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19.踏み台

草薙が、購入したばかりの三輪バイクをミラクル9にお披露目していた。

「これ、1人用?草薙さん。」と、健太郎が言った。

「いや、普通のバイクみたいに2人乗れるよ。ちゃんと持って来たから、皆で交替な。」


 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 愛宕寛治・・・悦司の父。警視庁警部。


 鈴木栄太・・・小学校校長。

 草薙あきら・・・元EITO出向の警視庁事務官。現在は、発明家として自宅工房で研究をしている。

 南原龍之介・・・未玖の父。学習塾を開いている。

 南原文子・・・未玖の母。学習塾を父から引き継いでいるが、結婚を機に「南原学習塾」と塾の名を変えた。



 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 午前9時。モール外の公園。

 草薙が、購入したばかりの三輪バイクをミラクル9にお披露目していた。

「これ、1人用?草薙さん。」と、健太郎が言った。

「いや、普通のバイクみたいに2人乗れるよ。ちゃんと持って来たから、皆で交替な。」

 そう言って、草薙は子供用ヘルメットを健太郎に渡した。

 その時、血相変えて、出刃包丁持った男が、もう1人の男を追いかけるのを皆は目撃した。

 健太郎はヘルメットを被って、草薙の後ろに跨がった。

 おさむは、スマホを取りだし、110番をした。

 未玖と千香乃は、モール端の交番に走った。

 バイクは、2人の間に割り込んだ。

 健太郎は、腰のブーメランに手をやったが、追い掛けていた男は、へたり込んだ。

 一方、追い掛けられた男も、へたり込んだ。

 パトカーがやって来た。

 また、モールの駐在も駆けつけた。

 午前11時半。南原邸。

 鈴木校長が既に来ていた。鈴木校長は、コロニー以降、生徒の「補習」で生徒も教師も夏休み中に学校に来ていることに悩み、教育委員会に提言した。

 タブレット使用と塾との連携で「新しい補習スタイル」で、厳しい夏を乗り切るのだ。

 南原塾は、そのモデルケースだ。その為に、今日はお休みの南原塾に来ていた。打ち合わせの為に。

 南原のスマホが鳴動した。

「はい。ちょっと待って。」南原はスピーカーをオンにした。

 愛宕警部だった。愛宕は,息子悦司から、南原邸に皆が集まることを聞いていた。

「追い掛けていた男大貫さんは、皆が知っている大貫精肉店のご主人だ。追い掛けられていたのは、ウーマン銭湯の近くのアパートの住人、菊永啓介だ。大貫さんは、ネットで誹謗中傷を受けていた。警視庁のサイバーセキュリティー課で、誹謗中傷していたのが、菊永と分かって逮捕した。ところが、菊永はハッキングされていて、菊永のPCは所謂『踏み台』にされていたんだ。それで、菊永は不起訴、釈放された。大貫さんは、手違いでえん罪だったことを知らされていなかった。それで、健太郎君達が止めに入らなかったら、人を殺めるところだった。」

「お父さん。大貫さんは殺人未遂になっちゃうの?」「目撃者が大勢いるからね。ただ、情状酌量の判決になると思うよ。真犯人は、今逮捕に向かっている。」

 皆は、安堵の息を漏らした。

「草薙さん。『踏み台』って何のこと?」とおさむは草薙に尋ねた。

「簡単に言うと、菊永は真犯人に利用されて、『身代わり』にされたってことだね。」

「卑怯だな。」と、健太郎は鼻を膨らませて言った。

「ああ、ほんとだな。だが、時代はどんどん変わっていく。嘘もいつかはバレる。」

「君たちが産まれる前は、『地球温暖化』とか『CO2削減』とか世界中で、『デマ』を信じていた。そもそも、今小手先のことを工夫するより、100年以降先のことなら、『地球温暖化』をしないように技術を開発すればいいことだ。保冷剤とか、使い捨てカイロとか、半世紀以上前は無かったんだよ。スマホだって無かった。権利や金銭欲に強く憧れた大人が産みだした『神話』を皆信じ込まされていたんだ。」

 いつの間にか、鈴木校長の話を横で聞いていた親子がいた。

「私は、神話じゃないわよ。」と、その人物、なぎさは言った。

「一佐。お久しぶりです。いつ日本へ?」「さっき。EITOに寄る前に、あつことみちるの子供に会いに来たの。勿論。おねえさまの子供にもね。ご挨拶なさい。」

 なぎさの前に出てきたのは、金髪で黒目の可愛い女の子だった。

「ケイトリンよ。みんなはケイティって言うわ。」

 文子が、大きなサンドイッチのバスケットを持って来た。

 ―完―



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