どこだここ?
「…ちっ…ちょっと待てッ……!!」
自分を落ち着かせようとする…
が…
辺りを見渡すと森、山、草原…
見事に自然豊かな風景であった。
「まてまてまて…!」
いきなりで俺の頭は混乱している。
とりあえず、昨日やったことは…
「まず、朝…いつも通り7:00起床…!そんあとは…飯食ってから……昼まで音楽聴いて…昼は飯食って…そんあとはパソコンに向かって…」
『飽きた』
「…ん?」
飽きた…?
そうか…そうだ!飽きたってやつを見つけてソイツを描き写したんだ!
夜になったらやるよて…
「…」
ああ…
空が青いなぁ…
「嘘だろ!?まさかトリップしたっつーのか!?」
しかも部屋着で!?
いや服はどうでもいいんだ!
どうしろっていうんだ!?
帰る方法を…!
「いやまてよ…?」
異世界来たんだよな?
ならアイツがいる可能性もあるかもしれない…
よし…
「とりあえずだ。人っけがある場所に行きたいよな」
この世界の人がいればその人からこの世界についての情報が聞けるし、運がよければアイツの事も何か分かるかもしれない。
野生動物ばかりがいそうなここで人がいるとは思えない。
「よーし…!じゃあ早速ッ…」
ガサガサッ…と近くの草むらが動く…
「…なんか…いる…」
人…?
動物…?
どんな生き物なんだろうな…?
「グルァッッ!!」
「ちょ…!うおぉ!?」
草むらから飛び出して来たと同時に鋭いツメで襲いかかって来た。
それを倒れるような形で俺は回避した。
その正体は、茶色の毛皮で覆われた、オオカミ。
[ウルフ]Lv2
…ちょっとまて…
俺眼科行った方がいいかもしれない。
先程襲いかかってきたオオカミに何か表示されている。
名前に…レベル…
ゲームの世界…?か?
いや…でもこんなリアルなゲームは俺の世界にはないし…
それに、ゲームだとしたらこんなに感覚はリアルなのか?
…死んだら現実で起きたとか、そんな感じなのか?
疑問を持ち続けたが、何だか分からない…
と、次の瞬間。
オオカミが俺の方へ突進してきた。
「イッ…!?」
すぐに反応できず、俺は倒れてしまった。
「ゥゥ…!」
オオカミが俺へ狙いを定めている。
何か無いのか…?
…もし…
ゲームの世界なら、ステータスという概念があるのかもしれない…
つまり、殴り続ければ倒せる!
そうときまりゃ…
「こいよぉッ!」
俺は立ち上がり、拳を握りしめ、オオカミに挑発をかける。
「グルァッ!!」
「うおっ!?」
俺はすぐさま横に倒れる形で回避をした。
(やべぇ…迫力が有りすぎる…)
「ガァッ!!!」
「やばーー」
倒れているところを狙われ、俺は押さえつけられてしまう。
そして
「イッ…てぇ……!!」
腕をものっっすごい力で咬まれた。
俺の腕から血が滴り落ちる…
しかもコイツ…!離しやがらねぇ…!
「どけよッ!!」
空いている左の手でオオカミを全力で突飛ばしをする。
しかし、微塵も気にしていないどころか、鉄のような硬さで、俺の手に負担がかかった。
っく…!
イッてぇ……!
こんなとこで…ッ!
俺は…殺られる…のか…?
やっと見つけた…
アイツへの手掛かりなのに…!?
「くっそぉぉぉっ…!!」
「やぁッ!」
誰かの掛け声と共に、俺に食らいついていたウルフは退いた。
「ゥゥ…」
「大丈夫…ですか…?」
「…お、おう…」
イッ…つつ…
まだ痛むな…
けど…
「助かった」
「よ、よかっ…」
「グルァッ!!」
あの犬っころ!?
倒してないのか!?
「わ、私が…ひきつ…」
「ガァ!!」
「…ッヒ…!」
「あぶねぇ!」
俺はソイツの手を強引に引っ張り、ウルフの攻撃を避けさせる。
「…逃げるぞ!」
「へっ?あっ!?ちょっとまっ…てぇ!?」
俺じゃ勝てねぇ!!
コイツは…………
……誰だ?
「グルァッ!」
逃がさないっつってるのが分かるな…!
逃げてやるよ…!
どんな手を使ってもな!!
・
・
・
………ひたすら走って森の中…
ここどこだ
そしてコイツ誰だ
…落ち着いたし聞いてみるか…
「あ、あの………」
俺はソイツの顔を見る。
…お…女………なのか?
戦闘には不向きそうな動きにくい、こう…
ドレス的なものを着ている。
といっても貧相だ…
たぶん貧しい家で住んでいるんだろう。
その位は察しがつく。
顔立ちは…
美少女というのがしっくりくるだろう。
目の色は黒。
髪はロングヘアーの茶髪。
日本人っぽい…か?
肌も白いし。
まずここ日本じゃねーか…
こんな場所知らねぇ…
「あの…どうされましたか…?」
「…いや、何でもねぇよ…それよりさっきは助かった。」
「い、いえ、私こそ助かりました!有り難う御座いました!」
まぁ、まさかあんなに苦戦して、あげくに逃亡っていうのは痛いが…
あーあ…
ゲーム概念がありそうなこの世界でそれは惜しいぞ…
経験値…とか集めて強くなるんだろ?
はぁ…
「ため息してどうしたんですか?」
「…いや…つーかアンタ、何者なの」
すっごく気になる。
見た感じ俺より年下か同年代だ。
「へ?あ、はい!私は…」




