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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
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番外編 第11話 イリスのタイムスリップ!5

 今日はいつもより短いです。


 目を覚ますと、夜になっていた。


「起きた? お星さまがたくさん見えるよ。ほら」

「うわぁ……凄い……あれ? どうして……」

「イリス!? 大丈夫!?」

「(こくり)」


 涙が出てきた。やっぱりアリサは俺のいた時間のアリサが1番いいな。俺はマザコンにもなったのか……


「……やっぱりお母さんに会いたいよね。よし、じゃあお姉ちゃんが探してあげる!」

「できるの?」


 アリサは右の腕を袖まくりして曲げ、左手を二の腕からひじの内側に添えて


「お姉ちゃんに任せなさい!!!」


 と発言をした。何か本当にできそうで安心した。普通なら無理だとわかるのになんでそんなことも気づけないんだ……やはり発言者がバカだと聞いてる側もバカになるのか?


「……ん?」

「イリスどうしたの?」

「い、いやなんでもない……」


 どうして啓介まで倒れてるんだ……


「イリスちゃん起きたか?」


 悠司か。無視だな。


「ママ、星綺麗だね!」

「そうね」

「無視っ!?」


 お前みたいな全身タイツに用はねーよ。つーか本当にお前だけは変わらないな。いつから全身タイツマンになったんだよ。小学生からか? だとしたら異常だ。親はなんで止めなかったんだ。


「そういえば今度流星群がくるらしいな」

「流星群!?」

「イリス、どうしたの?」

「な、なんでもない……」

 

 流星群っていったら俺の死んだ日じゃねーか!

 俺がこの時間で干渉したから今回はどうなるんだ? 

 

「イリス? 何か変だよ?」

「そ、そんなことないよ。ちょっと眠いから少し寝るね」

「そう……おやすみ」


 俺はアリサの膝の上で眠った。


「琴道、将吾、啓介起きて、何かこの娘のことわかってる人居ない?」

「拷問でよくね?」

「それは最終手段で」

「何も思いつかなかったらやるのかよ……」

「小鳥にやらせればよくね?」

「「「「それだ!」」」」

「んんっ……」

「「「「しっー!」」」」








ーー琴道視点ーー


「ちょっと宿題教室に置いてきてたから取ってくるわ」

「お前提出日明日だぞ?」

「今日は徹夜だな」



「んっ、んっ、ふぁ……」


 なんで今年もやってるんですかね? アイツチートなんだから俺にも気づけよ。また今年も宿題取れないじゃねーか。


「ふぁ……はぁはぁ……私なにやってんだろ。帰ろ」


 よし、これで邪魔者は居なくなった。宿題が取れる!

 俺は宿題を取って部室に戻った。


「スースー……」

「よくこんなにたくさん寝るな」

「まま……」


 やっぱり未来に帰してやらないとな。でもどうすればいいんだ? 小鳥ならチート能力で簡単に見つけられそうだが……もういっそのこと全部小鳥に任せてみるか。将来は小鳥も保健室のおばさんになるらしいしな。


 まさかあの小鳥が学校の先生なんて人は時間があれば変わるものなんだな。本当に俺は未来で死んでるのか? そういえばなんで死んだのか教えてくれなかったな。試しに聞いてみたが、上手く誤魔化されてしまったしな。


 俺が死ぬ理由なんてアリサが殺されるのを庇うぐらいしかないだろ。もしくはアリサのドジによって殺されるかのどっちかだな。せめて前者であってほしいものだな。


 さて、宿題頑張りますか。

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