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81.クリスマスは誰のもの

「ホワイトクリスマスならぬ、レインクリスマスだな。合ってます?藤堂先生、校長先生。」

物部の問いに、2人とも困った。

「特に言い方はないようですね。雨って、色ありましたっけ?校長先生。」

「透明、は色じゃないしなあ。難問だな。とにかく、今日は『止み間』は無さそうだよ。」


 

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 南出良みなみでりょう・・・転校生。千香乃と同じクラス。

 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。


 物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。

 辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

 辰巳泰子・・・アテロゴのウエイトレス。


 愛宕寛治・・・悦司の父。丸髷署刑事。

 藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。

 鈴木栄太・・・小学校校長。

 ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。

 なぎさ・ギルバート・・・元EITO副隊長。オスプレイ・パイロットのロバートと再婚した。

 原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。

 白藤峯男・・・愛宕みちるの叔父、悦司の大叔父。丸髷署署長。

 片山先生・・・片山歯科院長。



 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==


 午後3時。喫茶店アテロゴ。

 生憎の、一日雨、の日だ。

 冬休みに入り、クリスマスでもあるから、ミラクル9は午前中から待機して『止み間』を待っていたが、願いは叶わなかった。

「ホワイトクリスマスならぬ、レインクリスマスだな。合ってます?藤堂先生、校長先生。」

 物部の問いに、2人とも困った。

「特に言い方はないようですね。雨って、色ありましたっけ?校長先生。」

「透明、は色じゃないしなあ。難問だな。とにかく、今日は『止み間』は無さそうだよ。」

「クリスマスほど、日本に溶け込んだお祭りはありませんね。クリスチャンは探さなきゃいない位なのに。」

 店に居合わせた老人が話した。

 歯科医の片山が横でにっこりしている。

「七面鳥の代わりに鶏の丸焼き、何故か大きなケーキを家族で取り分けて食べる。シャンパンは栓を跳ばして事故が起きたからワインとジュースで乾杯。クリスチャンでもないのに、クリスマスソングや賛美歌い、『メリークリスマス!!』と叫んでクラッカーを慣らすようになった。『核家族化』が進み、カップルのお祭りになった。プレゼントを贈る習慣は残ったが、ブーツや靴下を枕元に置く習慣は無くなった。でも、今はまた家族で祝っている。『サンタクロースがいない』ことを分かっているが、売り出し等にサンタクロースの衣装やサンタガールの衣装は受け入れられている。まあ、アメリカ人の方が派手だけどね。」

「そうですね、白藤署長。」と物部が相槌を打った。

「呼んだ?」とケイトリンがなぎさと入って来た。

「ケイトリン!!」

 ミラクル9は、また恐怖した。

 後から、美和子が来ると、おさむ宛にメールが来ていたのだ。

「今、サンタクロースの衣装の男が逃げてた。」と、ケイトリンが報告した。

「どうしたの?それで。」おさむが尋ねた。

「勿論、私と美和子で倒したよ、おさむ。」

 ミラクル9は皆、あらぬ方向を向いた。

 そして、逃げていた男に同情した。

 恐らく、股間にダブルキックを・・・。


 愛宕警部が入って来た。

「ご協力ありがとうございました。ケイトリン、美和子ちゃん。なぎささん、先輩のところへは?」

「今日、バトルの日だって。明日挨拶に伺うわ。」

 愛宕は、敬礼し、「署長、良ければお送りしますが。」と署長に声をかけた。

「すまんな。皆、来年もよろしくな。悦司、今夜来なさい。お寿司食べよう。」と、署長は愛宕と出て行った。

「そう言えば、お寿司をクリスマスに食べるの変な習慣ですね。」と辰巳が言い、「きっと海苔屋の陰謀よ。」と泰子が言った。

「陰謀?海苔屋は悪い奴なのか?」とケイトリンが言うと、美和子が入って来て、「陰謀は寿司屋よ。」と言った。

 おさむは気圧されて、「どっちも悪い奴だね。お寿司は旨すぎる。」と誤魔化した。

 皆が爆笑し、クリスマスの夕方は終ろうとしていた。


 ―完―






クリスマスほど、日本に溶け込んだお祭りはありませんね。クリスチャンは探さなきゃいない位なのに。」

店に居合わせた老人が話した。

歯科医の片山が横でにっこりしている。


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