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55.オーナー

「いつも元気だね、あの子達は。部活?」

そう言って、鈴木校長の座っているベンチの横に紳士が座った。


 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 南出良みなみでりょう・・・転校生。千香乃と同じクラス。

 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。


 宝田法助・・・モールのオーナー。

 鈴木栄太・・・小学校校長。

 藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。

 愛宕警部・・・悦司の父。丸髷署勤務だが、時々モール前交番にも出向く。


 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==


 午後3時半。モール近くの公園。

「いつも元気だね、あの子達は。部活?」

 そう言って、鈴木校長の座っているベンチの横に紳士が座った。

「いえ。仲良しグループです。ミラクル9って言います。ウチの藤堂先生が、勝手に顧問を名乗り出てますけどね、部活じゃないのに。」

「何でですか?学校の部活の顧問は?」「たまたま必要なクラブが無かったこともあるんですが、あの子達の親が、元々顔見知りで集まって、藤堂先生も、その親達と顔見知りなんです。」

「じゃあ、親御さん達は、安心していられますね。校長先生も『顔見知り』なんですか、ひょっとしたら。」

「ええ。実は、そうなんです。」

「成程。縁は異なもの味なもの、ですかね。宝田法助と言います。モールのオーナーですが、隠居です。実はね、モールの社長は友人から引き継いだんですよ。肝臓が悪くてね、早死にしました。『後を託す』なんて遺言書があったら、断りにくいじゃないですか。幸い、ご婦人も取締役もすんなり受け入れてくれました。引退後も、大事にしてくれます。今の社長は、先代の『忘れ形見』です。私が社長を引き受けた時、まだ、あの子達くらいの年齢でした。それで、頃合いを見て、会社を『お返し』したんです。」

 そこへ、自動車が到着した。

 横っ腹に病院の名前が書いてある。

 オーナーは、いやいやをしたが、自動車に乗せて連れて行かれた。

 乗り込む時、看護師が深々と礼をした。

 藤堂が、こちらに来たので、鈴木校長が、経緯を説明した。

 藤堂が不思議がっていると、物部が自動車で通りかかった。

「こんにちは。今日はなかなか来ないなと思ったら、時間を忘れてるな。」

 鈴木校長は、物部にも、紳士の話をした。

「校長先生。オーナーは女性ですよ。宝田法助は、前のオーナーの名前で、社長はオーナーの娘さんです。」

 物部の話に、鈴木校長は卒倒した。

 気が付くと、病院だった。

「校長先生、大丈夫ですか?」ミラクル9の面々は、顔をのぞき込んで、心配そうに言った。

「過労だね。点滴が済んだら、帰って貰ってもいいけど・・・入院します?」

「私が送って帰りますわ。校長先生。働き過ぎです。副校長に連絡したから、明日は学校休んでください。」

 担当医師が帰って行くと、「校長先生。小説書いてて寝不足なんですよね。」と、おさむが言った。

「ゴメンね、みんな。しかし、あれは幻だったのかなあ。白昼夢?狐に化かされたかな?」と、鈴木校長が呟くと、「あの人が病院の車に乗るのは、私、見ましたよ。」と満百合が言った。

 皆も頷いた。

「僕の父さんなら、こう言うよ、校長先生。『いいネタが出来た』って。」と、おさむが言い、「確かに言いそうだ。」と言いながら、愛宕警部が入って来た。

「あの人、新庄圭輔さんは、宝田法助氏のお友達でね。『脱走』しちゃったみたい。」

「良かった。私、お参りに行かなくちゃいけないと思ってた。」と、悦子が言った。

「どこに?」と継男が尋ねると、「伏見稲荷。」と答えたので、継男が何か言う前に悦司と良が継男の口を塞いだ。

「いいチームワークだ。」そう言って、鈴木校長は目を閉じた。

 ―完―


「ゴメンね、みんな。しかし、あれは幻だったのかなあ。白昼夢?狐に化かされたかな?」と、鈴木校長が呟くと、「あの人が病院の車に乗るのは、私、見ましたよ。」と満百合が言った。

皆も頷いた。


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