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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
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第23話 あの日見た白髪幼女の名前を銀髪幼女はまだ知らない


 あれから解散をして俺たちは研究所を出て、向かい側にある喫茶店に向かって、はや歩きで直進した。ちなみに光ちゃん親子は先に帰った。


「ちょっとイリスちゃん! どこ行くの! そこは悪魔の住み家だよ! ママも行かないで!」

「「断る!」」


 ……なんか天文部時代の悠司と啓介と俺みたいだな。あれ? 俺ってあまり生前と変わってないのか? 自分では結構変わってると思ってたんだが……


カランカラン♪

「いらっしゃいま……せ?」

「……へ?」


 お店の扉を開けると蒼真くんの白髪幼女もとい、守護霊さんがいた。

 お前死んでないのかよ!? じゃあお前何者だよ!


「二人ともどうしたの?」

「え? いや……なんというか……」

「以前学校で会って……」

「「「学校!? イリスちゃん、こんな目立つ娘が居たらすぐに気づくよ!」」」


 でもみんな気づいていなかったんだよな……


「みんなには見えてなかったけど居たよ?」

「あの時はまさか幽霊見える人が居るなんて思わなかったよ。いやー世界って広いんだね」

「「幽霊!?」」


 バレてしまった……まあ、隠してる訳じゃないんだが……


「特別にこれをくれてあげよう。神の恵みだよ」


 俺は守護霊さんからブレスレットを貰った。


「これは?」

「つけてみて」


 俺はブレスレットを着けた。


「なんともないよ?」

「じゃあコートを脱いで見よう! えいっ!」

「やめっ!!」

バサッ!


 俺は守護霊にコートを脱がされた。


「やめて……私まだ死にたくな……あれ? 寒くない?」

「ふっふっふっ……それをつけていれば、1日に1時間だけコートの代わりになるのだ! これがホントの神の恵みだよ! ちなみに時間表示されるし、壊れないよ。よかったね」


 はい? コイツ一体何者なんだ?


「ちなみにこれをあげるのはちょっと未来で迷惑掛けちゃうかも知れないからその前払いね。それじゃあ音楽室の幽霊(ペドフィリア)退治頑張ってね!」


 え? なぜコイツが音楽室のことを知ってるんだ?


「私は神様だからだよ?」

パチンっ!

「「え?」」


 守護霊が指を鳴らすと俺と小鳥は家に居た。脱がされたコートは足元に置いてあった。


「小鳥、いまのは?」

「わからないわ……もう一度行きましょう」


 マジか……向こうはどう思うんだろうな。




 小1時間後……




 という訳で本当に来てしまった……


カランカラン♪

「いらっしゃいま……なんでまた来てるの! なんのために帰したと思ってるの! 非常識だよ!」

「説明が足らないのよ! 全部説明しなさい! あと電車の運賃寄越しなさい!」


 抜かりないな。


「煩いよ! 独身処女でティナの下位互換で天文部で夏休みに教室で自慰してた人! あと運賃はあげないよ!」


 こっちも抜かりなかった。


「な、なんで……知ってるのよ! 消えなさい!」

「痛い痛い痛い!! なにするの! いやあああああ!!」


 小鳥は守護霊さんに関節を決めていた。

小鳥は珍しく情緒不安定だな。でも、この絵面(ロリに関節)はヤバいぞ。


「全部話してくれるよね?」

「話します! 話します! 話しますからもうやめてぇーー!!」


 怖っ……完全に拷問にしか見えない……守護霊さん可哀想に……



 数分後……



「さて、それじゃあどこから話そうかな? そうだね……私は神様なんだよ。だから君たちを家に送るったり物を作るくらいすぐに出来るんだよ。以上! 説明終わり!」

「短いけどよくよく考えると私の知りたいことそれだけなんだよね……神様かぁ……」


 俺はまだまだたくさん聞きたいんだが……っていうか今神様言ったよな? コイツ頭大丈夫か?


「全然大丈夫だよ?」


 俺の思考を読めるコイツはエスパーか?


「いや、エスパーじゃないんだけど」


 おい、いま何かおかしくなかったか?


「じゃあ音楽室のことについて教えたら帰って貰うよ。

 君の言う死神さん(幼女趣味野郎)についてだね。詳しく教えてもいいけど、どうせ説明してもわからないだろうかリンク貼っておくね。詳しくは勝手に読んでよ」


 おい、おかしくないか? リンクってどこに貼るんだよ。


「https://ncode.syosetu.com/n5141fr/

の第26話だよ」

※読む必要はありません。読んでもその話とこの世界では微妙にストーリーが異なります。


「口答!?」

「冗談だよ……纏めると、死神さんは過去のわたs……銀髪の誰かが彼女の犯罪を表にして社会的に終わらせたら、それ以降銀髪の人を恨むようになったんだよ。それで死んだ後もその未練を持ってるんだと思うよ?」


 おい今、過去の私って言ったろ。お前の仕業かよ……


「でも銀髪幼女大好きって……」

「そこは私の範囲外だからね。そこから先は君の仕事だから。頑張ってね。どうせ幽霊相手なら攻撃は受けないし、攻撃する場合は何十倍にもなるんだからね。

 ホントお父さんは狂ってる……(ボソッ」

「え?」


 今お父さんって言ったよな? コイツの父親が俺をこんな姿にしたのか! でもまあ、なんやかんやで楽しいし、まあいいだろう。


「ちなみに君を殺した犯人だよ?」

「はい?」


 おい、今何か盛大なネタバレを食らったぞ! 死神が俺を殺したのか! 許すまじ死神!


「話は終わりだよ。じゃあね。もう来ないでよ。それと今日のことは内緒だよ」

パチンっ!


 再び守護霊さんが指を鳴らすと俺と小鳥は家に戻っていた。


「ねえ、私アイツのことがウザイから殴りに行って来るね」


 さっき散々バカにされてたもんな。


「き、気をつけて……」


 頑張れ守護霊さん……たった今こちらの不発弾が発射されたから……

 そういえば今日は抱っこされてる時間が長かったから転んだりドジ踏んだりしたのは駅から研究所に行くまでの1回だけだったな。





「へくちっ!(なんか嫌な予感がする……お店早めに閉めよ……)」

カランカラン♪

「そういえばさっきの仕返しはまだ済んでなかったわね~」

「なんでもまた来るの!? 来ないでよ! く、来るな! いやああああああっ!!」

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