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37.グッジョブ!!監督

健太郎達は、野球をしていた。監督は勿論、藤堂所縁。

ファウルボールを追って、藤堂が走って行った先に帽子が飛んできた。

今日は、風が強い。拾ったところに紳士がやって来た。


 ======= この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 藤堂所縁ゆかり・・・健太郎の担任。ミラクル9の顧問。

 鈴木栄太・・・小学校校長。


 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 午後3時半。モール外の公園。

 健太郎達は、野球をしていた。監督は勿論、藤堂所縁。

 ファウルボールを追って、藤堂が走って行った先に帽子が飛んできた。

 今日は、風が強い。拾ったところに紳士がやって来た。

「拾ってくれてありがとう。ところで、野球とお兄さんの命、どっちが大切かな?」

 促されるまま、藤堂は、紳士の車リンカーンに乗って、どこかへ行った。

 そこには、ボールが落ちていた。

 午後4時。リンカーンの中。

「どこに連れて行く気?私が誰か知ってるの?」

 藤堂の問いに、紳士のような男は答えなかった。

 さっきは、拳銃を突きつけられ、子供達へ危害が及んでは?と、クルマに乗ったが、藤堂は、薄気味悪いとしか思えなかった。拳銃はオモチャだったからだ。

 午後5時。春日部市の、とある病院。

 クルマの運転手と共に、紳士は藤堂に後ろから拳銃を突きつけながら病室に連れて来た。

 入院患者のベッドの脇に、写真立てがあった。

 兄妹らしき人物が写っている。

 妹らしき人物は、どことなく藤堂に似ていた。

 入院患者は、酸素マスクを着けており、眼はうつろだ。

「旦那様、お連れしました。」

 入院患者は、頭を左右に振った。

 何か拒否しているようだ。

 藤堂は全てを察した。末期を迎えた、この人物は身内に来させたかった。

 だが、叶わないことだった。

 藤堂は、身代わりに選ばれたのだ。

 藤堂が到着して10分後、容態が急変した。

 医師と看護師が跳んできた。

 医師は「臨終宣言」をした。

 愛宕警部とミラクル9が到着した。

 紳士は、愛宕警部に言った。

「逃げ隠れは致しません。葬儀会館に運んで、葬儀の手配を済ますまで待って頂けませんか?実は、旦那様をお連れして散歩中に、この小学校の先生と生徒を見かけたことがあります。旦那様は、亡くなったお嬢様の名前を口にされました。一刻の猶予もありませんでした。事情を話すと時間がかかります。結果的に拉致したのですから、罪は償います。旦那様には、執事の私と運転手しかいない、環境で過ごされておいででした。申し訳ありません。」

 執事と改めて名乗った男と運転手の男に、愛宕警部は呆れた。

 翌日。午後7時。葬儀会館。

 愛宕警部の計らいで、誘拐拉致された事件では無くなったので、不起訴。

 何しろ、藤堂が「知り合いの方に呼ばれて、お迎えの車に乗っただけです。」と証言したのだから。

 ミラクル9と藤堂、鈴木校長は、通夜に参加した。告別式には、疎遠にしていた親類が来るらしい。

 藤堂達が帰る時、執事と運転手は涙を流して、また土下座をした。

「藤堂先生。初めから判っていたのですね。だからDDバッジを押さなかった。押さなくとも移動場所は判る。押さなければ危険な状態ではない。EITOとは、長い付き合いになったから、私は、藤堂先生を信じることにしました。健太郎君達にも、信じるよう諭しました。あの子達は、眼の前で誘拐された、とショックを受けていましたから。世の中、色んなケースの人生がある。まだまだ修行が足りませんね、私は。」

 タクシーの中で、鈴木校長は、藤堂を褒め讃えた。

 藤堂のスマホにメールが届いた。『弟の』弓弦ゆずるからだった。藤堂に兄はいないのだ。メールには、『グッジョブ!!』のスタンプがあった。

 ―完―


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