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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
3章 銀髪幼女の生活 ~~高校生編~~
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第125話 幼女は可愛い服を着て花冠を作る


 それから数日が経ったある日のこと。


「みんな届いたぞ!!」

「「「うおおおおおおおおおおおおお!!!」」」


 悠司がダンボールを持ってくるとクラスメイトたちは一斉にそのダンボールを開けた。


「よし! 早速着せてみよう!」

「え?」


 クラスメイトたちが一斉にこっちを見てきた。

 落ち着け、落ち着いてその服を今すぐダンボールに戻せ。俺に着せようとするんじゃない。


「イリスちゃんのためにわざわざクラスメイト全員でお金を出しあってこのブースを作ってあげたのに断るの? お金を使ってあげたんだからそこはさ。わかってくれる?」


 お前らが勝手にお金出しあっただけだろ。よって俺は関係ない。


「焼き鮭! 焼き鮭買ってあげるから!」

「……今回だけだから!」

『それ前回も言ってませんでした?』


 なんでロロが知ってんの!? あの日お前は家でダラダラしてただろ!?


「「「ありがとございます!」」」


 そして複数人の女子とブースにある更衣室に入ってフリフリの衣装へと着替えさせられた。


「「「かわいい~~~~~~!!!」」」


 野郎にそんな反応されても気持ち悪いとしか思わないぞ。正直引くわ。


「この服似合ってるね。イリスちゃん、こっち見て」

パシャ!

「はい次行こー!!」


 何しれっと写真撮ってんの!? しかも白い一眼レフ……どこまでガチなんだよ。

 それからは女の子らしい衣装やちょっとボーイッシュな服、童話シリーズの衣装、浴衣などいろいろ着替えさせられた。


「アイちゃん助けて」

「ごめん。それするとボクが同じ目に合うから助けられない」


 お前普段から小鳥の着せ替え人形なんだから別にいいだろ!?


「アイちゃんもイリスちゃんが終わったら全部着るよ?」

「え?」


 うぇーい! ざまぁ! お前も地獄を楽しみな!


「はい、イリスちゃんこれで最後だよ」

「え? これ着るの?」

「これ以外に希望のモノある?」


 いや希望してないんだけど。というかウェディングドレスなんて着たら嫁に行くのが遅れるだろ!? ……ん? 嫁?


『幼女が嫁に行く日なんてねーよ』


 黙ってろロリコンドリア。そろそろ出ていってくれる?


『断る』

「今ですわ!」

「「了解!!」」

「えっ、ちょっと!?」


 無理やり着替えさせられちゃった……おまけに花まで持たせて……


「「「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! いかないでくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」


 泣くぐらいならあらかじめ用意するな。俺だって着たくなかったんだから。……そういえばこの花って投げるんだよな? 投げて手に入れた人が次に結婚できるんだっけ?


「そーれ!」


 俺は花を上に投げた。すると凄い足音が聞こえてきた。


「キャッチぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


 小鳥様だった。小鳥様は持ち前のチート能力でお花キャッチをした。

 お前そんなに結婚したいのか。そこまでしてでも結婚したかったのか。今までさんざんバカにして悪かったな。でも1つだけ言ってもいい?


「小鳥お姉ちゃん、私が結婚しないと小鳥お姉ちゃん結婚出来ないんじゃない?」

「……ウソだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 小鳥様は撃沈していたがすぐに立ち上がった。


「アイリス、今すぐ結婚式を挙げにいきなさい」

「そんなむちゃくちゃだ!?」


 年齢的にまだ無理だろ。諦めて保健室帰ってくれる?


「もう帰る……じゃあねイリスちゃん」

パシャ!


 小鳥は写真を撮ってから去って行った。

 何でいま去り際に写真撮っていった!?


「じゃあ最初の衣装に着替えようね」


 どうやらあのフリフリが文化祭で使うやつらしい。……他の衣装は? あれだけたくさん着替えた衣装はどうしたの?


「次はアイちゃんの番ね」

「え? ちょっと冗談だよね!? イリスちゃん助けてぇ!」

「だってアイちゃん助けてくれなかったもん」

「こういう時だけ可愛らしくなるのズルいよ!」


 別にぜんぜんズルくない。むしろ俺を助けなかった癖に助けを求めるアイちゃんの方がズルいと思う。


「じゃあイリスちゃんはこれで花冠でも作っててね」


 なぜ? あと録画するな! あたかも録画するのが当然みたいな顔するな!


「作り方わかる?」

「うん、わかる」

『なんで知ってるんですか?』


 小鳥様が無理やり教えてきた。そのおかげで今ではガチなやつを30分に1個は作れる。アイちゃんのやつ見てたいけど、これもなかなか楽しいし、あとで写真見せてもらえばいいや。


 それからてちてちと花冠を作って被ったり、被せたりして遊んでた。


『もうお前幼女だろ?』

『主は幼女ですね』


 よっ!? 幼女じゃないもん!!


「ロロも被せてあげる!」

『主、1000%の確率で幼女』


 だから幼女じゃないもん!!

 それから解放された俺は部室に行くとバンドの練習をしてたので少し練習した。


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