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02 学べチュートリアル

【なろう限定設定紹介】

咲口神菜(さきぐちかんな) 高校二年生

身長167cm 体重非公開 A型

スリーサイズ B75 W58 H78


「ゲームを開始する前にプレイヤー登録を行います」


無機質な女性の声。あまり好きじゃない


登録するって言っても名前とアバターだけ。名前は下の名前をカタカタにした「カンナ」で、アバター……どうしよ


「最初から作ることもできますが、プレイヤーの姿を再現したものを作ることができます」


いいじゃんそれ。あ、でもそのままだとつまんないし、ポニーテールに纏めて髪の色を緋色に、瞳を琥珀色に。うん、いいじゃん。なんか既視感があるけど、気の所為だよね


「新人エージェント、カンナ。登録は正常に完了しました。心ゆくまでハウンドキャットをお楽しみください」


へいへい


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「特殊部隊ハウンドキャットへようこそ!」


黒い背景に浮かぶ猫のぬいぐるみが陽気に語る


「僕の名前はポチ!犬みたいでしょ」


ぬいぐるみだし表情が変わらないからわからないけど、ケラケラ笑うって事はそんなに気にしてないのかな


「ご存知の通り、数年前キャサリンって人がこの世界を襲ったんだ。おかげで街中壊滅状態さ!…そこで君ってわけ」


ゲームのホームページには、プレイヤーであるハウンドキャットの新人エージェントは、10種類以上の『アビリティ』と呼ばれる特殊能力を持つ、ゲーム内の世界では世界に3割ほど存在する新型の人類らしい


「君のそのアビリティでこの世界を救って欲しい!」


だからこそプレイヤーは人類の希望のような存在になるのだろう。でも。


「さあ…いよいよ君の冒険が始まるよ」


――私が救いたいのは、たった一人の妹なの


「おっと、その前にキミについてもう少し知りたいな。君が希望するクラスと、所有してるアビリティを教えてくれるかい?」


クラス、というのはRPGでありがちな「戦士」「魔法使い」「僧侶」みたいなやつ。


ハウンドキャットに於いては、

近接戦闘が主体の「バーサク」

魔法や銃などの遠距離攻撃が主体の「トリガー」

攻撃技が少ない代わりにトラップ生成や回復といったサポート技が豊富な「ジャマー」の3つ。


私は前線で戦いたいから、バーサクにしようかな


そうなるとアビリティは相性が良さそうな『グロウ・ブースト』がいいと思う。三段階で怪力と音速を出す、シンプルな筋力増強タイプの能力だけど、二段階目以降は頭身が伸びるらしい。……おっぱいも大きくなるかな?


なんにせよようやくスタートするらしい。ポチが消え、画面が明るくなった



「よお、カンナ!」


幸先悪いな、私。いきなりチャラ男に絡まれた。頭上にコントローラーのマークと「阿修羅」って出てるから、そういう名前のプレイヤーなのだろう


「えっと、どなたですか?」


あ、ボイチャ標準装備なんだ


「俺だよ、俺。上月俊一(こうづきしゅんいち)だよ」


「なんだ俊一か」


現実世界との差は……結構ある。茶髪の天パは青髪のツンツン頭に、瞳の色が一緒なのは少し腹が立つ。体格についてもちょっと小さくなった気がする


「一応チュートリアルの続きやっとくか?」


「うん、お願い」


「操作方法は至ってシンプル。動きたいように体を動かせばこの世界でも動ける。まあ多少のアシストは入るけどな」


EGG-75は、従来のVRゲーム機のようなモーションセンサーによる画面の傾きや、動きとコントローラーや指先のセンサーによる動きの読み取りではなく、脳が体に送る命令を読み取りその動きをゲームに反映する。だから従来品に比べて数倍のレスポンスと、よりリアルな仮想現実体験をする試みを成功させた唯一のゲーム機だと言われている。噂では触感や匂い、温暖差までレスポンスするとか


「で、アビリティの発動条件だが、アビリティの名前を言えばいい」


「それだけ?」


「それだけ」


「グロウ・ブースト」


「おわ!?」


渾身の回し蹴りを避けられた。あっちのアシストが効いてるのかな


そしてわかりやすい変化。体が軽いし蒸気みたいなのが出てる。グロウ・ブーストが発動してるよーって合図だろうか


「何にせよこれで椎那を探せるね」


「ああ。そのためにもまずは――」


辺境の地、『オイラックス村』の探索から始めないと

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