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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
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第13話 イリスの健康診断


 あの日以来、クラスの全員が俺がドジであることを認識した。


「今日は健康診断を行うから着替えるように。イリスは体重と内科と心電図を無視するから着替えなくてかまわないぞ」


 まあ、2つとも出来ないもんな。コートないと死ぬし。つーかなに格好つけて「イリス」だよ。お前は「イリスちゃん」って呼んでただろ?


「イリスちゃんはなんで無視するの?」


 その言い方だと俺がクールキャラになるからやめれ。


「病院とかでお腹に当てるやつあるでしょ?」

「あのくすぐったいやつでしょ?」

「それで……低温火傷するから……」

「「「やけど!?」」」


 言ってて恥ずかしいな。あれで低温火傷するなんて……


「じゃあ体重のほうは?」

「コートがあるからだと思うよ?」

「そうなんだ……結構不便なんだね。夜とかお風呂とかどうしてるの?」

「部屋が暖かいし、お風呂も個人用のがあるから60度くらいにして入ってるよ? 暖かくて気持ちいいよ? 今度入ってみる?」

「え、遠慮しておきます……」


 引かれてしまった。まあ、60度のお風呂なんて入りたがるやついないよな。


「個人用の風呂とはやっぱり金持ちだな。俺らとは次元が違ったな」

「「「うんうん」」」


 あっ、そっちで引かれてたのか。誰も60度にツッコまないのか……いや、まだ小学生だから温度がよく分かってないのか。


「イリスの金持ちの話もいいが、早めに着替えろよ」


 おい、言い方を考えろ。まるで俺が金持ちなのを自慢してるみたいじゃねーか。俺はそこまでヤバいやつじゃないからな?


 その後、保健室に移動、身長体重座高の後に内科からの視力、聴覚、心電図、歯科、耳鼻科の順番らしい。


「はい、じゃあ身長体重座高計ります。呼ばれたら前に来て下さい。計り終わったら担任の先生のいるところまで行ってください。ではまず五十鈴 光さん」

「はい」


 まずは光ちゃんからだな。


「117cmですね。次、大高 士郎くん」


 このクラスって前半の名前少ないよな。五十鈴の次が大高なんだぜ? 早くね?


「次、イリスちゃーん♪」


 小鳥、頼むから普通にやってくれ……


「102cmだね。うん、可愛いよ」


 うん、低いことはわかってたさ。ん? なんか蒼真くんの後ろの幽霊が仲間を見る目をしてるんだが……もしかしてアイツ子どもじゃないのか?


「じゃあイリスちゃんは先に視力の方に行くよ」

「え"!?」


 お前はここで残りの人やるんじゃないのかよ!? もう1人の保健の先生ビックリしてるぞ!


「せ、先生だめですよ! 先生はここに居て貰わないと! 他の生徒たちが……」

「他の生徒よりもイリスちゃんよ! 全く何のためにあらかじめ二人にしておいたと思ってるの?」

「まさかそのために!?」


 職権乱用は駄目だろ。まあ俺としては早く終わるからかまわないが……


「じゃあ行こうか。イリスちゃん」


 俺は小鳥に抱っこされ、全ての検査を終えた。ちなみに残りの結果は何も問題なかったが、1年に1度は定期検診をするように言われた。将吾(パパ)に……

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