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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
3章 銀髪幼女の生活 ~~高校生編~~
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第100話 巨乳とリア充滅ぶべし! 今こそ幼女の本気を思い知れ! 2


 授業で先生に迷惑をかけた放課後に天文部のミーティングが行われた。


「では第1回 天文部ミーティングを始めるぞ?」

「はい、太陽。あーん」

「あーん。おいしいねー」


 お前ら何やってんだよ。そのバカップルぶりは何なんだよ。


「おぬしら……もしかして非リアのワシたちをバカにしてないかの?」

「そうだね。リア充は滅ぶべきだよ」


 リア充!? 大変だ! それは滅ぼさなきゃ!


「加勢するよ!」

「頼もしいのぉ。では行くとするかの」

「ま、待って。話せばわかる」


 日向先輩、それはムダな抵抗だ。諦めてお縄につけ。


「イリスちゃんは部長の方を頼むの?」

「了解! ルーシー族! 対象に目掛けて総攻撃!」

『『『ラジャー!』』』


 ルーシー族は部長を取り押さえる。部長はルーシーたちの下敷きになっていた。


「おもっ……」


 ルーシーたちって1匹につき50kgあるから5匹で250kgだな。それを背中に乗せて重いで済ませられる辺り部長はかなりの筋肉を持ってるな?


「イリスちゃん! 助けて! ボコられる!」

「待つんじゃよ。おぬしがリア充を公開するのが悪いんじゃ。紅海に沈めて生まれたことを後悔させてやる。

 はいっ!! シノバじゃーないとーーッ!!!」


 今のはリア充の『公開』とアフリカ東北部にある『紅海』と『後悔』させるの3つを掛けた面白いギャ……お前リア充潰しに掛かってるのにネタをぶちこむな! 思わず乗っちまったじゃねーか!?


「ボクはね。リア充は消えていいと思うんだ」


 アイちゃんって男の娘だからずっと女の子にモテなかったんだろうな。でもそんなアイちゃんも俺との結婚が決まってるんだよ。よかったね。これで君もリア充さ!


「さあ、お前のヤったプレイを教えろ! ボクがイリスちゃんで試してやる!」

「は?」


 お前俺に何させるんだよ!? ムチとか俺は嫌だからな!? っていうか1番マトモなアイちゃんが何てコトを言ってるんだ!?


「縛りプレイにSMプレイ、露出プレイに羞恥プレイ……」


 お前何言ってんだよ!? 意外とえげつないことやってんな!?


「アイちゃんもメモするな!」

「そういえば異種◯なんてものも……」


 お前ら種族違ったのかよ。もしかして日向先輩人間じゃないの?


『『『ワシらの出番かね?』』』


 お前らは呼んでないからそこで部長を抑えておけ。あとお前ら全員メスだろ。


「まだ何もやってないわよ。コイツがへたれだから」


 ふーん、つまりそれって……


「やっぱりビッチだったんだね」

「なんでよ!?」

「日向氏。本当に残念じゃよ。アイリスちゃん、窓を開けてくれんかの?」

「了解」

「ちょっ!? お前らには人の心がないのかよ!?」


 リア充死すべし慈悲はない。巨乳死すべし慈悲はない。


「日向氏、ちょっとしたジェットコースターじゃから気にするでないぞ?」

「いやここ3階だから! 落とされたら死ぬから!」


 日向先輩……お前、消えるのか?


「そーれ!」

「うひゃーー!!!」


 日向先輩は頭から落ちていった。

 さらば日向先輩。君のことは忘れない。


「それではミーティングを始めるぞ。まずはゴールデンなるウィークで2泊3日の合宿を行うんじゃ。場所はリゾート地の島だからの船で行くんじゃ。集合場所は駅にこの時間で……」


 リゾート地か……それは楽しみだな。っていうか部長は仕事したらどうです? シノバさんに任せきりじゃないですか。


「という感じじゃ何か意見はあるかの?」


 すると俺の横に座っていたアイちゃんが手をあげた。


「ではアイリスくん」

「アレは……?」


 アイちゃんは指をさしていた。俺とシノバさんはその指のさされていた方向を見ると消えたはずの人間がいた。


「「ゆ、幽霊!? きゃああああっ!!」」


 俺とシノバさんは二人で震えながら後ろに下がっていった。


「お前らいろいろと酷いな!!」

「イリスちゃんは普段から見えてるでしょうに……」


 落ちたのに生きていたのか……まさかお前全身タイツの進化前じゃないよな?


「日向先輩は全身タイツになんてならないでください……全身タイツが増えたらわたし……ふぇ……」

「ならない! ならないから泣くのはやめろ!」

「ほんと?」

「ああ、本当だから。これだから幼女は!」


 あ? 最後の部分は聞き捨てならないな?


「幼女? 誰が?」

「あ、あの……悪かった。悪かったからお茶でも飲んで落ち着こ?」


 俺は日向先輩に歩いて近寄る。


「きゃっ!?」

ばたんっ!


 何もないところで躓いてしまうこの体質は糞である。許すまじアリサ……


「大丈夫かい? イリスちゃん」


 日向先輩が手を出してきた。どうする?


 1、手を繋いで立ち上がる ⇒ 即オチ確定演出

 2、叩いて自分で立ち上がる ⇒ ツンドラ確定演出

 3、無視して自分で立ち上がる ⇒ お前なんて必要ない。俺1人で十分だ。俺とお前はライバル……それだけだ。


 この地獄のような状況でも俺はそれを回避する手段を知っている。


「……」

「どうした?」


 答えは『何も動かない』だ。そのまま床にだら~んとなったまま相手の腰が痛くなるまで耐久するのだ。


「あの、そろそろ腰が痛いんですけど。早くお願いできますでしょうか?」


 よし、あと少しだな。


「起きないつもりだな? ならこうするまでだ!」

「きゃっ!?」


 日向先輩は両手で俺を掴んで抱っこした。


「なんか雪との子供が出来たみたいだな」

「そうね」


 誰がお前らの子供になんてなるか! お前らの子供になるぐらいだったらルーシーの子供になった方がマシじゃ! ……ん?


「部長、少し大きくなってません? 削ってあげますよ」

「どんなにあなたが嫉妬したところであなたの『幼女なるまな板』では私の『ふくよかな胸』には勝てないのよ」


 ……よろしい。今こそ幼女の本気を見せてやる。


「ルーシー族! 部長を捕らえて!」

『『『うぃっす!』』』


 ルーシー族は目にも留まらぬ速さで部長を取り抑えた。


「ちょっと! 離しなさいよ!」

「さて、これで部長はノーガード。部長が散々バカにしてきた『幼女なるまな板』にしてあげるね♪」

「う、うそでしょ……」


 リア充死すべし慈悲はない。巨乳死すべし慈悲はない。


「きゃああああああああっ!!!!」


 ヤスリで削ったらワイシャツが破れて、(俺だけが見ていい胸が見えると)慌てた日向先輩が止めに入ったが、日向先輩はリア充だったのでヤスリで股間を削ってやった。日向先輩の日向先輩にダメージは入らなかったが、社会の窓が破損した。


 これはバレたらさすがに怒られるな。でもリア充と巨乳が減ったのでOKです。

 

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