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1.転生先ではイメケンでした

第一話です!


イケメンになった主人公は、美少女とお近づきになることはできるのか!

待望(?)の第一話です!


2020/01/15

なろう定型版に改変いたします。

 

 ◆


 ――程なくして、勇者アレンは長い眠りにつくことになる。


 長きに渡り『残念勇者』と異名をつけられ、女の子と手を繋ぐことも許されなかった彼の人生が、遂に幕を閉じたのである。



 しかしながら、勇者アレンにはまだしなければならないことが山ほどあった。


 ――女の子とデートをする。

 ――女の子とイチャイチャチュッチュ。

 ――女の子と夜景を見て。


 ――夜の街へと消えていく。


 暖かい体液に触れ、優しく抱擁をして、唇を重ねる。


 そんな、誰でもあるような人生の春は、彼には訪れなかったのである!


 妬ましい、妬ましい。

 勇者アレンの精神スキルは達人技を遥かに超え、賢者をも凌駕すると噂されていた。

 しかしながら、蓋を開けてみれば彼の脳内には変態欲望の煩悩の嵐、女神に醜態の極みとまで言わしめる、まさに獣物けだものの発情期に同じであった。


 厄介である。


 ――エロいことばかりを考えて生き続けた変態勇者の最後の願いが、『女の子とエッチしたい』などと、実に嘆かわしい。




 そう思った愛の女神は、彼の魂の火が消える間際、世界を救った者・アレンの灯火をある世界へと移し替えることにしたのだった。





 ――これが、物事の発端である。


 ◆





 ふかふかのベッド。

 そして、頭の上に乗せられた冷たいタオル。

 ある美男子は、目を開き、見たことのない天井を一瞥する。


「あれ?」


 美声が鼓膜を振動させる。

 タオルを手に取り、ゆっくりと腰を起こす青年は、見知らぬ景色に目をやる。


「ここってどこだ?」


 何となく出した声。

 しかしながら、彼にとっては初めての声だ。

 ――手にあったはずのシワはなく、かわりに美しい両手がついていた。

 生前とは全く違う爪の形や景色を見渡し、彼はふっとため息をつく。


「ま、まさかな? まさか……」


 と、青年は近くにあった窓を眺めると、


「――お目覚めですか?」


「うおっ!」


挿絵(By みてみん)


 青年は振り向く。

 と、そこには桃色の髪をとく美女が恥ずかしそうに立っていたのだ。

 青年は過ち、彼女の谷間を凝視し、サッと窓の方に目を向ける。



「だだだだだだっ! 誰っすか!」


「私は、プリム・ヴェノン。ヴェノン亭の看板娘としてここで働いています。それよりも、あなたこそ誰ですか? あなた、私のお店の前で倒れていたのですよ? お忘れですか?」


 と、桃色の髪の女性・プリムはベッドの横にある椅子に座る。


「おぼだっ、おぼっすつか!」


「どうしたんです? そんなに焦らずとも、私は怒ってなどいませんよ。別に嘔吐はされてませんので心配なさらずに。ただ、あなたはその……強引に私を引っ張ったりとか、胸を、その……」


「いやっ、べっ、べっえっ!」


「本当にどうしたんです? なぜこちらに顔を向けては下さらないのですか?」


 青年は焦り、自分の顔を見られまいと窓の方を向き続ける。

 ――コミュ障とは、本人に効く特効薬がなければ完治することは難しい。

 それ故、彼ははだけておっぱいがチラチラと見える服を見ることも、プリムの目を見ることも叶わずにいた。


「まぁ、いいです。おそらく、あなたは酔っ払って私の店の前で寝てたのでしょう。随分と深い眠りについてたみたいだったので、私の部屋で眠らせることにしました。それと、お加減はいかがでしょうか?」


 プリムは青年の額に手をやると、彼は限界に達して煙を上げる。

――童貞のアレンにとって、女の子の手のひらに触れることは罪に近いことで、更にこんなにも若い娘に近寄るなど、違法違法、違法である!


「あらっ! 少し熱がなくて? あんな寒空の下で寝てるから風邪をひいたんだわ! あなた、名前は?」


「あ、アレン……」


「アレン! アレン何?」


「アレン・ベッセル……」


「わかりました。アレン・ベッセル様ですね? それでは、魔法で治癒しますので、こちらを向いてくださりますか?」


 プリムは緑色の光を体から取り出すと、魔法陣を空中に描き始める。

 ただ、アレンはプリムと目を合わせることができず、目を泳がせ続けるのである。


「あ、あのっ……。俺はその、そんな女の子から治癒されるようなタマじゃねぇし、あんまり俺の近くにいない方がいいぜっすよ」


「なぜです? 私は紛いなりでも僧侶です。人の異常状態を放っておけるほど無慈悲ではありません! ほら、こちらを向いてください!」


 と、プリムは青年の顔に手を回し、グィッとこちらに向けさせる!


「ほら、わがままなさらずっ!」


「うおっ!」


 ――と、アレンは目の前に現れた女の子の顔を見、泣きそうな顔で目を瞑る。


「お、俺……あんまり顔を見られるのは好きじゃないんだ。そんな、見つめないでほしい」


「な! 別に見つめてなどいません! あなたの額に魔法陣を描いているのです! 勘違いなきよう!」


 プリムは顔を赤くし、アレンを凝視する。


 ――アレンにとって、初めてのプリムとの対面。

 彼女の桃色の髪の毛に、真っ白で美しい素肌に胸元の黒子。

 短髪で、耳に髪の毛をかけた姿は、どこからどう見ても『美女』という言葉がふさわしい。

 姿は看板娘とあって、服装は商業者がよく着るエプロンだ。

 しかし、彼女が着ればそれは作業服ではなく、お姫様が着るようなドレスに匹敵する――とアレンは思った。


「とりあえず、動かないでください。治療します」


「え、ううっん」



 アレンは少しずつ額が冷たくなるのを感じ、徐々に色々と和らいでいくのを感じる。


「どうでしょう? 少しは良くなりましたか?」


「え、う、うんっは、い」


「さっきから思ってたんですが、なぜドモるのです?」


「えっ、別に……」


「ま、まぁいいです。治療は完了です。目を開けていいですよ」


「いやです」


「頑固なのですね。あなたのような美男子がなぜそんなにも自信がなさげなのかわかりません」


「は、美男子?」


 アレンはその言葉に反応する。


「えぇ、認めます。あなたはこの街の中でも随一の美男子であると。ですが、どうやら中身がそれほどのようですね」


「ま、まて! ちょ、プリムさん! 何がどういうことだ?」


「何って、あなたはそれほどの美を持っておきながらなぜそれほど度胸がないのかと」


「違う違う! 俺、そんなにイケメンなのか?!」


「え、まさか、自分の顔に本当に自信がないのですか!?」


 と、プリムは驚きの表情で、唇に手を当てる。


「え、だって! 俺の顔を見た女の子は全員『あ、無理っ』って帰っちまうんだぞ!」


「そんな風には見えません! あなたは間違いなくイケメンです! ただ、中身がクソなだけです!」


「クソ、それは大袈裟だ! なんでもいい、鏡はないか?!」


「はい。手鏡でしたらベッドの引き出しの中に」


 聞くや否や、アレンは急いで引き出しから手鏡をとる!

 そして、遂に自分との初対面を交わすのだった!





「なっ、なんじゃぁこりゃぁぁぁぁ!」





 ◆




 ――午後の日が天頂に昇る頃。


「なんだか、急に冷めました。あなた、転生者なんですね」


「そ、そうっす。この世界って、前世とはまったく違う世界観で少しだけ驚いてるっす」


 アレンはヘコヘコしながらプリムから出された紅茶を啜る。


「なーんだ。てっきり、私との運命の出会いだとか思ったけど、そんなんじゃないか。ねぇ、もうお互いに敬語はヤメにしない?」


「え、別にいいっすけど……」


「なんか、あなたがイケメンだから、『おいどうした? そんなに胸元開けてるってことは、俺を誘ってんのか?』とか、『俺と朝から一発ヤッちゃう?』とか、『昨日手を出したのはごめん。お詫びに今からエッチするかい?』的な感じで襲いに来るかと思ったけど。あなたはそういうタイプじゃないんだね。はーい、わかるわかる」


 プリムは不機嫌そうに紅茶を啜る。


「……なんですか、この店の看板娘とあろうお方が下品じゃないすか?」


「いいの。この街にはあなたみたいにイケメンがいないから、一回くらい襲われてやるかと思っただけ。だけど、あなたはいかにも童貞っぽいし、コミュ障だし。肉食系が好みだから、あなたはタイプじゃないからいーらない」


「ぐっ、告白してもないのにフラれる気分なんすけど」


「なんとでも言いなさい。私はこういうスタイルで生きてんの。他の数少ないイケメンに私のことを言ったら殺すから」


「……クソビッチってこいつみたいなことを言うのだろうか」



「なんか言った?」


「いや、なんもないっす」


 ギュッとアレンの足を踏むプリム。

 突然の暴力に耐えきれなくなったアレンは、とりあえず出された紅茶を一気にクイっと飲み干した。


 ◆



「……じゃ、これから買い出しに行くわ。今日はパパとママは王宮の料亭のお手伝いがあるから、営業は私だけなの」


 プリムはリュックを背負い、二つのカゴをドンとアレンの前に置く。


「なんすか?」


「あなたも手伝うの。いつもはパパとママと三人で買い出しするから二往復だけど、あなたは見た感じ冒険者ね。一往復で行けそうだわ」


「まて! 俺はまだ手伝うとは言ってない、ですよ?」


「手伝うのは当たり前でしょ。あなたを寒空の下から救ったのは誰だったでしょう?」


 プリムはニシッと笑い、歯を見せる。


「うわぁ。見返りをねだるのは弱者を虐げる時っすよ。魔王のそれと同じっす」


「黙りなさい! 今日のあなたはこの店の従業員なの! ただ働く働く、それだけ!」


「はっ、それはひどくないすか!」


「あったりまえよ! さ、どうでもいいから立つ立つ!」


 と、プリムはアレンの首を絞め、椅子から立ち上がらせる!



「ちょ、プリムさん! わかったわかった!」


「ほら、たてぇー!」


「プリムさん、胸が、胸があたってる!」


「へん、あんたなんか私の犬なんだから! エロもへったくれもないのよ! そんじゃ、しゅっぱぁつ!」



 プリムはアレンの首を絞めたまま、店の外へと歩み行くのであった――。



 ◆



 ここは、プリムの住む『ヘルザール王国』の城下町。

 古くから栄え、旅人の最初に訪れるべき地として他国から大いに知られる場所である。


「随分と人が少ないですね。なんかあったんですか?」


「ま、この頃のヘルザール王国はこんな感じなのよ。みんな、王国外の高い素材を取りに行くから、日中は人がほとんどいないの」


「ふーん、そんなんすね」



 アレンとプリムは二人で店に出す料理の材料を買いに来ることに。



「――さて、今日は団体様が三件だから」


「なぁ。俺はまだこの地に来て一日もたたないんす。このメモの文字が読めんのですが」


「えー? 言葉が通じるのに字が読めないとか意外だね。とりあえずトマトを三十個とレタスを二十玉ーー」


「あの、それって俺が全部持つんですか?」


「あったりまえよ! 手が塞がったら、頭とか使えばいいでしょ?」


「俺は動物っすか! 角とかに引っ掛けろっつーんすか?」


「んー、そうすれば?」


「ぷ、プリムさん……」


「そりゃ、そろそろ生鮮食品売り場につく! 肉や魚はこの時間じゃなきゃ手に入らないから、食らいつきなさいねアレン!」


「う、うーい……」




 と、プリムは笑いながら裏路地に入って近道をしようと走るのだった。


 ――が。


 突然、プリムの口に二本の腕が襲いかかる!


「うぐっ?!」


「な、なんだ! プリムさんっ!」


 アレンは消えていったプリムを追いかけ、路地裏へと走って向かう!

 ――廃れた壁と、液体ペンキで塗られた汚い道。


「スラム街的なとこか、ここは!」


「んぐ! んぐ――!」


 プリムが声にならない声で叫ぶが、犯人の両手で口を塞がれて声が出ず!


「プリムさん! プリムさん!」


 アレンはなんの考えもなしにプリムを攫うデカブツを追うこと数秒――。






「ここまで追いかけてくるとは。お前さん、この娘に惚れてんのか?」


「っ、こりゃ……」


 たどり着いた先には、プリムを攫った大男も含めて三人の男が立っていた。

 マスクをつけてサングラスをかけ、顔が知られないようにする感じ。


 喋るのは、三人の中央にいる頭のキレそうな男だ。


「お前ら、強盗するつもりか?」


「そりゃそうでしょうよ。ま、この女は後で美味しくいただくとして――。お前、いくら持ってる?」


「お前らに渡すような金はない」


「……とか言って大丈夫なの? この娘を助けたくはないのかな?」


 中央の男が大男に指示を出すと、プリムの顎を締め付けるようにグッと力を入れる!


「んー! あ……れん!」


「っ、くそ! 本当に金はないんだ!」


「あらぁ。こりゃ仕方ない、か」


 中央の男は、グイッと首を縦に振ると、後ろから影のような黒いモノがゆらりと揺れる!

 そして、実態のなかった影が突如男になり、アレンの背後から飛びかかる!

 持つものは金属片で、全長はアレンの身長ほどだ!


「――この街で俺たちに捕まった時点で、君らの平穏はオワッピなんですわ」




「――アレンっ、逃げてぇぇぇぇぇ!」


 プリムは大男の手を掻い潜り、思い切りアレンに向けて叫んだのだ――!






 しかし、火の粉がアレンに降りかかり、どしゃりと音を立てて倒れる。

 炎が路地裏を明るく照らし、焦げ臭さが辺りに立ち込める。


 ――倒れたのは、金属片を持った男だったが。


「な、何が起きた?!」


 中央の男は目にも止まらぬ速さで吹き飛んだ仲間に目をやる。


「何が起きた――か。もしかして、お前には魔法が見えなかったかな?」


「ふ、火球フレイムだと! 詠唱と術式と魔法陣なしで撃てるものか! どこに仲間を隠してる?!」


「詠唱……か。懐かしい響きだこった。そんな単語、魔王幹部を倒した頃から使ってないなぁ」


 アレンはドンと靴で地面を鳴らし、音を狭い路地に反響させる。


「一つ聞こうか、強盗さんよ。お前は、『特殊魔法陣』って単語は聞いたことがあるか?」


「な、なんだそれ!」


「知らないか……ってか知ってるわけないか。だって、特殊魔法陣の解放条件が『魔王討伐後』だもんな」



 アレンは呟き、壁一面に魔法陣を張り巡らせる!

 その間、たったの二秒!


「はっ、ちょ! なんだよこれっ!」


 中央の男は赤色の光に包まれると、


「これが、特殊魔法陣だ。消費魔力を増やすかわりに詠唱なしでも魔法が撃てるスキル『無詠唱ノーコール』に加え、裏ボスからもらった『音響反射装甲術式コーリングノヴァ』ってスキルを合わせりゃこんなモンだ。一回の魔法陣がこんなにも反響して響きやがる」


 アレンはたった一つの魔法術式を発動しただけだが、それらの『音』がこの狭い路地裏に反響し、その部分全てに魔法陣が張り巡らされていた!

 その総数は約百陣以上!

 路地裏が赤く輝くほどに煌く!


「――さぁ、選ばせてやる。俺はまだ術式を完成させただけで、魔法は撃ってはいない。しかし、仮にその女の子に手を出そうものなら、一発ずつお前の体に火球フレイムを撃ち込む。一撃じゃ沈まないだろうが、さて、この量の魔法を何発耐えられるかな?」


「くっ……ぐぬっ!」


「早くしなけりゃ、足元の魔法陣から順に発動するぞ? それか、お前の口の中に仕込んだ火球フレイムを発動してやろうか?」


「くっ、ぐぬっ、ぐぬぬぬっ!!!!」










 ◆




 ――焦げ臭さのみが残り、そこには二人の男女が座り込んでいた。


「……あなた、なぜそれほどの力を隠していたの?」


 目を充血させたプリムはアレンの隣で膝を抱える。



「別に、隠してたわけじゃないっすよ。俺は必要な時にしか魔法は使わないし、それを誇りとも思ってない。――羨ましかったんすよ。前世で幸せになっていく仲間たちが。そっちの方がよっぽどリア充っす」


「そんな……でも、その力は誇っていいことよ! あなたの魅力はまさにそれよ! なんでそんなに自信なさげに私に接するの? もっと胸を張れるわ、あなたなら!」


 プリムはアレンの顔をじっと見つめ、キラキラの眼を彼に見せる。

 と、アレンは少しだけ笑い、


「――天は二物を与えず、っすよ。生前の俺は信じられないくらいのブサイクだったんす。そりゃ、もう『えー、これが伝説の勇者? きんもぉ』ってガキから煙たがられるほどに。でも、俺は顔なんかよりも、力をとった。女神からも一回だけ整形のチャンスをもらったんす。『お前の望むものをなんでも一つ叶えてやる』って。でも、俺は肉体強化の願いを叶えた。そういうことっす」


 アレンは立ち上がり、路地裏に差し込み出した太陽の光を見上げる。


「じゃ、じゃぁなぜ生前のアレンはモテようとはしなかったの?」


 プリムも立ち上がり、光さすアレンの隣へと向かう――。











「笑顔が見たかったんすよ。自分のよりも、みんなの笑顔がね」



「えっ……」



「俺は、魔王を倒して家族や仲間の未来を守ってやりたかったんです。そのためには、整形なんて個人の夢は叶えられなかった。他人の幸せを選んだ――。挙句、生前の俺は幸せにはなれなかったんすけどね」


 アレンは笑い、プリムを見る。

 プリムは手で口を押さえ、ただアレンを見る。


「勧善懲悪主義。それが俺、アレン・ベッセルなんすよ」







「――ふふっ、どうやら中身はただのブサイクじゃなかったみたいね」


 プリムは笑い、光満ちる先の道へと歩き出す。


「はっ、ちょ、プリムさん! 俺、これでもやっぱりブサイクっすか?!」


「えぇ。全く私のタイプじゃない。献身的な男はかえってブサイクだわ!」


「その言い方はないっしょ! ってか、俺が転生者ってのは他言しちゃダメっすからね!」


「それってもしかして、私たちだけの秘密ってこと?」


「そうっすよ! あとあとめんどくさい展開は嫌いっすから!」


 アレンはキラキラと輝きに満ちた明るい道を歩く。

 そして、その道の先には心を躍らせるプリムが――。







「ありがとね」



「え、今なんか言いました?」


「いいや、ブサイクって言ったの!」


「……お望みどおり、襲いますよ?」


「何言ってんの、この変態っ!」






 ――こうして、新勇者アレンと店の看板娘プリムとの『幸せ』を見つける物語が始まるのであった。






 ◆

読んでいただきありがとうございます!

なんだかんだ始まった第一話!

面白いのかな〜って感じで投稿してみました。


面白いと思ってくれた方、ぜひブックマークをよろしくおねがいします!

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