74.誘拐された校長先生
「健太郎君。今の、校長先生じゃない?」
「そうだ。」
ミラクル9は、鈴木校長先生がモールを突っ切って来た自動車に乗せられるのを見た。
「満百合。マスターに連絡してDDバッジを追って貰うんだ。悦司、警部に連絡だ。未玖、藤堂先生に連絡だ。」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合・・・物部一朗太と栞の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖・・・南原龍之介と文子の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
辰巳泰子・・・アテロゴのウエイトレス。
本庄時雄・・・本庄病院副院長。
愛宕寛治・・・悦司の父。
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後4時半。モール。
「健太郎君。今の、校長先生じゃない?」
「そうだ。」
ミラクル9は、鈴木校長先生がモールを突っ切って来た自動車に乗せられるのを見た。
「満百合。マスターに連絡してDDバッジを追って貰うんだ。悦司、警部に連絡だ。未玖、藤堂先生に連絡だ。」
3人は、それぞれスマホで連絡を入れた。
「健太郎。アテロゴで待機しよう。」と、おさむが提案した。
「よし、そうしよう。」
午後5時。アテロゴ。
物部に連絡が来た。
「みんな、EITOから連絡が来た。鈴木校長先生は、今、本庄病院だ。皆で行こう。辰巳、店終い頼む。栞、クルマ出してくれ。」
午後5時半。本庄病院。
ロビーのソファーで、鈴木校長が項垂れていた。
「先生。無事だったんですか。」と物部が言うと、「ああ。皆心配して来てくれたんだ。ありがとう。妹がね・・・さっき、息を引き取った。がんだったから、いずれは、とは思っていたが・・・紹介しよう。妹の夫の八木さんだ。」
皆は、てんでに八木に挨拶した。藤堂も、物部栞も挨拶をした。
「この度は、とんだことで・・・。」
藤堂が代表して、鈴木にお悔やみを言った。
本庄副院長が、鈴木と八木を呼びに来た。
「葬儀社の方がお見えになりました。」
午後6時。栞の運転するバンの中。
「この度は、とんだことで・・・って、何か中途半端な言葉ですね、先生。」
「本当は、『お悔やみ申し上げます』って続くのかしら。でも、標準的なお悔やみの言葉だけどね、おさむ君、何か知ってる?」
「いいえ。校長先生、塞ぎ込んでることあったのは、このためですよね、きっと。」
「そうね。私は後半年の勤務だから、と思ってたけど、違ったみたい。」
「時間置いて、皆で励ましてあげよう。ね?」と栞が締め括った。
午後6時。物部のクルマの中。
「お父さん、ごめんなさい。私の勘違いで。」と満百合が謝った。
「いいよ。皆も誘拐だと思ったんだろ?八木さんはきっと、時間がないからって、焦ってたんだろう。後で本庄先生に確認するけど、容態が急変したんだな、きっと。」と物部が応えた。
「時間置いて、皆で励ましてあげようよ。ね?」と、健太郎が言った。
「あ。お葬式行かなくていいのかな?」と継男が言った。
「継男もたまにはいいこと言うのね。」と悦子が言った。
「行くなら、お通夜だな。校長先生が亡くなった場合はお葬式だけどね。聞いておくよ。皆で行こう。」と、。物部が言った。
誰が号令するまでもなく、皆は黙祷した。
―完―
みんな、EITOから連絡が来た。鈴木校長先生は、今、本庄病院だ。皆で行こう。辰巳、店終い頼む。栞、クルマ出してくれ。」




