第112話 貴様のお店は我らGG兄弟に完全に包囲されている! 大人しくお縄につけい!
「イリスちゃん?」
「ふにゃぁ……」
「寝ちゃってるね。もしかしてミトコンが運んでくれたの?」
『そうだからちょっと寝かせてくれ……』
「……ありがとね。さてと治してあげないとね」
ボキボキ! ガコンガコンッ! ドドドドドドッ!
『…………』
……お腹すいた。いや、もう一昨日のおやつから何も食べてないから当然なんだけどさ。
「今何時かな……?」
布団の横に置いてある時計を見ると3時を示していた。
「……お昼だよね?」
外は随分暗いけど。小鳥が横で寝てるけど。
『お前寝すぎだ。何時間寝てるんだよ。ほぼ1日だぞ』
「ミトコン……ちょっと何か食べよっか? ……あれ?」
身体が動く……なんで?
『こ、小鳥様がおおお前のか、か身体をななな治してくくくれたぞぞぞぞ!』
俺が寝てる間に何があった!?
『こ、これ以上は聞くな! 思い出したくもない!』
本当に何があったんだよ。頼むから服脱いだら痣だらけは勘弁してくれよな。とりあえず何か食べたい……
「月美ちゃんのお店行こ」
『凄いこと言うな。今何時か知ってるか?』
午前3時だけど何か? 向こうも儲けられるんだから万々歳でしょ。
『そんなわけねーだろ!』
「いいから早く出てきてくれる?」
『お前……』
よし出発! 目標はメニューが何語で書いてあるのか分からないお店!
俺はミトコンに乗って月美ちゃんのお店が見える路上にいた。
『お母さんの仇を我々で取るG!』
『『『ジィ! ジィ! ジィーッ!』』』
その『エイ、エイ、オーッ!』みたいなノリはなんだよ。というか月美ちゃんのお店囲って何してんの?
『GG兄弟の力を思い知れ!』
『G! ジィ! ジッジッジG! G! ジィ! ジッジッジG!』
月美ちゃんのお店がGG兄弟に汚染されてる……お前らもよくそのGのポーズ取りながらジャンプできるな。どうなってるの?
「曲者ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! でやいでやい! でやいでやい!」
月美ちゃんもルーシーみたいなことやってるし……というか何で起きてるの?
『今G! かかれG!』
『『『『G!』』』』
GG兄弟たちが月美ちゃんに襲い掛かる。
「ゴキ◯リなんて愚かな者ね。そいやっ!」
『『『Gっ!?』』』
スパーンっ!
月美ちゃんのマイハリセンが数匹のGを叩き、凪ぎ払った。
「……え?」
ちょっ、こっちに……
「ミトコン!」
『ったく、仕方ねーな!』
するとミトコンドリアは口を開いた。……まさか食わないよな? やめろよ。そんなことしたら俺はもう近づかないぞ……
『食わねーよ! そこで見てろ!』
はい。余計なことを言っててすいませんでした。
『ウラアアアアアアアアアアアアッ!!!
(俺はイリスちゃんみたいな幼女が大好きじゃあああああああああ!!!)』
『『『『ジィィィィィィィィ!!!』』』』
ミトコンドリアは口から太いビームを放った。するとGG兄弟の数匹は跡形もなく消えた。
言いたいことはたくさんあるよ。でも1つだけ言わせて?
「お前犬?」
『……犬だ』
「嘘つけ! 口からサテライトキャ◯ン放つ犬がどこにいるんだよ!」
『ワン「お前それは言っちゃだめ!!」え! ~』
セーフ! たぶんセーフ! ……大丈夫だよな?
「究極奥義! 『三日月流 害虫連続叩き!』」
『『『ジィっ!?』』』
「ひっ!?」
大量のGが空高くに舞い上がり、その光景が気持ち悪かった。
「ミトコン!」
『ウラアアアアアアアアアアアアッ!!!
(琴葉もイリスも! やっぱり幼女は最高だぜぇぇぇぇぇぇ!!!)』
ミトコンドリアのはかい◯うせんがGG兄弟に炸裂した。
『『『ジィィィィィィィィ!!!』』』
「そいやっ!」
『『『ジィッ!?』』』
すると月美ちゃんの力により再びGG兄弟がうち上がった。
「ミトゥコン!」
『ウラアアアアアアアアアアアアッ!!!
(幼女マジ最高っすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!)』
ミトコンドリアのウルトラもとい、ミトコンビームが発射された。
……この無双コンボは何? というかさっきからミトコンの台詞気持ち悪いんだけど。
「これで終わり!」
『ウラアアアアアアアアアアアアッ!!!
(イリスちゃんマジペロペロしたいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!)』
やったら特別に処刑してやる。
『ありがとうございます!』
ファッ!?
「キモい! 変態! このヤリ◯ン!」
『ありがとうございます!』
……月美ちゃんのところまで行こ。
「とおっ!」
『飛び降りるな! 地面に当たったら骨折じゃ済まないぞ!!』
「月美ちゃん!」
「空から幼女!?」
ちょうど道路から飛び降りた俺が月美ちゃんに声を掛けると月美ちゃんは驚いていた。
「幼女じゃないもん! イリスダーイブっ!!」
もにゅ!
月美ちゃんに当たって倒れたはずなのに何故か柔らかかった。
「でかい……」
『お前とは雲泥の差だな』
黙れエロジジイ。それ以上口を開くな。
「イリスちゃん無理しないでよ……」
「お腹すいた。焼き鮭ちょうだい」
「……本当にぶれないね。じゃあ中に入って」
焼き鮭教徒ばんざーい! ばんざーい!
俺は月美ちゃんとお店に入ってたくさん焼き鮭を食べた。お金は上手く言いくるめて月美ちゃんにつけておいた。