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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
3章 銀髪幼女の生活 ~~高校生編~~
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第126話 我らが最高傑作 ようじょ・くりむぞん!


 今日は文化祭の日。そして俺のシフトは最初から最後まで。それから中夜祭でバンド。めっちゃ忙しい。


「イリスちゃん、着替え終わった?」

「おわったー」


 本当にこのフリフリ衣装なのかよ。冗談だと信じてたのに……


「ルーシー なんとかしてぇー」

「わふっ(主の幼女化が止まらない)」


 いや止まってるし、進んだことは1度もない。


「ほらそろそろ始まるから座って遊んでて」

「はーい」


 ぬいぐるみも結構置いてあるし、ゴロゴロしながら適当に遊んでるか。


「幼女ちゃん展示してまーす! ぜひ来てくださーい!」


 他の言い方なかったの? 展示って……俺は作品じゃないんだからさ。撮影会とか言っとけよ。それはそれで文句言うけどさ。


「ルーシー何か食べる?」

パシャパシャ!

「わふっ(主)」

パシャパシャ!


 そっか。何もいらないか。暇だしルーシーの手入れでもするか。


「おいでルーシー」

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ!!!



 うっせーな!!! どんだけ撮るんだよ!? ちょっとうるさいから効果音消せ!!


※はい、すいませんでした。


 何その注釈は!? お前喋れんのかよ!?


※今日ちょっと時間稼ぎしないと1話が凄い短くなっちゃうから我慢して?


 時間稼ぎとか言うな! そんなに時間稼ぎしたいならしてやんよ! ……ハイパー無敵マン? 誰だソイツ?


「ルーシーの毛並みモフモフ……」

「わんっ!(主、くすぐったいでやんす)」


 ルーシーって凄いモフモフだよな。もう歩く綿毛って感じ。おまけに毛並みがふわふわで気持ち良くて、昼寝にも最適。素晴らしい……ちょっと眠くなっちゃった。少しぐらい寝てようかな? よし、寝るか。おやすみ~




※ちょっ!? ちゃんと時間稼いでよ!?




ーー三人称視点ーー


※イリスが仕事を放棄したので三人称視点やりまーす。


「遅いわね……」


 その頃、小鳥は校門の前でアリサたちを待っていた。アリサたちは待ち合わせの時間からすでに30分遅刻している。

 逆に言うと30分間、小鳥は何もしないでボッチで校門の前に立っているのだ。


 そして、その頃のアリサたちは……


「お母さん早く起きて!」

「あと30分」

「それさっきも言ったよ!」


 土日だとアリサは寝起きが非常に悪いのでアリスが布団を奪って無理やり起こそうとしているのだが、アリサは動こうとすらしなかった。


「じゃあアリスちゃん、先に行くからよろしく!」

「葉月さんズルいよ!」

「じゃあねー」


 葉月はアリサにかまうこともなく、ララたちを連れて学校に向かった。


 それから葉月は小鳥と合流した。


「おそい!」

「まだ寝てるから来ないよ」

「……まあ、アリサだし仕方ないわね。イリスちゃんのところ行くんでしょ?」

「うん」

「じゃあ行きましょうか」


 葉月と小鳥とルーシー族(ルーシーを除く)はイリスの教室へと向かった。



ーーイリス視点ーー


 ……あまり寝てないような気がする。というか回転率悪すぎじゃね? さっきと人変わってないんだけど。


「わふっ(10分交代してますよ。ただ、あの人たちが入ってきたのはこれで3周目です)」

「どれぐらい寝てた?」

「わふっ(ズバリ2時間程度でしょう!)」


 コイツら40分に1回来てるのかよ。他のところも行けよ。


「次の人入っていいですよー!」


 人々は教室から出ていき、新しい人が教室に入ってきた。


「ララたちだ!」

『『『幼女が展示されてる!』』』


 展示じゃないから黙ってこっち来い。あと幼女じゃないもん。


「イリスちゃん遊びにきたよ。似合ってるね?」

「うるさい」


 なんで葉姉が来るんだよ。アリサたちどうせ来ないだろうから油断してたのに。


「あの子可愛くない?」

「イリスちゃんの知り合いみたいだし一緒に展示させない?」


 葉月ちゃん、来いよ。早くこっち来いよ。みんな待ってるよ? ルーシーもココもララもロロもモモも……みんな待ってるから早くこっち来いよ。


「『『『早くこっち来いよ』』』」

「え? なに!?」


 葉姉は俺と同じ衣装に着替えさせられ、俺の横に座らされた。


「なんで私も!?」

「ほら葉月ちゃん、適当に愛想笑いしてな。ここからは逃げられない」

「うそでしょ!?」


 それからたくさん撮影されて中夜祭の時間となった。


「幼女ちゃんや、こっちじゃ」

「幼女じゃないし……」


 俺はシノバさんについて行くと光ちゃんたちがいた。

 そういえばシノバさんってバンドに入ってなくない?


『次は幼女ちゃん率いるバンドです! 皆さん、微笑ましい笑顔で幼女ちゃんを見てあげましょう』


 生徒会の人がふざけた説明してくれた。でもやることは変わらない。練習シーンとかいっさい無かったけど、今までの練習の成果を見せてやる!


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