グータラさんは任せる
懲りずに新作です。
いや、続きを考えてると別の作品の主人公に使えるネタがどんどん思いつきまして…
すいません、ですが完結できずに消えるつもりはありませんので待ってて頂けると嬉しいです。
「ゲームか〜」
僕は今、姉に押し付けられた機械を見てます。
『何か打ち込めるものがあればアンタのグータラ癖も治るでしょ。』
とは姉の言葉ですが
「やり方知らな〜い」
この方ゲームなどやった事もない。趣味とかも無いのだから当たり前ではあるが。
「お姉ちゃんは『被ってログインって言えばあとは勝手にやってくれるから』って言ってたから取り敢えず被りますか〜」
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「あ〜。めっちゃ楽だ〜」
無重力な暗い空間でフヨフヨ浮いてるのがこんな楽とは。このままずっと揺蕩うっていうゲームなら確かにずっとやっていたいかも。
『スキャン終了しました』
「んおー?」
なんか声が聴こえたら無重力状態が終わってしまった。
『お待たせしました。これよりキャラメイクを開始致します。まずはアバターを作成して名前を決めてください。』
「きゃらめいく?あばたー?取り敢えず名前は『のあ』だけど?」
『了解しました。名前を『ノア』で登録します。…キャラメイクはゲームを遊ぶ時に使うキャラを作ることです。アバターというのはその使うキャラの見た目を指します。』
あ、ゲーム始まってなかったんだ。でも人の見た目を1から作るってすごい大変そうじゃないかな?やだなぁ…
「そういえば貴方はなんていうの?」
『私はAIと呼ばれています。』
「それじゃあその見た目?はAIさんの好きな感じにしていいよ〜」
『え?…宜しいのですか?』
「うん。僕はAIさんに作ってもらえる方が嬉しいなぁ〜」
『…分かりました。ではスキャン情報を元に個人情報が分からない様に改変を致します。………改変終了致しました。こちらでよろしいでしょうか?』
目の前に僕らしさを損なわない程度に美化された青髪で赤眼の僕が現れた。色ってすごいね。変えると印象が違って見えるや。
「AIさんありがと〜。AIさんに作ってもらえて嬉しいよ。」
感謝はする時は笑顔で。これはお母さんから口酸っぱく言われてきたことだからね。
『…ゔん!…いえ、AIとしては当然です。では次にキャラのステータスとスキルを決めましょう。』
「それもAIさんに決めてもらうことはできないの?」
『すいませんが私がここを決める事はできません。希望を仰って頂ければそれに添わせて用意はできますが最終的にはノア様に決めてもらいます。』
「それじゃあ僕の希望はできるだけ何もしたくないな〜」
『…何もしたくないとは?』
「ゲームって戦ったり作ったりするんでしょ?面倒臭いな〜って。」
『な、なるほど。ではユニークスキルに合わせて何もしないでいい様にするということでよろしいですか?』
「うん。いいよ〜。…あ、ただ痛いのとかはいやかな。」
『了解しました。痛覚レベルを最低に致します。……………これまた変わったユニーク…これならスキルはこれらにして…ステータスもこうかな?…できました。これでいいでしょうか?』
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Name:ノア
lv:1
種族:〈ー〉
HP:600
MP:100
STR:10
CON:10
INT:10
MTR:10
DEX:10
AGI:10
Skill
Normal…〈HP自動回復〉
〈HPMP自動回復〉
〈腐敗〉
〈反射〉
〈回復効果促進〉
Unique…〈柔動撥動〉
Species…〈ー〉
Title…〈ー〉
TITLE
〈ー〉
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「うん、AIさんありがと〜。」
『…ふー。いえ、礼には及びません。恐らくステータスについて知らなそうなので説明致します。
レベルは強さを表します。これが上がるとステータスを上げることができます。上げれる量は1レベルに5ポイントです。HPとMPは1ポイント毎に10ポイント値が変わります。
HPとMPはそれぞれ生命力と魔力量を表しています。魔力量が無くなればそれが必要な行動が取れませんし耐久力が無くなれば死にます。
STRは力を表していて物理攻撃を行う際のダメージに影響を与えます。
CONは耐久力を表していて物理攻撃を受けた際のダメージと物理状態異常のかかりやすさに影響を与えます。
INTは知力…ですがこのゲームでは魔力の出力量を表していて魔法攻撃を行う際のダメージに影響を与えます。
MTRは精神力を表していて魔法攻撃を受けた際のダメージと精神状態異常のかかりやすさに影響を与えます。
DEXは器用さを表していて物を作った際の品質と一部の遠距離物理攻撃の命中率とダメージに影響を与えます。
AGIは敏捷性を表していて動きの速さに影響を与えます。
Skillは能力を表していてNormalとUniqueとSpeciesとTitleの4種類があります。
Normalは誰でも取れる能力で枠は現在は5つしかありません。一定のレベルに達するかその他の特殊な条件を満たすと枠は増えます。
Uniqueはその人固有の能力です。基本一人一つ持っています。その人その人に合わせ作られるので、同じものは一つとしてありません。正直当たり外れもありますがその人次第でしょう。
Speciesは種族固有の能力です。同じ種族なら他の人も得られます。種族については後でお話します。
Titleは称号によって得た能力です。称号については後で話しますが、これは誰でも同じ能力を得る事もありますし、誰かが得た時点で他の人はもう得られない能力もあります。
大文字で書かれたTITLEは称号を表しています。称号には取得条件があり、これも誰でも得られるものもありますし、一人しか得られないものもあります。取得すると称号によってTitleSkillを得たり、その他の特殊な効果を受けたり、なんの意味も無い記念称号もあります。
種族は、ゲーム開始時にランダムで決まります。出てくるものは人型であるようになってるのでご安心下さい。』
「わざわざここ迄長い説明をしてくれてありがとうね〜」
『…はぅ…!こ、こちらこそありがとうございます。スキルの説明も致しましょうか?ゲームを開始してからでもスキルを見る事はできますが。』
「ゴロゴロして何か読んだりするのは好きだから別に大丈夫かな〜」
『分かりました。ゲームを開始したら種族やSpeciesSkillも確認する事をオススメします。それではAnother・Oneをお楽しみ下さい。』
お〜、落ちる感覚〜寝てる時にビクッて起きるやつ〜
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「ふぉっ」
…ホントにビクッて起きちゃった。ここは…草原かな?風と太陽が気持ちいい…ってなんか日の光がチクチクする気がする。痛みは無いんだけどなんか違和感。でもこんな気持ちいい時はそんな事置いといてやっぱ…
「お昼寝だ〜」
寝るに限るよね〜