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42.障子貼り

以前、木工品フェアの時に、元職人に『最後の弟子』と認められただけあって、健太郎は器用だった。

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 藤堂所縁ゆかり・・・健太郎の担任。ミラクル9の顧問。

 草薙あきら・・・元ホワイトハッカーで警視庁からEITOに出向していた職員だったが、今はアマチュア発明家をしている。

 鈴木栄太・・・丸髷西小学校校長。

 南出良みなみでりょう・・・転校生。千香乃と同じクラス。

 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。



 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 午前11時半。鈴木校長の家。

 朝早くから、健太郎、おさむ、悦司は鈴木校長先生の自宅の障子の紙張り替えを行っていた。

 以前、木工品フェアの時に、元職人に『最後の弟子』と認められただけあって、健太郎は器用だった。

 電話で元職人に要領を聞き出した健太郎は、ミラクル9女子と藤堂先生にホームセンターでの『買い出し』を頼み、3人で、貼ってあった障子を外して、丁寧に紙を剥がして雑巾で拭いた。

 そして、彼女達が買って来た障子紙を糊で木の桟に塗った。そして、対角線上に刷毛で伸ばして行った。

 健太郎がやった作業をおさむ、悦司が真似て作業を行った。

 健太郎は、霧吹きで素早く水を吹いた。

「敷いてあるビニールシートに水が滴り落ちなくなったら、表に運ぶ。慎重にな。」

「健太郎。すっかり、職人だな。健太郎の家も貼り替えたのか?」と、悦司が尋ねると、「いや、クリスマス過ぎてからだな。大体、ウチは、仏間しか和室がないんだ。今が初めて。」と、健太郎は平然と応えた。

「ははは。じゃ、校長先生家は、『実験台』じゃないか。」「いいよ、実験は成功しているみたいだし。」と鈴木校長はご満悦だ。

 そこへ、草薙がやって来た。

「草薙さん、おそーいい。」と、健太郎は拗ねたように言った。

「ごめんごめん。道が混んでてね。」と、草薙は頭をかいて、「うまく出来てるみたいだな。やはり、健太郎君は器用だな。」と言った。

「自慢の教え子ですから。」と、藤堂は写真に収めた。

 正午。

 障子を外に運び出して、風に煽られないように止めると、出前のピザ屋が来た。

「へえ。障子貼り?まだ、早いんじゃないの?」とピザ屋の宅配のおにいさんは言った。

「ギリギリに作業して失敗して、お店閉まってたら大変だからね。」と、健太郎は言った。

「成程。俺も昔は随分やらされたよ、田舎で。」

 皆でピザを食べていると、藤堂先生が「クリスマス、パーティーする?」と皆に尋ねた。

「ヤッホー!!」と叫んだのは、後から来た継男と良だった。

「じゃあ、何かオモチャ、作っておくよ。」と、草薙が言った。

 怪我は完治したものの、大変だろうと健太郎が提案した『お手伝い』は、無事終った。

 ―完―




「ギリギリに作業して失敗して、お店閉まってたら大変だからね。」と、健太郎は言った。

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