82.正月の誓い
「寒いねえ。」と言って入って来たのは、鈴木校長と藤堂先生。
通常営業は明日の5日からだが、物部は、気を利かせて?貸し切りにした。
今日は、ミラクル9の日だ。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合・・・物部一朗太と栞の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖・・・南原龍之介と文子の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
物部栞・・・物部の妻。満百合の母。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
鈴木栄太・・・小学校校長。
ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。
なぎさ・ギルバート・・・元EITO副隊長。オスプレイ・パイロットのロバートと再婚した。
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後3時。喫茶店アテロゴ。
「寒いねえ。」と言って入って来たのは、鈴木校長と藤堂先生。
通常営業は明日の5日からだが、物部は、気を利かせて?貸し切りにした。
今日は、ミラクル9の日だ。
「冬休みの宿題って訳じゃ無いけど、みんなどう?ミラクル9結成して。」と藤堂が尋ねた。
「まさか、部活でもないのに、顧問が就くなんて、想定外だった。」と、おさむ。
「5つの誓い、ウチだけだと思っていたから、びっくりした。」と、悦司が言った。
「何、それ?ってみんなでクビ傾げたよな。」と、健太郎が言った。
「1つ。帰宅時間の目安を報告。1つ。目安時間の進捗を報告。1つ。友達を大切にする。1つ。女の子は泣かさない。1つ。宿題をためない。」
悦司の言葉に鈴木校長は、「お母さんは、スパルタでフェミニストに育って欲しいんだね、悦司君に。」と言い、感心した。
「女子は、特に言われて来なかったの?」と継男が言い、悦子に睨まれた。
「ウチはー、あんまり正月にお母さんいないからなあ。悦司のお母さんみたいに闘っていないけど、親が家事あまり出来ないのは、悦司や継男と同じだね。」と、良は言った。
「ウチの母ちゃんは、豪放磊落。自分で決めな、って主義。」と健太郎は言った。
「豪放磊落かあ。よくそんな言葉知ってるね。」と鈴木が感心すると、「おさむに教えて貰ったんです。俺の母ちゃんと悦司のお母さんは、豪放磊落な、おさむのお母さんの影響受けて、『伝子シスターズ』って呼ばれたこともあるんです。」
「うん。それで、EITOの中核になったんだよな。」と、お代わりのコーヒーを配りながら物部が言った。
「EITOの敵は正月休みしないの?」と、鈴木が言うと、「敵によって作戦が違うみたいです。お祖母ちゃんが言ってました。」と、おさむが言った。
午後4時半。
物部は店を閉めると皆を送り出した。
「ケイトリン、いなくて静かだったね。」と栞が言うと、「呼んだ?」とケイトリンが現れた。
「本日は閉店!!」と物部は大きな声で言った。
―完―




