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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
3章 銀髪幼女の生活 ~~高校生編~~
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第133話 人生初の海水浴! グラサンルーシーは海水浴を満喫する


 人生初の海を満喫するため、車にある浮き輪などが入った袋を取りに行き、将吾が車のトランクを開けるとサングラスをかけたルーシーがいた。


「わふっ?(やあ?)」

「……なんでいるの? というかウザイからそのサングラスやめてくれる?」


 なに一緒になって海を満喫しようとしてるの?


「わふわふわんわんっ!(主のいるところにこのルーシーあり! ルーシーなくして物語は始まらないのだよ)」

「いや、そんなことないから早く降りて」

「わふっ(全く、せっかちなヤツ……)」


 おい今なんて言った!? 主に向かってせっかちなヤツ!? ゆるさん、あとで濡れルーシーにしてやる。


「小鳥か? ああ、こっちにルーシーが居るんだが……あっ、はい。すいませんでした。失礼しまーす。……ルーシーも海を満喫したいよな!?」


 いまの数秒間にいったい何があった!?


「わんわんっ!(当たり前じゃないか。さあ、楽しもう! 失われし(人が消えた)楽園(うみ)を!!)」


 確かに田舎過ぎて住民とか居なかったけどさ、その言い方はどうかと思うよ。


「イリス、荷物運ぶからルーシーを連れてきてくれ」

「うん、わかった」


 俺はルーシーに乗って荷物をたくさん持った将吾についていく。

 浜辺に行くとアリサがパラソルを逆向きにぶっさして、倒れていた。


「槍投げかよ!?」

「パラソルってああやって使うの?」

「そんなわけあるかい!!」


 とりあえずアリサを起こして2つある椅子のうちの片方に座らせるとサングラスをかけたルーシーが足を組んでもう1つの椅子の上で横になっていた。


「わふぅ~~(うぃ~~)」


 ……もういいや、遊んで来よ。


「あまり遠くに行くなよー」

「だいじょーぶ!」

「……アリス、ついて行ってやれ」

「わかった」


 なんで? お前俺がなんて返事したのか聞こえてなかったの?

 それからアリスと海で浮き輪で浮いてたり泳いだりしていると将吾がアリサを連れて岩影の方に行くのが見えた。


「へい姉貴、お父様とお母様が岩影に行きやしたぜ?」

「黙れ変態」


 だからなんだって言うんだ。全く……ちょっと岩影まで飲み物飲みに行こ。


「おや? 姉貴も興味津々じゃないっすか」

「うるさい」


 というわけで岩影の方まで行くとアリサと将吾が何か話していた。


「じゃあ、そろそろいいか?」

「ちょっと緊張するね……」


 それからアリサと将吾は俺たちが見ているとも知らずに『ナニカ』をし始めた。途中から後ろにルーシーもいた。


「そろそろ戻らないとイリスたちが心配……っ!?」

「「あっ」」


 みつかった。よし、逃げるぞ!


「そこのチビロリ止まれ!」


 大声にビクンと背中が震える、恐る恐る振り返ると、将吾が怖い顔で笑っているのが見えた。やばい超逃げたい。


「よし、いい子だ……素直に吐け。いつから見てた?」


 うわっ、怖っ……というかこれと同じやり取りをどこかで見たことがあるような気がする。


「は、始めた時から……」

「よし、こっち来い。お前に特別に課外授業をしてやろう」


 いやいや、そんな気持ちだけで十分です! だからほら! 足を握りしめないで!!


「あああああああああああっ!!!」


 それからたくさん将吾とアリサに虐められた。


「「虐めてないから!!」」

「私に要らない知識教えて私を汚した……」


 何がフェ◯だ。何が手◯ンだ。知らなきゃよかった……というか俺だけなんておかしいだろ。アリスが誘ったんだぞ。俺は悪くない。


「それは悪かったから、ほら、今晩は焼き肉パーティーするぞ」

「はーい」


 そんなわけで焼き肉パーティー開始。


「はい、将吾。あーん」

「あーん」


 なんだこのバカップル……子どもの前で何やってんの? お前らいくつだよ。


「はい、お姉ちゃん。あーん」

「要らんわ!!」


 誰がキモデブにあーんしてもらうんだよ!? というか野菜は普通に要らんわ!! 肉と焼き鮭だけ取れ!!


 そして焼き肉パーティーも終了し、部屋で横になる。


「どっとつかれた……ルーシー、おいで」

「わんっ!(へいよー)」


 俺はルーシーを抱き枕にしてそのまま眠ってしまった。






 次に目を覚ますとルーシーは眠っていた。


「いま何時……?」


 時計を見ると1時ちょっとだった。

 中途半端な時間に……ん?


「毛布? それとアリス?」


 アリスがこれをかけてくれたのか? だとしたら余計なことされてないよな!?


「まあ、ありがとね。目も覚めちゃったし、星の観測でもしに行こうかな?」


 俺は例のルービックキューブ型の天体望遠鏡を取り出して部屋を出た。


「そこのベランダでいっか」


 俺がベランダに出ると将吾とアリサがいた。


「やっぱり来たな。琴道?」

「はい?」


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