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6 次の朝、山修行
刀真は朝起きると「お、起きたね」と言われた。
ミロク婆だった、当然だが。
最初は寝ぼけていて、ここはどこだったのか思い出せなかった。まあ日本の自部屋で起きたと思ったら、無限大のような口元のおばちゃんの顔が自分の顔の近くにあったから、そりゃービックリしたのだ。
顔が近いだろ、だれ.....?
マバタキ5,000回して「なんだミロク婆か」。
「なんだ?」「あ、ごめん寝ぼけていて」。
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「修行のために左右のバランスを考えるのだ」
「左右のバランスとは」
「左右で刀を持って、左右から振り下ろせ。できるだけ体も右左に開いて振りおろすように。わかるな。」
「はい、やってみます。」
それからじい様と若者は木刀を左右にもちかえて、打ち込みあった。