二人目の採用候補者
二人目の採用候補者
谷川 百太郎の友人 山谷 華は、二橋大学4年商学部。一井商事の面接に百太郎と進んだと就職活動に励む。
21歳の華にとってESは人生そのものだった。
『ESにみっちり並べた。私の青春はここにあるんだ。』
『そう、ここは一井商事の試験会場だ。』
『ああ、ああ』
横のこいつは、谷川 百太郎 就活仲間だ。元カレだ。
『華の志望動機見せてよ。参考にしたい。』
『私のは、いやだよ。笑。』
微笑んだ。
質問①
あなたが学生時代に、「最大限『頭」を使って解決したこと」および、そこから学んだことについて、具体的に教えてください。(400字以内)
質問②
あなたに最も近いタイプおよび、その理由について、具体的に教えてください。(500字以内)
・Aタイプ
じっくり考えて、慎重にものごとをとらえ、誠実に成果を出していくタイプ。
・Bタイプ
マニュアルに頼らず、自分で工夫をしながら仕事をしていくタイプ。
・Cタイプ
じっくりと考えるというより、圧倒的な行動力でカバーするタイプ。
質問③
入社した時に、あなたの成し遂げたいこと、およびその理由について、具体的に教えてください。(300字以内)
『(全部ない。)』
『本当はそんなものないんだよ。言葉を弄した先に、私の瞳の中から、見つめてる。そんなものはないんだよ。』
はじめまして、面接官の子鬼です。よろしくお願いします。早速ですが志望動機をお聞かせください。』
『はい。私の志望動機は。』
山谷 華の嘘が語られた。




