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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第65話 居残り幼女は熱を出す


 あれから英語のテストを行い、そして今日は答案返却日だ。


「はい、じゃあテストを返すから間違いがないか確認してね。五十鈴さーん」


 各科目が一斉に返されるこの日は授業もなく、確認が終わった人から帰ることができるのだ。


「イリスちゃーん、居残りね♪」

「……え?」

「白川さーん」


 なんでスルーして次の人呼ぶ? ……ああ、そういえば小鳥と勉強するって約束したな。さてと、テストの点数は……まあ、英語数学満点の理科95点。社会は0点と国語は5点……名前で5点貰えてるし。ひらがなで書いてあるだけなのに……


「イリスちゃん、合計何点だった?」

「300点。光ちゃんは?」

「ふっふっふっ……なんと452点!」


 高っ!?


「月美ちゃん……はいいや」


 なんか凄い涙目で点数が悪かったのがわかるな。


「イリスちゃん、私合計がイリスちゃんより低い……」

「一緒に勉強しようよ。光ちゃんなんて放置してさ」

「酷い!」


 だって1人だけ裏切ったじゃん。当たり前だよな?


「イリスちゃん? あなた会話してる暇があるの? 採点ミス確認した?」

「先生! 極端すぎてすぐに確認が終わりました!」

「じゃあ勉強でもしてなさい?」

ドサッ!


 俺と同じくらいの高さのプリントの山が出てきた。


「これ終わったら帰らせてあげる」


 絶対終わらないだろ。お泊まりになるぞ。


「じゃ頑張ってね♪」


 小鳥は立ち去って行った。


「……イリスちゃん、頑張って!」






 それから夜の8時ぐらいまで教室で勉強していた。他の教師も小鳥が居て、小鳥が俺の保護者になっているため何も言わない。

 というのが表向きで、実際は小鳥に弱みを握られるのが怖いからだろう。


「トイレ……」

「だめよ。行ってる時間がもったいないから漏らしなさい。どうせすでに1度漏らしてパンツも床も濡れてるんだから変わらないわよ」


 くっ……小鳥許さない! そう、絶対にだ!


「もうむり……」

「そう、好きなだけ出しなさい」

「あっ……」


 床に水が垂れる音がして、俺は両手で顔を隠した。


「たくさん出たね。じゃあ続きやろうか?」


 お前は鬼か!? 女子中学生にお漏らしさせてそのまま勉強しろとか教育委員会に怒られろ!!


「別に幼女がお漏らししても『仕方ないね♪』で終わるわよ」


 本当にそれで終わりそうで怖い……というよりそれで終わらせるような権力を小鳥が持ってそうなんだが……


「そんなに嫌なら明日からはオムツにしよっか?」

「ヤメテ」


 やべっ……なんだか急に眠気が……もう無理だな……


「ん? イリスちゃん限界かな? やっぱり幼女だね。さて、私の目の前で寝たらどうなるか教えてあげるわ。ふふふ……」












 ……あれ? 寝てたか。


「んっ!?」


 いま、何か黒いやつが居たような……


「え"っ……」


 目の前に巨大なGが現れた。俺はそのまま気絶した。


ばたんっ!

「相変わらずGに弱いわね。失禁までしちゃってるよ。全く、世話をかけさせてくれるね。髪までついちゃって……よく洗わないと」















「……だるい」


 頭痛いな……風邪でもひいたか?


「60度……熱ね。今日は休みなさい。まあ、昨日の後始末はしてないけど」

「はあ!? ゲホッゲホッ!」


 小鳥は急いで俺に布団を被せた。

 相変わらず体温頭おかしいな。


「熱があるんだからしっかり寝てなさい。冗談だから安心して大丈夫よ」


 冗談かよ……ビックリさせやがって……


「じゃあ私は行ってくるからちゃんと寝てるのよ? 行ってきます」

「いってらっしゃい……」









「(……あれ? この教室からイリスちゃんのおしっこの匂いがする)月美ちゃん、何かおかしくない?」

「そうね(イリスちゃんのおしっこの匂いがするわ)」

※光ちゃんと月美ちゃんは特殊な訓練を受けております。良い子の皆さんは絶対に教室の床に鼻をつけて匂いを嗅ごうとしないでください。ホコリまみれで汚いです。



「(注釈さんは臭いで判断できる所にはツッコミを入れてくれないのね)……堕ちたものね」

※お、堕ちてなんかないもん!


スパーンっ!

「お前会話出来たんかい!」














 暇だ……することが何もない。小鳥にタブレット没収されたから本格的にやることがない!


「そういえば光ちゃんから借りた本がここに……あった!」


 少し読んでるか。



 数十分後……



 ……見ててイライラしてくる。なんなんだよ! ドイツもコイツも巨乳巨乳って! そんなに巨乳が好きなのか!? ワケわかんねーよ!? 貧乳っていうのはステータスなんだよ! 巨乳主人公とか嫌味か!? こっちとら永遠に幼女やってんだよ!

 わかったら幼女にでもなってみろ!






 ……え? なりたいけどなれない? 1日86400回ぐらい毎日祈ってればなれるんじゃないか?

※1日=86400秒


パタンっ!

「これ以上見てると本を破いてしまいそうだからしまっておこう」


 胸か……そういえば俺ってまだブラすら持ってないような……でも小鳥に頼むのもなぁ……仕方ない。あまり頼りたくないけど奴に頼むか。


「イリス! 何してるの! 部屋で寝てなさい!」

「ママ、私っていつまで小さいの?」

「(身長? 胸? どっちにしても私の血を引いてる時点で諦めなさい……とは言えないわね。そういえばイリスにはまだブラを買ってなかったような……)

 いつかは大きくなるんじゃない? 今度一緒にブラを買いに行こうか?」


 ……思い出した。母親が全ての元凶なのだった。アリサが低身長でまな板だから悪いのか。でもそれを考慮しても身長低すぎないか? アリスよりも身長低いのは解せない。


「うん……」

「ほら、早く寝てなさい。じゃないと小鳥お姉さんに「おやすみ」……おやすみなさい」


 俺は布団に戻り、ブレスレットを外して寝た。









「イリスちゃん、お見舞いに……寝てるね。早く元気になってね」

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