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04 辿り着けアダラートの森

【なろう限定設定紹介】

奥知美麻(おくちみま) 高校三年生

身長165cm 体重非公開 O型

スリーサイズ B84 W57 H86


因みに美麻の名前は私の女友達4名から(勝手に)一文字ずつお借りして出来ました


森へ向かうには乗馬するしかなく、近場で捕まえた馬に乗ることになった


「それにしても黒スーツで乗馬って何か変だよな」


「言わないでよ阿修羅。アンタまだマシじゃん。あたし達なんてスカートだよ?」


らぶしぃの言うとおり、上半身は男性アバターと同じだけど、女性アバターは黒のミニのプリーツスカート、レザー調のニーハイブーツっていう、制作陣の悪意伝わるコスチューム。阿修羅を先頭に三角形を描くように進んでいるのは、スカートが捲れて中身が見えないようにするためでもある。


「ところで阿修羅、クラススキルってなに?カンナ知ってる?」


「ううん、知らない」


「説明しよう!クラススキルってのは自分の身体の何かを消すことなのだ!」


先の戦闘で例えると、阿修羅は気配を文字通り『消した』から、背後に周り込めたというわけだ


「消せるって言っても何でも消せるわけじゃない。ジャマー、バーサク、トリガー……消せるものはそのクラスごとに決まってる」


「なるほど……覚えとこ」


奥知さんとはあまり交流はないけど、意外としっかり者なのかな?


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


オイラックス村から馬に乗ること20分。森の入り口に辿り着いた。立て看板には『この先徒歩厳守』と書かれており、かなり広い厩舎が設けられている


「なんでこんなめんどくさいことを……」


「森の景色を楽しませるため……違うな、他の目的があるかも」


「例えば?」


「わかんないけど…森の景観の保全、とか?」


「おーい女性陣!置いてくぞー」


「あ、待って待って」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「舗道はないの?」


「あったじゃん、らぶしぃ。……入ってすぐに」


「カンナ、それただの入口や」


そう、入ってすぐの所には小休憩ができそうなスペースと舗道があった。でも、そこを過ぎるとあとは全部人の手の行き届いていない獣道で、安全な徒歩ルートを探すことすら困難だ


「あたしもうヘトヘトなんだけど……」


「どっかで休めねーかな……って、あれは池か?」


「二人共、静かに」


俊一が見つけた池、大きさ的には湖だけど、そこから一人の女性が現れた


羊の角のようなものが生え腰まである白く長い髪、吸い込まれそうなほど透き通った落ち着いた赤い瞳……アルビノって言うんだっけ。そしてその身に纏うローブのようなものさえ神々しく見える。間違いない、彼女こそが『精霊』だ


「突然失礼致します。……貴女が『精霊』ですか?」


精一杯、綺麗な言葉で対応する


「あら、カッツェ…じゃなくて、ポチの部下の方?」


……カッツェ?


「はい。私達三人がそうです」


「初めまして、私はアニス。アニス・リアルローズ。お察しの通り、『森の精霊』よ」


両手を広げ、子供みたいに無邪気に笑ったアニス。とても愛らしいと思った


「貴女達三名を歓迎するわ! でも、お願いがあるの」


「お願い?」


「最近この森を狙わんとする山賊がいるの。彼らを追い払い、真の安寧をこの森に与えてほしいの」


「了解です」


振り返り阿修羅とらぶしぃに目線を送る。同意はもらえた



詳しく話を聞くと、この泉の付近に山賊がアジトを構えていて、森林伐採などを誰の許可もなくやろうとしているとのこと。そいつらを懲らしめたらミッションクリアってことだ


「私は奥にあるロッジにいるわ。貴女達も後で来てね」


「はい、ありがとうございます」


「……綺麗な人」


らぶしぃ……あんた完全に惚れちゃったね。まぁそれ位魅力的な人だったのは否定しない


「さて、作戦だけどどうしようか」


「正面突破しかないでしょ」


「わお」


大胆な人なのね、奥知さん


「阿修羅が時間を止めてる間にあたしとカンナでフルボッコ。これが理想」


実際あの氷結はかなりの脅威。私のグロウ・ブーストもちゃんと使えばかなり強いはず



といったところで一度終了。現実世界の時間がもう23時だったからね。



アダラートの森の保護。椎那の捜索と共に進めなきゃいけないとなると、私は……私達はまだスタートラインにすら立っていなかったのかな


今はただ、襲い来る睡魔に囚われるとしよう

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