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夏生詩集2

空、割れて

作者: 夏生

週に何度か空が割れます


はじめは驚いて耳を塞いで

立ち止まっていましたが

今は車の騒音とかわりなく


慣れたのでしょうか


空を割って我が物顔で

飛びさっていく、あの

尖ったら鉄のかたまりが

忌々しくて


慣れません、ちっとも


満開桜の空も

夕焼け真っ赤な空も

星降る夜空にも


割れてしまう


遠い遠い時代

破壊された日常を

思うと他人事ではなくて


空は割れ、地は燃え上がった

なにかも灰に変えられてしまった

遠いはずの時代が隣にあって


きっと今も空の破片を嗅げば

焦げ臭く、血のにおいもする

遠すぎてわからないだけ




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