表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
3章 銀髪幼女の生活 ~~高校生編~~
110/155

第91話 神無月高等学校入学式~~懐かしきあの人たちの再来編~~


 春休みも終わり、今日から高校生だ。


「ずいぶん制服変わったんだな」

「そうね」


 アリサと将吾が俺とアイちゃんの制服姿を見て言っていた。

 確かに俺たちの時よりスカートが短くなって柄も灰色の変なやつから緑色のチェックスカートに変わり、ブレザーも紺色だったやつが、白いセーターに大変身していた。

(どちらも色は指定されたものの中から自由に選べる。ちなみにアイちゃんのスカートは黄色)


「じゃあアイちゃん、行こうか」

「そうだね」


 俺とアイちゃんはコートを着る。


「本当にこの二人は制服の意味がないわよね」


 見事に全部隠れたもんな。見えてるのは靴下だけだな。


「そろそろヘッドフォンも新しくした方がいいかな?」

「言われてみればもう10年も使ってるわね。まあ、買ってあるわよ。今度は白にしてみたよ」


 さすがチート。用意がよろしいようで。

 俺は小鳥からヘッドフォンを受け取り付け替える。


「どう?」

「うん、似合ってるよ」

「じゃあ行こ。アイちゃん! っと、そうだ!」


 俺はアイちゃんから貰ったヘアピンをつける。


「「いってきます!」」

「「「いってらっしゃい」」」


 どうせ門を出たら光ちゃんがいるだろうからルーシーに乗って行こう。


「わふっ(主! お任せください!)」


 高校は金持ち学校に進化していたのでペットや執事の1人ぐらい連れてくるのが当たり前だそうだ。アイちゃんにはロロを貸してある。アイちゃんはロロに乗っている。

 まあ、幼児だけの特権ですよ。


「イリスちゃんおはよ」


 光ちゃんはナナもミミも連れてないのか。まあ、俺も実際は護衛がいるから連れてる必要ないんだけどな。


「おはよ光ちゃん。じゃあね」

「一緒に行こうよ!?」

「ルーシー! ロロ! 出発!」

「『わんっ!(あいあいさー!)』」


 ルーシーとロロは走り出した。


「ちょっと待ってよ!」


 俺たちは高校に着くとクラス発表の掲示板があり、それぞれ名前を探すのだが……


「見えないね」

「そうだね」


 身長が周りより50~70cmぐらい低い俺たちに掲示板を見る手段はなかった。


「あれ? 幼女ちゃん、ここの高校に入ったのかの?」


 シノバさんがいた。お前ここの高校だったのかよ。


「そうだよ。でも掲示板が見えなくて……」

「そうじゃの。番号を言ってくれれば探すぞ?」


 それはありがたい。俺たちじゃ何も出来ないからな。


「114514番なんだけど……」

「なかなかセンスのある番号じゃな」


 だろ? これほどセンスのある(ない)番号滅多にお目にかかれないぞ?


「あったぞ。6組じゃな」


 6組か。なんとも言えないな。


「あっ、ボクのもお願いしてもいいですか? 666番なんですけど」


 なんか桁少なくない? 俺なんて6桁もあったのにアイちゃんは3桁しかないの?


「この学校のセンスは凄いのー……おっ、あったぞ。同じく6組じゃな。幼女ちゃんが双子姉妹だったとは意外じゃのー」


 騙されるな。コイツ(アイちゃん)は女の子じゃないぞ。スカートを履いてるけど男だからな。気をつけろ。


「双子じゃないよ?」


 姉妹でもないぞ? 姉弟だぞ。


「そうなのか? まあ、そろそろ入学式が始まるから体育に向かうんじゃよ」

「そうだね。ありがとうシノバさん。じゃあまた!」

「迷うんじゃないぞー」


 俺とアイちゃんは体育館に向かった時に光ちゃんが走ってきたけど、俺たちは体育館前の集合場所に向かった。


「ではなんとなくの背の順で並んでください!」


 よし、1番前に行くか。

 俺はアイちゃんを連れて列の1番前に移動した。


「ねえイリスちゃん」

「わかってる」


 なんでこのクラスはこんなにペットに乗ってる人多いんだ!? しかも馬はまだいいとして、猪とか像に乗ってる人がいるんだが!? 他のクラス見習えよ!? 横に執事かメイドがいるくらいだろ!?


「もはや競馬場だね」

「どっちかというとパレードじゃない?」


 そっちの方が似合ってるな。うん、これはパレードだな。


「ねえ、あそこにいる娘たち可愛くない?」


 なんか周りがザワザワし始めたんだが……

 それから入学式が始まって、校長が「幼女が二人! 素晴らしいです!」とかほざいて入学式が終わり、各クラスに移動した。担任はまだ発表されてないが、どうせ小鳥だと思う。


「そういえば光ちゃん居ないね」

「そうだね」


 違うクラスなのか? あの9年間一緒だった光ちゃんも遂に物語から追放されたのか。これは良いことだ。


ピロリン♪

「メール?」


『それでも私の出番は終わってない。ちなみに5組だったよ! 隣だからいつでも遊びに行くね!』


 なんで俺の考えてることがお見通しなんですかね? というか遊びに来ないでよろしい。


「イリスちゃん、久しぶり!」


 あっ! ノーパン男(蒼真くん)! まさかここに来て復活するのか。意外だ。あのまま退場かと思ってた。そしてあそこにどこかで見覚えのあるイリヤとか言う人がいるんだが……うわっ、こっち来たよ。


「久しぶりですねイリスちゃん。ネネを貰った時以来でしたね」


 なんで二人も復活してるんだよ。1度退場したらそのあとは殆どモブの法則はどこに行ったんだよ。


「イリスちゃん久しぶりだな! 俺が担任だ!」

「「「雑菌だ!」」」


 そんなバナナ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ