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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第57話 オカルト部ミーティング 2


 俺は部室で藤木先輩とカードゲームをしていた。


「イリスちゃん上手いね。ホントに初心者?」

「うん、そうだよ? ペッタン子でたわわを攻撃! ペッタン子の効果! たわわを除外する!」

「なんだと!?」


 なんだこのデッキ……さっきからカード名が『ペッタン子』とか『まな板』とか『ヒンヌー』とかふざけてるのか?


「これで終わりです! ヒンヌーで直接攻撃!」

「のわーーっ!!!」


 俺は藤木先輩にトドメの一撃を入れた。


「くっ! まさか初心者に負けるとは……」

「貧乳のほうが強いから諦めなよ」

「そんな訳ないっ! 巨乳のほうが強いっ!」

「この国にはこういう言葉がある。ロリコ……ロリは正義!」


 危うくロリコンは正義と言うところだった……危ない危ない。


「なん……だと……!?」

「ロリコンロリコンロリロリコーン!」


 ふっふっふっ、これで巨乳派がまた1人減ったな。……何か間違えたような気がする。


「こんにちはー」


 月美ちゃんが部室に入ってきた。

 ……デカイ! 何度見てもデカイ! こんなの人間じゃねー!!!


「いや、やはり巨乳だわ」

「なに!?」


 俺の苦労が一瞬でムダになった……


「藤木先輩! 目を覚ましてください! あんなの最早怪物です! 異世界には巨乳になるほど魔力が無くなるという世界もあるんですよ!」

「そんな世界は知らん!」


 異世界はそんな世界しかないんだよ!? 巨乳は神の敵なんだぞ!!


「イリスちゃん? 誰が怪物なの?」


 …………詰んだ。


「月美ちゃんの今の姿だよ! さらば!」


 俺は逃げるように扉を開け……開けよ!?

 あっ、鍵かかってる……いつの間に扉直したんだよ。っていうか直すなら向きを考えて直せよ! また出られないじゃねーか!?


「逃げ場はないんだよ?」


 これは終わったな。さようならみんな……


ガチャ

「うわっ!?」

「何してんだ? 大丈夫か?」


 俺は扉に背を任せていたため、突然扉が開いたことに気づくのに遅れ、後ろに倒れた。


「いたた……」

「しろ」

「え?」


 部長いきなりどうしたんだ?


「お前のパンツが丸見えよ」

「~~~~~っ!?」


 俺は部長の指摘で急いでスカート(というよりコート)を抑える。

 そういうのは言わないでくれ……


「コートを着てれば見えないとは限らないのよ。わかったらさっさと立ちなさい」


 今度からはタイツにするか……でもアレ動きにくいんだよな……

 俺は立ち上がり、部長の膝の上に座り巨乳(月美ちゃん)から攻撃を守る(部長)を手に入れた。


「まあいいでしょう。それで日向、今日はなによ」

「ふっふっふっ……遂にオカルトが証明される日が来たんですよ! これだ!」


 日向先輩は紙をひらひらとさせている。

 見えねーよ。小学校の死神か? そいつなら守護霊さんが退治したよ。


「よくわからないからパス」

「なんだそれ!?」


 部長決断早いっすね……


「実は2つあってな1つは辞めたんだ」

「なんでですか?」

「実はな。鋼人な「そうですね!」……だろ? だから今回はこっちだ!」


 セーフ……どっかの鉄骨振り回す幽霊の事件を解決するところだった。そういうのは虚構で推理しててもらわないとな。……あれ? その事件でオカルトの証明完了してない?


「こっちとは?」

「……お前ら少しは自分の足でこっちに寄ってくるなりしろよ。仕方ない、読み上げてやるよ。俺の下駄箱に入ってた手紙によるとな……」


『拝啓 オカルト部様へ


 今宵の生命が満ち溢れる逢魔の時刻に、悪霊が暴れる。さあ諸君、共に悪霊を退治しようじゃないか!』


「という文章だ。悪霊、気になるだろ?」


 ……ニッチョンのCEOは脱国したから、悪霊ではないな。


「それでその逢魔の時刻っていつなのよ」

「夕方に決まってるでしょうが! オカルトの基本ですよ!」


 あれ? この文章……


「でも今宵って書いてあるよ? ほら、ここに。それにさ……生命が満ち溢れるって夜中のことだ…………ってテレビで言ってたよ!」

「お前はコニャンくんか!」


 いやだって俺が厨二だと思われたくないし……これ書いたの絶対音色先輩だろ。


「まあ、いいや。それで今日の参加者なんだが……実は学校側で許可が降りたのが四人までで、音色はここに居ないから無視しても誰か1人参加出来ないんですよ。という訳で智也! お前クビ!」


 その台詞を数日前にも聞いたんだが……クビになりすぎだろ。そんなんだからこの国はニートで満ち溢れてるんだよ。国も学習しろよ。っていうか子どもは夜遅くに外出してはいけません! っていう法律的なアレはどこいった!?


「なんだと!? お前真夜中の学校で月美ちゃんと二人きりになるつもりだな!? 許さんぞ! 勝負だ!」

「ほう、いいだろう。その勝負、受けて立つ!」


 そして、二人はとあるアイテムを腕に装着した。


「「決闘!」」


 何か始まった。今のうちに小鳥に連絡しておくか。


「俺が先行だ! 俺は魔法『めっちゃたくさんドローしたい!』を発動! デッキからカードを任意の枚数ドローする!」


 誰でもわかる超チートカード!!!


「手札に揃った5枚の『封印されちゃった

えぐぞでぃーあー』でお前の負けだ!」


 汚なっ!? 正々堂々勝負しろや!


「くっ! 負けた! お前、月美ちゃんに手を出したら許さんぞ……」


 負けを認めるなよ!?


「だが誰も1本勝負なんて言ってないぜ?」

「なんだと!?」


 小学生かよ!? それでなんで日向先輩もやる気なんだよ!?


「「決闘!」」


 それから数回日向先輩たちが勝負してたら、夜遅くになっており、月美ちゃんが置き手紙を残して消えていたので、俺、日向先輩、部長、藤木先輩の四人で行くことになった。


「「俺たちの勝負した意味は一体……」」


 それよりも俺は月美ちゃんがどうやってあの扉を突破して帰ったのかが知りたいんだが……


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