矢、放ちて拓く
子どもの頃、アニメ漬けだった日々。
決まって、原案者は同じ名前だった。
素晴らしいエピソードをなぜこんなに連発できるんだろう?
それは、自分が大人になってわかった。
その原案者名は、複数の人たちの集まりだったのだ。
謎のベールに包まれた縁の下の力持ち。
自分もそんな1人になりたいか?
しかし、自分の名前が誰にも一切わからない仕事。
自分は無理だ。自己顕示欲が優って秘密の仕事には向いていない。
矢立肇。
その原案者の名前。
リスペクトして、自分にはできないことと知る。