恋文
わたしの好きな人、元気ですか。
外ではいつの間にか積もった雪が、町を白くしています。
あなたはいま、きっと眠っているのでしょうね。
とても冷え込んでいます。寒くはないですか。
どんな夢を見ていますか。
明日は日曜日です。何をして過ごすのですか。
雪を見て、何故かあなたを思い浮かべました。
わたしの頭の中は、いつでもあなたでいっぱいです。
雪は好きですか。それとも、寒いのは苦手ですか。
あなたと一緒に雪を見たいです。
冷たくなった手を、繋ぎたいです。
白い息をはずませながら、あなたのところへ行きたい。
会いたいです。今すぐにでも。
願わくば、隣にいたいです。何も言わないまま。
あなたの体温を、ただただ感じていたいのです。
追いかけて、ただ走り続けるしかないこの恋は、
とてもとても苦しいものです。
この恋をどうすればいいんですか?
雪と同じなのでしょうか。
ずっとずっと降って積もり続けて、
あとはもう溶けるしかないのでしょうか。
わたしはとても苦しいです。
いっそのこと、もう溶けてしまいたい。
想いを伝えるなんてできません。
あなたを忘れてしまいたいです。
いつもいつも、幸せだったときのことを思い出しています。
ただ隣にいたいだけなのです。
わたしではいけませんか。
あなたを見るたびに、目で追ってしまいます。
あなたがわたしを見てくれないことが悲しい。
どうしようもなく切ないのです。
あなたの笑った顔がもっと見たいです。
あなたの泣いているときに、そばにいたい。
つらくはないですか。
あなたはいつも、何を思っていますか。
何が楽しくて、何を嫌うのですか。
何に興味があるのですか。
好きな人は、誰ですか。
もっともっと、聞きたいことがたくさんあります。
わたしはあなたのことを知りたいのです。
会いたいです。少しだけでも。
雪を見ていたら、あなたに会いたくなりました。
わたしの好きな人、どうか聞いてください。
大好きです。