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53.美和子再登場

「だからあ。おさむは、私のステディだってばあ。フィアンセと同じなのよ。メール交換してるし。」と、ケイティことケイトリンは言った。

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 南出良みなみでりょう・・・転校生。千香乃と同じクラス。

 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。


 物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。

 物部栞・・・満百合の母。

 辰巳一郎・・・アテロゴのウエイター。

 藤堂所縁・・・健太郎達の小学校教師。部活ではないが、ミラクル9の顧問を名乗っている。

 鈴木栄太・・・小学校校長。

 草薙あきら・・・元EITO出向の警視庁事務官。


 原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。


 ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。8歳。


 大文字伝子・・・おさむの母。翻訳家。EITO隊長。

 大文字学・・・おさむの父。小説家。


 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==


 春分の日の3日後。午後1時。喫茶店アテロゴ。

「だからあ。おさむは、私のステディだってばあ。フィアンセと同じなのよ。メール交換してるし。」と、ケイティことケイトリンは言った。

「フィアンセと同じ?婚約していないのよね。じゃあ、私にも権利があるわ。」と、美和子は主張した。

「権利?どこの法律?お、ば、さ、ん。」とケイトリンは、なじった。

 2人の間に、見えない火花が飛んだ。

「健太郎。雨止んだって言ってなかった?そろそろ混んでくる時間だし。」と、物部は健太郎に目で合図を送った。

「そうだね。ごちそうさまでした。みんな、行こう。」

 健太郎に続いて皆は出て行こうとするが、「待って。みんな、無銭飲食しちゃダメでしょ。」と、美和子が言うと、「みんな、回数券チケット買ってあるんだよ。これ。入って来たときに見せて、俺達が切って返す。」と物部が言い、隣に来た辰巳が「回数券使い切ったら、また買うか現金。11枚綴りで10回分料金だから、お得だよ。美和子ちゃんも買う?」と補足した。

「お返事は留保します。」そう言って、美和子は後を追った。

「しっかりしてるね。おさむを巡る三角関係か。血を見るな。」

 辰巳は頷き、奥から出てきた栞は、「満百合は大丈夫かしら?健太郎君、取られないようにしなくちゃね。」と言った。

「え?」と驚く2人に、栞は「あら、知らなかった?アルバムの中で、いつも満百合と健太郎君、手を繋いでいるわよ。」と応えた。

 物部は、デジャブを感じた。そうだった。満百合は、健太郎が行方不明になったとき、本気で心配していた。

 午後2時。モール近くの公園。

「だからさ、美和子ちゃん。僕はケイティと婚約はしていないんだよ。」

「おさむ。ケイティは親しい人が呼ぶ愛称よ。いつもケイティって言ってるのは何だったの?」

 ケイティの言葉に、「だから、『小娘』はクビ突っ込まないでよ。」と、美和子は言った。

 美和子は、同い年。ケイトリンは、おさむより三歳年下だ。

「まるで、タイムスリップした映画みたいですね、校長先生。」

「うむ。10年後なら、あり得る三角関係だが、私達は時代遅れなのかな?」

 ベンチで見ていた2人が感心していると、草薙がやってきた。

 そして、助け船を出した。

「マスターから聞いたよ。タイムカプセル、というのはどうかな?君たちは来月から6年生。ケイトリンもまだジュニアだ。10年後。大人になってから、お互いの気持ちを再確認して、本格的に付き合うかどうか決めたら?それまでは、『わたしのもの』は止める。」

「よし、草薙さん、入れ物はお願いします。埋めるのは、私の家の庭。ルール違反があるかどうかはミラクル9で監視。違反なら藤堂先生に報告。埋めるのは、『今の気持ち』、いや、『今の気持ちを書いた作文』。春休みの宿題だね。」

 鈴木校長の案に、健太郎が拍手し、皆も拍手した。

「俺、スコップ、取りに帰るよ。」「俺も。」「僕も。」ミラクル9男子は、走って帰った。

 しかし、何故か、ミラクル9女子は納得行かない顔をした。

「じゃ、今の皆の気持ちも埋めちゃいましょう。先生は読まないから、手紙は封をして。」

 皆は、歓声をあげた。

 午後7時。伝子のマンション。

「それで、お前の今の気持ちはどうなんだ?」

 母親の伝子の問いに、おさむは「僕は藤堂先生が好き。」と応えた。

「やっぱりな。その気持ち、10年後はどうかな?今日は赤飯にしたよ。」と、明るく学は言った。

 ―完―



「フィアンセと同じ?婚約していないのよね。じゃあ、私にも権利があるわ。」と、美和子は主張した。

「権利?どこの法律?お、ば、さ、ん。」とケイトリンは、なじった。

2人の間に、見えない火花が飛んだ。


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