どうも天界からだと大まかになってしまうようだ

転移した場所から目的地まで距離にして約千キロ!遠すぎるわ!歩いて行ったらいつたどり着けるか分からん 

あとで愛車のジムニーをストレージに入れよう

因みにストレージに入っていた服は白のワンピースだった靴や下着は 普通の物?だと思う

向こうではこんな格好で雪の世界旅するの?おかしくない?

女神に聞いたのだが向こうの世界ってこちらでいう中世のような感じで剣と魔法の世界らしい

そこで暮らす人々は常に魔物の脅威に晒されながら暮らしてるとのこと

そんな世界でワンピ着て冒険か・・・この女神ちょーっとおかしいわ


「とりあえずこちらである程度準備してから行くからな 時間はあるんだろ?」


『次の召喚の魔力が貯まるのが10年後だから急がないと!』


女神の時間の感覚はおかしいようだ 余裕で間に合いそうなので旅行気分で行くことにした

先ずは買い物だが服がワンピ一着なので仕方なくこれを着ようと思う

取り合えず着たパーカーを脱ぐと見事なプロポーションの裸体が露わになった

無性に全身が見たいので姿見鏡の前に移動する


「うわ・・・マジで美少女 JK位の見た目かな」


姿見鏡に映る全裸少女は身長およそ160㎝ 腰まである綺麗な銀髪に整った顔 重力に負けない弾力のある大きな胸に

くびれのある腰 程よい感じのお尻からすらっと伸びる足 まるで作り物の人形のような完璧な肢体


『当たり前でしょ 私が入る予定だったんだから』


「ロリ女神様だったのか ありがたやありがたや」


いつまでも全裸でいても仕方ないので下着を付ける

パンツは良いのだが問題はブラだ 付けたことなんてないからな!

だが問題ない 俺はなろうのTS物は大好物なので知識として予習済みなのだ!フハハハハハ!!

前でホックを付けた後回して肩紐に腕を通す そしてカップで胸を包んだ後脇や背中からかき集めるように

ブラの中に入れる 完璧だ! 大きさは分らんが恐らくEはあるであろう二つのお山の間に谷間が出来た

全裸も凄く綺麗だったのだが 隠すとこ隠した下着姿はより煽情的に見える

無性に18禁なことがしたくなったのだがロリ女神様の監視下にあるので社畜時代に築き上げた精神力で抑え込み

最後にワンピを着ると麦わら帽子被せたくなるような美少女になった


これで買い物に行けるのだが・・・一つ問題がある 今季節は冬なのだワンピ一枚で外出出来るような温かさではない

そしてワンピの上から羽織るような服は持ち合わせていない


『寒いのなら魔法使えばいいじゃない 生活魔法の中にあるでしょ?周囲の温度を一定に保つ魔法 そちらのイメージだと

エアコンかな 使うイメージしてみて』


エアコンか~今の部屋の感じをイメージすればいいのかな

うん発動した気がする これでいいのかな?


複合施設までは遠いのでタクシーで移動する 愛車だと警察が怖いからね

先ずはスポーツ用品店で冬山装備一式を買うその後は普通に着る服が無いので普段着と下着5日分買う

店員さんに測ってもらって買ったサイズはF70だった

測ってもらう際 店員さんがハァハァ言っていたのは気のせいだろう

買ったものは隠れてストレージに放り込み次はパンでも買おうかと電化製品売り場通り過ぎようとした時に

目に入ったビデオカメラ そうだ折角異世界に行けるんだから動画取って配信してみよう

お金はあるんでSNS配信者ご用達の一品ゴープロを購入した


「動画配信者になって稼げれば最高だよな~」


行く前からそんなこと考えながら食料も買い込み人気の無い場所から転移で家へ

雪山装備に着替えたあとゴープロの初期設定して異世界へ飛ぶ


「う~ん何もない」


撮影始める前にまずはいろいろ魔法を使ってみたが身体の性能が良いお陰であっさり成功

そのまま本番


「はーい初めまして! 私の名前は・・・」


カット 名前決めてなかったわ何にしよう 鈴木雄大だから・・・ユウ・D・リンウッドにするか


テイク2


「はーい初めまして! 私の名前はユウ・D・リンウッドです! ユウって呼んでください!

突然ですがここはどこか分かりますか~? 皆さん信じられないと思いますがここはそちらから見れば異世界なんです!

そしてこちらは剣と魔法の世界 名前はアレス 文明はそちらで言うとヨーロッパ中世時代に当たると思います

魔法のないそちらの世界、地球から見ると信じられないと思いますのでまずは魔法を見てもらおうと思います!」


カメラを自分目線に変えて魔法を放つ 折角なのでちょっと派手な魔法にしよう

ポーズはどうしようか そうだギャリ〇ク砲にしよう

手をかざし魔力を貯めて放つ! レーザーのように一直線に光の道が延び30mほど先にあった岩に命中し破裂させる 

その刹那まるで戦車砲のような音が響き爆風は前方扇状に襲い周囲を吹き飛ばした

おおう ちょっと張り切り過ぎたようだエグイ威力になっちゃった破裂地点から扇状に50m位地面が吹き飛んでるわ


「これが魔法 光魔法に属する攻撃魔法です これで少しは信じて貰えたかな~?

これから旅をする過程で詳しい自己紹介や旅の目的などを話して行こうと思いま~す

今日はこれまで!次回に期待してください ではまたね~!」


撮影を止めてたらすぐにバッテリーが切れた ああ~充電するの忘れてたね っていうか充電せずによくここ迄持ったね


一旦家に帰り充電 その間にパソコンで動画編集だ 前職で編集作業はよくやっていたので滞りなく終わった

取り直しは必要ないレベルで撮れていた そりゃそうだ被写体が良いうえにあざとく演技することも出来た

これもTS物をいろいろ熟読した結果である

あとは動画サイトようつべにアップするだけなのだが そのまま投稿するとIDでバレる 

ここは万能感ある魔法でなんとか出来ないかといろいろ試してみると隠蔽魔法がネットにも通じたので

新しいアカウントを作り「【女神の使徒】ユウの異世界旅行」というチャンネルを開設し投稿した


今日はなんか疲れたから寝るか おやすみ~


『こら~~!!何も進んでないじゃない! あとお風呂!女の子は綺麗にしなきゃダメなのよ!』




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ